君で変われた

赤城光城(あかぎみつしろ)

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アスター(白)

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すぐに話を始めるかと思ったが長塚さんか「いまから話す事は全て本当の話。一切嘘は無いから」と自分が聞くと何かとても大切な何かを話そうとしていると直感で分かった。自分は長塚さんが嘘をつくとは思ってないが念の為「無理しなくていいんだよ?」と確認をした。長塚さんは「無理はしてないよ。たんに知ってて欲しいだけなんだ。」と言っている。長塚さんが無理はしていないと言っているから大切な話は話してもいい内容なんだと思った。「まずはしっかりとした自己紹介からだよね」と言って長塚さんは話し始めた。長塚結友さんは17歳自分と同じ年で昔は内気で中々友達が出来なかったらしくいつも学校だと1人で本を読んで時間を潰していたらしい。長塚さんは内気な性格のせいで感情を表に出せず思っている事が周りに伝わらなくてよく誤解をされていたらしい。写真を見せた時のテンションを見ているからかそれともあの明るい笑顔を見たからかは分からないが昔が内気なんて想像もつかなかった。「でもねそんな生活でもいいと思える時がある日突然に来たんだ…」と冷たい声で一気に空気が冷え変わる一言だった。「中学二年の2学期最後の日私は病院に救急搬送されたんだ。倒れた時の記憶が無いんだけど聞いた話によると道端で倒れてたらしくてね」と明るく話そうとはしているが雰囲気は暗かった。長塚さんが話した事をまとめるとこうなる。病院に運ばれた後精密検査を受け検査結果が出ると長塚さんは絶望と言う言葉しか浮かばなかった。検査結果の内容はがんと診断され全身転移はしていないががんのある場所が手術が難しく出来ないのでどうする事も出来なく抗がん剤治療しか無くなった。長塚さんは抗がん剤治療はしたくないらしくずっと否定をし続けたが親は生きる選択をして欲しいとずっと否定をしていた。長塚さんが抗がん剤治療をしなかった理由は長く痛く苦しい治療をしたくないからではないらしいが理由は教えてくれなかった。と言った話を40分程していると長塚さんが一番重要な話をし始めた。「そんな事があって今の私がいるんだよね。最近私は今のままでもいいかなって思うい初めてきたんだ。」と言っている中自分は反射的に「なんでそう思えてきたの?生きる希望が無くしたとか?」と質問してしまった。長塚さんが傷ついたらどうしようと質問した後に気づいた。長塚さんは何が面白かったのか分からないが笑っていた。素敵な笑顔に変わりはないが笑う事を話した覚えはないし分からなかった。長塚さんが「最近今を楽しみたいと思えることがあったからだよ。そのおかげで今を全力で楽しんで生きたいから今のままでもいいと思えてきたんだよ」と考えもつかないような理由でなんて反応すればよかったか分からなかった。きっと自分だったらそんな事に気づかないまま最後を迎えるのだろうと思った。「長塚さんはとても強いんだね。自分は今を全力で生きようなんて考えれないかもな」と言うと「そんな事ないよ。ただ気付かされたんだよね」と何か言いたげな感じだった。それから長塚さんが何か考えているようで少し沈黙の時間があった。長塚さんは考えがまとまったようで一回深呼吸するとまた話し始めた。「私にはもう時間がないんだ。余命が今年の夏が終わるかその前か分からないけど近いうちにこの世にはいなくなるんだ」と言われたその時あの夢が思い浮かんだ。自分がいつ見たのか夢の内容さえ分からなく忘れていたのにあるワンシーンだけは思い出した。こんな夕暮れの時間自分は病院にいて誰かと話してさようならと言っているシーンだった。今のこの状況は少し違うが似ているのは確かだった。長塚さんは「気分とか大丈夫?重すぎたよねごめんね…」と暗い顔をしていた。自分はすぐに「違うよこの前見た夢が似ていて思い出しただけだよ。気分は悪くないし大丈夫だよ」と伝えると長塚さんの暗い顔が元に戻っていった。顔色が戻ると長塚さんが「気分が悪くないならよかった。どんな夢を見たのか気になるけど時間が時間だしまた来た時に聞かせてね」と言われ窓を見ると日が沈む直前だった。長塚さんといるとほんとに時間があっとゆう間に過ぎていくからいくら話しても足りないくらいだ。「やっぱり長塚さんといるとあっとゆう間に時間が過ぎていくな。明日から来れるかわからないけど学校終わったら来ようと思ってるんだけど迷惑じゃない?」と聞くと「全然迷惑じゃないよ。むしろ来て欲しいくらいだよ」と言われて嬉しかった。「じゃあ明日も来るからね」と言って自分は病室を出て帰った。
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