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第90話 視線
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「黛は遊ばないの?」
ビーチチェアで寛ぐ実親のもとへやって来た紫苑は開口一番にそう言った。
紫苑は返答を聞く前に、実親が寛いでいるビーチチェアに背中を向けて腰を下ろす。紫苑の腰が実親も左脚に当たる位置取りだ。
「俺はこうやって過ごしているだけで充分だ」
「そっか」
サングラス越しに視線を向けられた紫苑は納得したように頷いた。
実親はいつも通りのパンク風の衣服とアクセサリー、そしてサングラスに身を包んでいる。一体どこぞのバンドマンなのか、と疑問を投げ掛けたくなる出で立ちだが、紫苑にとっては見慣れた光景なので指摘することはない。
「お前は遊ばなくて良いのか?」
映画研究部の部員である紫苑は、休憩時間が終わったら忙しなく働くことになるので、遊ぶなら今がチャンスだ。
「うん。私は黛といる方が楽しいから」
特に表情に変化がある訳ではないが、どことなく柔らかい雰囲気が紫苑から感じ取れる。
「いつも一緒にいるのに飽きないのか?」
「飽きないよ。黛は飽きた?」
紫苑は頭を左右に振った後、首を傾げながら実親の顔を覗き込む。
二人はサングラス越しに視線を交わし合う。
「いや、そんなことはないぞ」
「ほんと?」
「ああ。心地よいと思っている」
実親が視線を逸らすことなく真顔で告げる。
その様子から嘘偽りがないとわかった紫苑は胸を撫で下ろして笑みを零した。
迷惑になっていないか、鬱陶しく思われていないか、と不安が脳裏を掠めたのだ。
「俺はお前と過ごす日常を案外気に入っているからな。おそらくお前が思っている何倍もだ」
「それはもう結婚するしかなくない?」
「順序があるだろ……」
ビーチチェアに左手をつけて体重を預け、それを支えに体勢を維持して詰め寄る紫苑に、実親は溜息交じりに言葉を返した。
「だって黛が付き合ってくれないんだから仕方ないじゃん」
不満を込めた抗議の眼差しを向ける紫苑は、身体を捻って右手を実親の胸に添える。
しなやかな指で滑らかに胸を撫でる仕草は、男の情欲を掻き立てる魔性の力が宿っているかのようだ。
今の紫苑は水着姿だが、トップの上にロングTシャツを着ている。なので残念ながら彼女のIカップはお目にかかれない。
しかしボトムもTシャツで隠れているので、穿いているのか穿いていないのか判断が付かない状態だ。だからこそ、健全な男子は否応なく妄想の世界へと誘われてしまう。
彼女の格好と仕草の挟撃により、一般的な男子高校生なら間違いなく男の象徴を滾らせてしまうシチュエーションだ。
そんな状況でも相変わらず平静を保っている実親は淡々と言葉を返す。
「どちらにしろ結婚出来る年齢になるまで、まだ二、三年あるんだ。焦る必要はないだろ」
二人共まだ高校一年生なので結婚云々はまだ先の話だ。
「確かにまだ結婚は出来ないけど、焦らなくても良い理由にはならなくない?」
「そうか……?」
「うん。だって黛が他の人に取られない保証はないでしょ?」
「……それは……まあ、確かにそうだな。その可能性はゼロではない」
「だよね」
いくら恋愛をする気がない実親と言えども、絶対はない。
これから惹かれる相手と出会うかもしれないし、知己と恋に落ちる可能性もある。
そのことを失念していた実親は語調が弱くなっていった。
「それこそ伊吹とかね。彼女の場合は部活を引退するまでは大丈夫だと思うけど」
伊吹のように既に想いを実親に告げている者もいる。
だが、彼女の場合は高跳びに専念する為に、返事は保留にしてもらっている。なので今のところはライバルになりえない。
(まあ、伊吹になら黛を取られても構わないしね)
紫苑は伊吹のことを意中の相手を奪い合うライバルとは思っていなかった。
二人の間でどのようなやり取りがあったのかは定かでないが、わかり合える何かがあったのだろう。
それに、紫苑は実親のことを好きと言っているが、自分でその気持ちが本物かどうかを理解していない。
父親を除いた異性の中では実親が最も親しい相手だ。
一番親しい異性であると同時に、お世話になっていて心を開いている相手でもある。故に、その感謝の気持ちを恋心と勘違いしている可能性を否定出来ない。
ただ単に、父親の代わりに頼れる相手として甘えているだけ、という線も拭えないのだ。兄のような存在として。もしかしたら父性に飢えているのかもしれない。
尤も、本人は自分の気持ちの意味など微塵も考えていないのだが。
「後は……あの子達とか?」
紫苑が見詰める先へ実親が目を向けると、二、三十メートルほど離れた場所に千歳、慧、唯莉の三人がいた。
千歳と唯莉は海水を浴びせ合って遊んでおり、慧は二人の様子を砂浜に突っ立って見守っている。
「黛はあの三人と良く一緒にいるよね」
「最近はお前と一緒にいることの方が多いから以前ほどではないけどな」
新学期になったら同じクラスの千歳達と過ごす時間は元に戻るだろうが、少なくとも夏休み中の現在は居候している紫苑と共にいることの方が圧倒的に多い。
そもそも約束がなければ千歳達と会う理由がないので、必然的に共に過ごす時間は減っている。彼氏彼女の間柄でもないのに、態々約束を取り付けて頻繁に顔を合わせようなどとは思わないだろう。
「でも、あの三人の誰かと恋仲になる未来だって否定出来ないでしょ?」
「少なくとも今の俺には全くその気はないが、男と女である以上はそんな世界線も存在し得るかもしれないな」
「悔しいけど、その気はないって言葉を疑えない説得力がある……!」
いくら誘惑しても実親には効果がないということを紫苑は身を以て体感している。
故に追い打ちをかけることが出来ずに肩透かしを食らってしまった。しかし、本人は本当に悔しがっているのかわからないあっけらかんとした表情をしている。
「あ、目が合った」
紫苑の視線に気が付いたのか、千歳がこちらに目を向けた。
位置的に紫苑と千歳は対角線で向き合う形になるので、視線に気付いたとしても全く不思議はない。その証拠に、背を向ける形の慧と唯莉が紫苑の視線に気付いた様子はなかった。
「なんか睨まれてる気がするんだけど……」
「そんなことはない。あれは視線に気付いて、こっちの様子を窺っているだけだ」
「そうかなー」
千歳の視線に若干気圧され気味の紫苑は居心地が悪くなったのか身を竦めた。
実親のフォローに首を傾げる始末である。
「あれは自分の獲物を横取りされそうになった肉食獣が、相手を威嚇して追い払おうとしているような感じだと思うんだけど……」
納得出来ないのか、紫苑の眉間に皺が寄っていく。
「あいつはそんな好戦的じゃないぞ」
再び実親がフォローするも、効果は薄いようで、紫苑は首を傾げながら腕を組んでしまった。
腕に彼女の豊満な胸が乗っかり大変素晴らしい光景が作り出される。目の保養になるので、実親は遠慮せずに拝ませてもらうことにした。
結局、千歳が実親達の方へ視線を向けていたのは一瞬のことだった。慧と唯莉が千歳の視線に気付かない程の僅かな時間だ。
「黛がそう言うならきっとそうなんだろうね」
紫苑は千歳と交流がない。話したことすらない。
別のクラスなので積極的に交流を図ろうとしない限りは話す機会がないのだ。
そもそも紫苑が自分から人と関わろうとするタイプではないのもあり、千歳の為人が全くわからなかった。強いて言えば、派手な外見の子、という印象くらいだ。
故に自分では睨まれているのかいないのか判別出来なかったが、千歳と親しい実親が違うと言う。
信頼している実親がそう言うのなら、睨まれていないのだろう、と紫苑は自分を納得させることが出来た。
一瞬のこととはいえ、こちらに視線を向けていた千歳にどのような意図があったのかは誰にもわからない。視線に気付いたから見返しただけなのかもしれない。なので、考えても無駄だと思考を放棄したのもあった。
ビーチチェアで寛ぐ実親のもとへやって来た紫苑は開口一番にそう言った。
紫苑は返答を聞く前に、実親が寛いでいるビーチチェアに背中を向けて腰を下ろす。紫苑の腰が実親も左脚に当たる位置取りだ。
「俺はこうやって過ごしているだけで充分だ」
「そっか」
サングラス越しに視線を向けられた紫苑は納得したように頷いた。
実親はいつも通りのパンク風の衣服とアクセサリー、そしてサングラスに身を包んでいる。一体どこぞのバンドマンなのか、と疑問を投げ掛けたくなる出で立ちだが、紫苑にとっては見慣れた光景なので指摘することはない。
「お前は遊ばなくて良いのか?」
映画研究部の部員である紫苑は、休憩時間が終わったら忙しなく働くことになるので、遊ぶなら今がチャンスだ。
「うん。私は黛といる方が楽しいから」
特に表情に変化がある訳ではないが、どことなく柔らかい雰囲気が紫苑から感じ取れる。
「いつも一緒にいるのに飽きないのか?」
「飽きないよ。黛は飽きた?」
紫苑は頭を左右に振った後、首を傾げながら実親の顔を覗き込む。
二人はサングラス越しに視線を交わし合う。
「いや、そんなことはないぞ」
「ほんと?」
「ああ。心地よいと思っている」
実親が視線を逸らすことなく真顔で告げる。
その様子から嘘偽りがないとわかった紫苑は胸を撫で下ろして笑みを零した。
迷惑になっていないか、鬱陶しく思われていないか、と不安が脳裏を掠めたのだ。
「俺はお前と過ごす日常を案外気に入っているからな。おそらくお前が思っている何倍もだ」
「それはもう結婚するしかなくない?」
「順序があるだろ……」
ビーチチェアに左手をつけて体重を預け、それを支えに体勢を維持して詰め寄る紫苑に、実親は溜息交じりに言葉を返した。
「だって黛が付き合ってくれないんだから仕方ないじゃん」
不満を込めた抗議の眼差しを向ける紫苑は、身体を捻って右手を実親の胸に添える。
しなやかな指で滑らかに胸を撫でる仕草は、男の情欲を掻き立てる魔性の力が宿っているかのようだ。
今の紫苑は水着姿だが、トップの上にロングTシャツを着ている。なので残念ながら彼女のIカップはお目にかかれない。
しかしボトムもTシャツで隠れているので、穿いているのか穿いていないのか判断が付かない状態だ。だからこそ、健全な男子は否応なく妄想の世界へと誘われてしまう。
彼女の格好と仕草の挟撃により、一般的な男子高校生なら間違いなく男の象徴を滾らせてしまうシチュエーションだ。
そんな状況でも相変わらず平静を保っている実親は淡々と言葉を返す。
「どちらにしろ結婚出来る年齢になるまで、まだ二、三年あるんだ。焦る必要はないだろ」
二人共まだ高校一年生なので結婚云々はまだ先の話だ。
「確かにまだ結婚は出来ないけど、焦らなくても良い理由にはならなくない?」
「そうか……?」
「うん。だって黛が他の人に取られない保証はないでしょ?」
「……それは……まあ、確かにそうだな。その可能性はゼロではない」
「だよね」
いくら恋愛をする気がない実親と言えども、絶対はない。
これから惹かれる相手と出会うかもしれないし、知己と恋に落ちる可能性もある。
そのことを失念していた実親は語調が弱くなっていった。
「それこそ伊吹とかね。彼女の場合は部活を引退するまでは大丈夫だと思うけど」
伊吹のように既に想いを実親に告げている者もいる。
だが、彼女の場合は高跳びに専念する為に、返事は保留にしてもらっている。なので今のところはライバルになりえない。
(まあ、伊吹になら黛を取られても構わないしね)
紫苑は伊吹のことを意中の相手を奪い合うライバルとは思っていなかった。
二人の間でどのようなやり取りがあったのかは定かでないが、わかり合える何かがあったのだろう。
それに、紫苑は実親のことを好きと言っているが、自分でその気持ちが本物かどうかを理解していない。
父親を除いた異性の中では実親が最も親しい相手だ。
一番親しい異性であると同時に、お世話になっていて心を開いている相手でもある。故に、その感謝の気持ちを恋心と勘違いしている可能性を否定出来ない。
ただ単に、父親の代わりに頼れる相手として甘えているだけ、という線も拭えないのだ。兄のような存在として。もしかしたら父性に飢えているのかもしれない。
尤も、本人は自分の気持ちの意味など微塵も考えていないのだが。
「後は……あの子達とか?」
紫苑が見詰める先へ実親が目を向けると、二、三十メートルほど離れた場所に千歳、慧、唯莉の三人がいた。
千歳と唯莉は海水を浴びせ合って遊んでおり、慧は二人の様子を砂浜に突っ立って見守っている。
「黛はあの三人と良く一緒にいるよね」
「最近はお前と一緒にいることの方が多いから以前ほどではないけどな」
新学期になったら同じクラスの千歳達と過ごす時間は元に戻るだろうが、少なくとも夏休み中の現在は居候している紫苑と共にいることの方が圧倒的に多い。
そもそも約束がなければ千歳達と会う理由がないので、必然的に共に過ごす時間は減っている。彼氏彼女の間柄でもないのに、態々約束を取り付けて頻繁に顔を合わせようなどとは思わないだろう。
「でも、あの三人の誰かと恋仲になる未来だって否定出来ないでしょ?」
「少なくとも今の俺には全くその気はないが、男と女である以上はそんな世界線も存在し得るかもしれないな」
「悔しいけど、その気はないって言葉を疑えない説得力がある……!」
いくら誘惑しても実親には効果がないということを紫苑は身を以て体感している。
故に追い打ちをかけることが出来ずに肩透かしを食らってしまった。しかし、本人は本当に悔しがっているのかわからないあっけらかんとした表情をしている。
「あ、目が合った」
紫苑の視線に気が付いたのか、千歳がこちらに目を向けた。
位置的に紫苑と千歳は対角線で向き合う形になるので、視線に気付いたとしても全く不思議はない。その証拠に、背を向ける形の慧と唯莉が紫苑の視線に気付いた様子はなかった。
「なんか睨まれてる気がするんだけど……」
「そんなことはない。あれは視線に気付いて、こっちの様子を窺っているだけだ」
「そうかなー」
千歳の視線に若干気圧され気味の紫苑は居心地が悪くなったのか身を竦めた。
実親のフォローに首を傾げる始末である。
「あれは自分の獲物を横取りされそうになった肉食獣が、相手を威嚇して追い払おうとしているような感じだと思うんだけど……」
納得出来ないのか、紫苑の眉間に皺が寄っていく。
「あいつはそんな好戦的じゃないぞ」
再び実親がフォローするも、効果は薄いようで、紫苑は首を傾げながら腕を組んでしまった。
腕に彼女の豊満な胸が乗っかり大変素晴らしい光景が作り出される。目の保養になるので、実親は遠慮せずに拝ませてもらうことにした。
結局、千歳が実親達の方へ視線を向けていたのは一瞬のことだった。慧と唯莉が千歳の視線に気付かない程の僅かな時間だ。
「黛がそう言うならきっとそうなんだろうね」
紫苑は千歳と交流がない。話したことすらない。
別のクラスなので積極的に交流を図ろうとしない限りは話す機会がないのだ。
そもそも紫苑が自分から人と関わろうとするタイプではないのもあり、千歳の為人が全くわからなかった。強いて言えば、派手な外見の子、という印象くらいだ。
故に自分では睨まれているのかいないのか判別出来なかったが、千歳と親しい実親が違うと言う。
信頼している実親がそう言うのなら、睨まれていないのだろう、と紫苑は自分を納得させることが出来た。
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