15 / 100
第15話 下着
しおりを挟む
実親と紫苑は伊吹が練習に励んでいる姿を暫く見学した後、帰路に着いた。
学校から町田駅へと徒歩で向かい、町田駅から八王子駅まで電車で移動する。
そして八王子駅で別の電車に乗り換えて立川駅へと向かった。
実親はバイクで登校する日もあるが、今日はたまたま電車移動だったので紫苑と共に帰路に着けた。
もしバイクで登校していたら一度帰宅した後に徒歩で立川駅まで迎えに行かなくてはならず、二度手間になっていたところだ。
「ここだ」
実親の自宅に到着した。
「一人暮らしって聞いていたからワンルームだと思っていたけど……随分と立派なお家だね」
ガレージ付きの長屋タイプのアパートなのでワンルームではないと外観からでも判断できる。
紫苑は自分の予想に反して立派なアパートに呆気に取られていた。
実親は鍵を開けて扉を開いて玄関を潜る。
紫苑も実親の後を追う。
「お邪魔します」
靴を脱いで部屋に上がる。
引っ越したばかりなのでまだあまり物はなく、螺旋階段に通じる廊下には一人掛けのソファとシェルフが置いてあるだけであった。
紫苑はガラス張りになっているガレージ側へと視線を向ける。
「黛バイク乗るんだ」
「ああ」
「今度後ろに乗せてよ」
「一年後な」
バイクに興味が湧いて後ろに乗せてもらおうと企んだ。
しかし一年後まで焦らされてしまう。
免許取得から一年経たないと二人乗りは法的に認められていないと説明する。
「ふーん、そうなんだ」
紫苑は素直に納得した。
普通自動二輪免許は十六歳から取得可能なのは知っていたが、取得してから一年経たないと二人乗り出来ないのは知らなかった。
バイクの免許を取得しようと考えていない者ならば知らなくても仕方がないだろう。
「ならそれまでにヘルメット用意しとこ」
「予備あるから貸してやる」
「あ、ほんと?」
「ほら」
実親はガレージに備え付けられている棚を指さす。
するとそこにはヘルメットが二つ並んでいた。
「ほんとだ」
「まあ、サイズが合うかはわからんが」
「駄目じゃん」
紫苑は実親にジト目を向ける。
実際問題実親と紫苑ではサイズが異なるだろう。
被ってみないことにはわからないが、性別と体格に違いがあるので凡その判断はつく。
「とりあうず上に行くぞ」
いつまでも何もない一階で話していても仕方がない。
実親は螺旋階段へと向かい、紫苑は素直に後を追い掛けた。
二階に辿り着くと紫苑をリビングへと案内する。
「自由に過ごして構わないが、三階の手前の部屋には入らないようにな」
「了解」
三階の手前の部屋は書斎だ。
書斎は仕事部屋なので立ち入ってほしくなかった。
尤も、実親にとっては大切なコレクション――書籍――が大量にあるので触って欲しくないのが最大の理由なのだが。
「まずは手洗わせて」
「こっちだ」
紫苑を洗面所に案内すると、実親はテーブルの上に置いてあるリモコンを手に取りエアコンの電源を入れる。冷風が室内に広がり、少しずつ汗が引いていく。
いくら風があって過ごし易かったとは言え、気温自体は高いので汗を搔いていた。
その後は三階の寝室へと向かう。
部屋に鞄を置き、着替えを手に取ると二階へ戻る。
既に紫苑は手を洗い終わり、リビングに敷いてある絨毯に腰を下ろしていた。
「お茶飲んでも良い?」
「ああ。好きにして良いぞ」
確認を取った紫苑は冷蔵庫へと向かう。
「俺はシャワー浴びてくる」
「はーい」
まずは汗を流したかった。
脱衣所で制服を脱ぎ、棚に軽く畳んで置いておく。
そして浴室に入る。
凡そ三十分後、髪を乾かし終えた実親は制服を手にして浴室を出た。
Tシャツとスウェットパンツに着替え、ラフで過ごし易い服装になっている。
「終わった?」
リビングでテレビを観ていた紫苑が実親に顔を向ける。
「ああ」
首肯する実親は三階へ向かおうと螺旋階段に足を向けた。
その背中に向かって紫苑が声を掛ける。
「私もシャワー浴びて良い?」
「良いぞ」
「ありがと」
汗を搔いているのは紫苑も同じだ。
べたついた肌とはおさらばしたい。
紫苑は立ち上がって階段へ移動し、螺旋階段を上って行く実親のことを下から覗き込んで声を発する。
「着替え貸して」
「なんでも良いか?」
実親の返答に紫苑は顔を下げ顎に手を当てて首を傾げ、少しの間考え込む。
そして考えが纏まったのか顔を上げて口を開く。
「彼シャツしたい!」
瞳を輝かせて実親を見つめる。
わかり易いくらい期待に胸を膨らませており、実親は苦笑して肩を竦めた。
「ならワイシャツで良いな。彼ではないが」
実親は紫苑の返事を聞かずに寝室へと向かってしまう。
紫苑は壁に背を預けて大人しく待つ。
二、三分後には実親がワイシャツを手にして戻って来た。
「これで良いだろ」
手にしているワイシャツを紫苑目掛けて放る。
「ありがと」
胸元で受け止めた紫苑はリビングに戻り鞄のチャックを開く。
その背中目掛けて実親が尋ねる。
「一応訊くが、替えの下着はあるのか?」
「あるよー。見る?」
「遠慮しとく」
下着がないと困るだろうと思い尋ねたが、ちゃんと持参しているようだ。
紫苑は友人宅に泊まることが多いので常に替えの下着を持ち歩いている。準備に抜かりはなかった。
「ほら!」
鞄から下着を取り出し、実親に見えるように翳す。
実親の「遠慮しとく」と言った言葉を完全に無視している。
当然ながら実親は不意打ちを食らい、はっきりと下着を目撃してしまう。
黒の紐ショーツだった。透けている部分があるレースのセクシーな下着だ。
「何故見せつける」
「なんとなく?」
特に理由もなく下着を見せつける紫苑に実親は呆れて溜息を吐く。頭が痛む錯覚がして右手で髪を掻き上げた。
「さっさとシャワー浴びて来い」
「急かして私のノーブラ彼シャツ姿をそんなに見たいの?」
紫苑は口元を緩めて首を傾げる。
「そうだな。今すぐにでもこの目で堪能したいから早くしてくれ」
「感情が籠ってなーい」
相手をするのが面倒臭くなった実親は露骨な棒読みで返す。
対して紫苑は肩を落として残念がっているが明らかに嘘っぽい。少しだけ唇を尖らせながら浴室へと向かった。
顔は笑っていたので実親のとやり取りを楽しんでいたのがわかる。
テレビではニュース番組が放送されており、二人が交わしている会話の内容とは不釣り合いであった。
紫苑を見送った実親は再び溜息を吐く。先程よりも一層深い溜息だったのが彼の心情を表していた。
実親は冷蔵庫へ向かいお茶を取り出し、棚からグラスを手に取る。
そしてグラスにお茶を注ぐと、手に持ったままリビングのソファへと向かった。
学校から町田駅へと徒歩で向かい、町田駅から八王子駅まで電車で移動する。
そして八王子駅で別の電車に乗り換えて立川駅へと向かった。
実親はバイクで登校する日もあるが、今日はたまたま電車移動だったので紫苑と共に帰路に着けた。
もしバイクで登校していたら一度帰宅した後に徒歩で立川駅まで迎えに行かなくてはならず、二度手間になっていたところだ。
「ここだ」
実親の自宅に到着した。
「一人暮らしって聞いていたからワンルームだと思っていたけど……随分と立派なお家だね」
ガレージ付きの長屋タイプのアパートなのでワンルームではないと外観からでも判断できる。
紫苑は自分の予想に反して立派なアパートに呆気に取られていた。
実親は鍵を開けて扉を開いて玄関を潜る。
紫苑も実親の後を追う。
「お邪魔します」
靴を脱いで部屋に上がる。
引っ越したばかりなのでまだあまり物はなく、螺旋階段に通じる廊下には一人掛けのソファとシェルフが置いてあるだけであった。
紫苑はガラス張りになっているガレージ側へと視線を向ける。
「黛バイク乗るんだ」
「ああ」
「今度後ろに乗せてよ」
「一年後な」
バイクに興味が湧いて後ろに乗せてもらおうと企んだ。
しかし一年後まで焦らされてしまう。
免許取得から一年経たないと二人乗りは法的に認められていないと説明する。
「ふーん、そうなんだ」
紫苑は素直に納得した。
普通自動二輪免許は十六歳から取得可能なのは知っていたが、取得してから一年経たないと二人乗り出来ないのは知らなかった。
バイクの免許を取得しようと考えていない者ならば知らなくても仕方がないだろう。
「ならそれまでにヘルメット用意しとこ」
「予備あるから貸してやる」
「あ、ほんと?」
「ほら」
実親はガレージに備え付けられている棚を指さす。
するとそこにはヘルメットが二つ並んでいた。
「ほんとだ」
「まあ、サイズが合うかはわからんが」
「駄目じゃん」
紫苑は実親にジト目を向ける。
実際問題実親と紫苑ではサイズが異なるだろう。
被ってみないことにはわからないが、性別と体格に違いがあるので凡その判断はつく。
「とりあうず上に行くぞ」
いつまでも何もない一階で話していても仕方がない。
実親は螺旋階段へと向かい、紫苑は素直に後を追い掛けた。
二階に辿り着くと紫苑をリビングへと案内する。
「自由に過ごして構わないが、三階の手前の部屋には入らないようにな」
「了解」
三階の手前の部屋は書斎だ。
書斎は仕事部屋なので立ち入ってほしくなかった。
尤も、実親にとっては大切なコレクション――書籍――が大量にあるので触って欲しくないのが最大の理由なのだが。
「まずは手洗わせて」
「こっちだ」
紫苑を洗面所に案内すると、実親はテーブルの上に置いてあるリモコンを手に取りエアコンの電源を入れる。冷風が室内に広がり、少しずつ汗が引いていく。
いくら風があって過ごし易かったとは言え、気温自体は高いので汗を搔いていた。
その後は三階の寝室へと向かう。
部屋に鞄を置き、着替えを手に取ると二階へ戻る。
既に紫苑は手を洗い終わり、リビングに敷いてある絨毯に腰を下ろしていた。
「お茶飲んでも良い?」
「ああ。好きにして良いぞ」
確認を取った紫苑は冷蔵庫へと向かう。
「俺はシャワー浴びてくる」
「はーい」
まずは汗を流したかった。
脱衣所で制服を脱ぎ、棚に軽く畳んで置いておく。
そして浴室に入る。
凡そ三十分後、髪を乾かし終えた実親は制服を手にして浴室を出た。
Tシャツとスウェットパンツに着替え、ラフで過ごし易い服装になっている。
「終わった?」
リビングでテレビを観ていた紫苑が実親に顔を向ける。
「ああ」
首肯する実親は三階へ向かおうと螺旋階段に足を向けた。
その背中に向かって紫苑が声を掛ける。
「私もシャワー浴びて良い?」
「良いぞ」
「ありがと」
汗を搔いているのは紫苑も同じだ。
べたついた肌とはおさらばしたい。
紫苑は立ち上がって階段へ移動し、螺旋階段を上って行く実親のことを下から覗き込んで声を発する。
「着替え貸して」
「なんでも良いか?」
実親の返答に紫苑は顔を下げ顎に手を当てて首を傾げ、少しの間考え込む。
そして考えが纏まったのか顔を上げて口を開く。
「彼シャツしたい!」
瞳を輝かせて実親を見つめる。
わかり易いくらい期待に胸を膨らませており、実親は苦笑して肩を竦めた。
「ならワイシャツで良いな。彼ではないが」
実親は紫苑の返事を聞かずに寝室へと向かってしまう。
紫苑は壁に背を預けて大人しく待つ。
二、三分後には実親がワイシャツを手にして戻って来た。
「これで良いだろ」
手にしているワイシャツを紫苑目掛けて放る。
「ありがと」
胸元で受け止めた紫苑はリビングに戻り鞄のチャックを開く。
その背中目掛けて実親が尋ねる。
「一応訊くが、替えの下着はあるのか?」
「あるよー。見る?」
「遠慮しとく」
下着がないと困るだろうと思い尋ねたが、ちゃんと持参しているようだ。
紫苑は友人宅に泊まることが多いので常に替えの下着を持ち歩いている。準備に抜かりはなかった。
「ほら!」
鞄から下着を取り出し、実親に見えるように翳す。
実親の「遠慮しとく」と言った言葉を完全に無視している。
当然ながら実親は不意打ちを食らい、はっきりと下着を目撃してしまう。
黒の紐ショーツだった。透けている部分があるレースのセクシーな下着だ。
「何故見せつける」
「なんとなく?」
特に理由もなく下着を見せつける紫苑に実親は呆れて溜息を吐く。頭が痛む錯覚がして右手で髪を掻き上げた。
「さっさとシャワー浴びて来い」
「急かして私のノーブラ彼シャツ姿をそんなに見たいの?」
紫苑は口元を緩めて首を傾げる。
「そうだな。今すぐにでもこの目で堪能したいから早くしてくれ」
「感情が籠ってなーい」
相手をするのが面倒臭くなった実親は露骨な棒読みで返す。
対して紫苑は肩を落として残念がっているが明らかに嘘っぽい。少しだけ唇を尖らせながら浴室へと向かった。
顔は笑っていたので実親のとやり取りを楽しんでいたのがわかる。
テレビではニュース番組が放送されており、二人が交わしている会話の内容とは不釣り合いであった。
紫苑を見送った実親は再び溜息を吐く。先程よりも一層深い溜息だったのが彼の心情を表していた。
実親は冷蔵庫へ向かいお茶を取り出し、棚からグラスを手に取る。
そしてグラスにお茶を注ぐと、手に持ったままリビングのソファへと向かった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
付き合う前から好感度が限界突破な幼馴染が、疎遠になっていた中学時代を取り戻す為に高校ではイチャイチャするだけの話
頼瑠 ユウ
青春
高校一年生の上条悠斗は、同級生にして幼馴染の一ノ瀬綾乃が別のクラスのイケメンに告白された事を知り、自身も彼女に想いを伝える為に告白をする。
綾乃とは家が隣同士で、彼女の家庭の事情もあり家族ぐるみで幼い頃から仲が良かった。
だが、悠斗は小学校卒業を前に友人達に綾乃との仲を揶揄われ、「もっと女の子らしい子が好きだ」と言ってしまい、それが切っ掛けで彼女とは疎遠になってしまっていた。
中学の三年間は拒絶されるのが怖くて、悠斗は綾乃から逃げ続けた。
とうとう高校生となり、綾乃は誰にでも分け隔てなく優しく、身体つきも女性らしくなり『学年一の美少女』と謳われる程となっている。
高嶺の花。
そんな彼女に悠斗は不釣り合いだと振られる事を覚悟していた。
だがその結果は思わぬ方向へ。実は彼女もずっと悠斗が好きで、両想いだった。
しかも、綾乃は悠斗の気を惹く為に、品行方正で才色兼備である事に努め、胸の大きさも複数のパッドで盛りに盛っていた事が発覚する。
それでも構わず、恋人となった二人は今まで出来なかった事を少しずつ取り戻していく。
他愛の無い会話や一緒にお弁当を食べたり、宿題をしたり、ゲームで遊び、デートをして互いが好きだという事を改めて自覚していく。
存分にイチャイチャし、時には異性と意識して葛藤する事もあった。
両家の家族にも交際を認められ、幸せな日々を過ごしていた。
拙いながらも愛を育んでいく中で、いつしか学校では綾乃の良からぬ噂が広まっていく。
そして綾乃に振られたイケメンは彼女の弱みを握り、自分と付き合う様に脅してきた。
それでも悠斗と綾乃は屈せずに、将来を誓う。
イケメンの企てに、友人達や家族の助けを得て立ち向かう。
付き合う前から好感度が限界突破な二人には、いかなる障害も些細な事だった。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
失恋中なのに隣の幼馴染が僕をかまってきてウザいんですけど?
さいとう みさき
青春
雄太(ゆうた)は勇気を振り絞ってその思いを彼女に告げる。
しかしあっさりと玉砕。
クールビューティーで知られる彼女は皆が憧れる存在だった。
しかしそんな雄太が落ち込んでいる所を、幼馴染たちが寄ってたかってからかってくる。
そんな幼馴染の三大女神と呼ばれる彼女たちに今日も翻弄される雄太だったのだが……
病み上がりなんで、こんなのです。
プロット無し、山なし、谷なし、落ちもなしです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる