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4話 まさかの対面
しおりを挟むそして両家の顔合わせの日となり、シュンとスミはホテルのレストランにある個室に待ち合わせより少し早く着いた。
しばらく座って待っているとスミの母親が来た。
「あなたたち早かったのね」
「うん」
「お義母さん…こちらへどうぞ」
「ありがとう」
「お母さん、そのスーツよく似合ってるね」
「そお?ちょっと派手じゃなかったかしら…」
「いえ、素敵です」
「まぁ…ありがとう」
するとシュンの父親が到着した。
スミの母親は立ち上がり頭を下げた。
「初めまして。スミの母親の柳本道子です」
「初めまして。お会い出来て光栄です。では座りましょう」
「はい」
「妻は用事があって少し遅れて来ます」
「そうなの?」
「ああ。だから先に食事しよう」
「ではもう運んでもらいますね」
次々に料理が運ばれてきた。
「スミさん、元気にしてたかな?」
「はい。お父様もお元気でしたか?」
「ああ。スミさんが美人なのはお母様に似たようだな」
「あっ…よく母に似てるとは言われます」
「そうだろ」
母親は恥ずかしそうに下を向いた。
「お母様、色々と大変でしたね」
「あっ…はい…でもスミとこうしていられるのも息子さんのおかげです。本当に息子さんには感謝しています」
「お義母さん…」
「私が言うのもなんですが…シュンは自慢の息子です。本当に出来た子で…それにスミさんもいい娘さんです。こんないい娘さんがシュンの嫁になるなんて嬉しい限りです」
「ありがとうございます。私もそうです。こんないい息子さんが娘の婿になってくれるなんて…」
シュンとスミは顔を見合わせて微笑んだ。
「お酒は飲めますか?」
「はい」
シュンの父はスミの母親にお酒を注ぎ、スミの母親も注ぎ返した。
「お母様は会社経営してるだけありますね。しっかりしていらっしゃる」
「いえ…そんな」
「会社を見るのも大変でしょう?」
「そうですね。今の時期は忙しいので」
「何かあれば協力しますよ。なぁシュン」
「もちろんです」
「ありがとうございます」
「さぁ、お母様…飲んで下さい」
「はい」
「これからもよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
「シュン…よかったね」
「うん」
和やかな雰囲気で食事をしていると継母が到着した。
「おお、来たか」
「すみません…遅くなりました」
「こんにちは。お母様」
シュンの母親を見たスミの母親は思わず立ち上がった。
「こちらがスミさんのお母様だ」
「どうも初めまし…」
シュンの母親はスミの母親を見て目を疑った。
「どうした?」
「お母さんもどうしたの?」
「ごっ、ごめんなさい。急用思い出したわ…お先に失礼します」
「えっ?」
「お義母さん?」
スミの母親は急いでその場を立ち去った。
シュンの母親は呆然と立ったままだった。
シュンはスミの母親の後を追った。
「お義母さんっ」
シュンはスミの母親の腕を掴んだ。
「どうしたんですか、急に」
「あっ…ごめんなさいね。大事な用を思い出して」
「本当ですか?」
「えっ…えぇ」
「わかりました」
「あなたのお母さんの名前って…」
「…一子ですが」
やっぱり…
「それが…どうかしましたか?」
「いいえ。じゃ行くわ。ごめんね」
スミの母親は走って行ってしまった。
信じられない…
もう2度と会わないと思ってたのに…
まさかあの女が…
地曽田さんの継母だったなんて…
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