プラグマ2 〜永続的な愛〜【完結】

真凛 桃

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99話 妊娠

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翌朝、スミはシュンから会社まで送ってもらった。


「黒川社長、おはようございます」

「おはようございます。社長の具合は?」

「元気になりましたよ」

「よかった。出勤されたんですか?」

「はい」

「今日まで休めばよかったのに…スミさん今日ランチ一緒に行きません?」

「今日は奥さんの愛妻弁当はないんですか?」

「そうなんです」

「わかりました。行きましょう」


そしてお昼、スミと黒川社長はランチに行った。


「このお店…以前中田とランチに来た事あるんですが美味しいですよ」

「そうなんですねっ」


しばらくして料理が運ばれ2人は食事を始めた。
するとスミは一口食べた瞬間に気持ちが悪くなり口を押さえた。


「どうしました⁈大丈夫ですか⁈」

「すみません…ちょっとお手洗いに行って来ますっ」


スミは急いでトイレに駆け込んだ。


どうしちゃったんだろ…
昨日の夕食が悪かったとか…?
でもそんな感じじゃなかったしな…


スミは特に気にすることなく席に戻った。


「スミさん大丈夫ですか?」

「はい…すみません」

「お口に合わなかったかな…」

「いいえ。そんな事ないですよっ。食べましょう」


スミはスープを飲み、魚を口に入れるとまた気持ち悪くなり再びトイレに駆け込んだ。


まさか…
そういえば…遅れてる…


スミは午後、黒川社長に病院へ行くと言って婦人科を受診した。


「おめでとうございます」

「え…」

「5週目ですよ」


先生はスミにエコー写真を渡した。


「まだ初期ですのでわかりづらいかも知れませんが…」


私とシュンの子供…


スミは嬉しくて涙が出てきた。


その後、母子手帳をもらい会社に戻った。


「すみません、今戻りました」

「どうでしたか?」

「大した事ありませんでした」


スミはバックを机に置こうとすると手が滑り床に落としてしまい、バックの中の物が床に散らばってしまった。


「大丈夫ですかっ」

「あっ…」


黒川が拾うのを手伝い母子手帳を手を取った。


「そっ…それは…」

「これって…スミさん…もしかして病院って…」

「、、、、」

「え?」

「産婦人科に行って来ました」


黒川はエコー写真が目に入った。


「妊娠してました…」

「ほ…本当ですかっ⁈もちろん地曽田社長の子…ですよね?」

「はい」

「そうですか‼︎おめでとうございますっ‼︎そっかー、社長もとうとうお父さんかっ‼︎いやーめでたい‼︎」

「まだ5週目なので安定期に入るまで周りには言わないで下さいね」

「わかりました。社長には?」

「明日会って話します」

「そうですね。社長、昨日休んでるから今夜は遅くなるでしょうからね。明日聞いたら喜ぶでしょうねっ」


スミはシュンにメールして明日の夜、会う約束をした。







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