幸福の国の獣たち

夢 浮橋(ゆめの/うきはし)

文字の大きさ
50 / 215
西の国 ヴレンデール

050 忌深き国より還るもの

しおりを挟む
:::

「それにしてもみんな元気だねえ、もう夕方だってのに。そろそろ冷えるから中に入ったほうがよくない?」
「それがみんな嫌がるんですの。普段はあまりお庭で遊べないみたいで」

 ヘビが苦手だとバレたらしいミルンが子どもたちにニンナをけしかけられているのを、ララキとスニエリタは生暖かい眼で見守った。

 しかも逃げようとしてプンタンにぶつかって悲鳴を上げたぞこの人。もしかして両生類もダメなのか。
 確か故郷は湖とか川とかがたくさんあるって聞いたんだけどなあ、おっかしいなあ。

 すると今度は子どもたちの悲鳴も聞こえた。悲鳴といっても、かなり楽しそうな叫び声だったが。
 何かと思ってそちらを見ると、子どもが何人か庭の隅の茂みを取り囲んでいる。

「どしたの?」
「あのね、そこになんかいるの。白いやつ。にゃんこかなあ」
「ねーねースニちゃん、あれ捕まえて」
「わかりました。ちょっと離れてくださいね。……嵐華の紋」

 ご使命されたスニエリタが適当な風の紋唱を使うと、小さな竜巻が起こる。
 茂みの奥に隠れていたらしい動物は風に巻き上げられて飛び出したが、そのまま大人しく捕まるわけもなく、子どもたちの足元をすり抜けて行こうとした。

「ニンナ!」

 スニエリタが呼ぶと、ヘビは素早くそれを捕らえた。さすがの手際だ。

 ニンナに咥えられた状態で、それでもまだ必死に逃げようともがいているのは、ネコではなくイタチだった。白い毛並みが美しい。
 子どもたちはそれを撫で回して遊びたいという顔で、ぞろぞろニンナの周りに集まってくる。

 ついでにヘビとカエルから逃れられてよろよろになったミルンも来た。

「にゃんこじゃないね」
「イタチですわね。せっかくですし遣獣に加えようかしら」

 契約用の紋唱を始めるスニエリタを見て、いいなあ、と正直に羨ましがるララキだった。

 さすがに腕の立つ人はこんなに簡単に捕まえられるんだな、と思った。ララキなんてプンタン一匹にそれはもう涙ぐましい努力をしたのに。

 そう、思い起こせばだいたい二年くらい前のこと。実家があるヤラム市の近くにある密林に分け入って、なんでもいいから遣獣を手に入れようと躍起になっていたララキは、目にしたあらゆる獣に契約を迫りまくった。
 南の森だけあって動物の数と種類だけは豊富だった。サルだけで数種類はいたし、ネズミの類にトカゲやヘビやワニ、色鮮やかな小鳥の数々、なんなら川魚にも挑戦した。
 そして、すべてに敗れ去ったのだ。

 契約を行うには、まず獣の動きを止めなくてはならない。契約の紋唱を描き、契約をお願いする旨の招言詩を読み上げる間に逃げられたらもうその時点で終わりだ。
 さらに、読み上げてからも獣のほうで承諾してくれないことには契約が成立しない。

 ララキの場合、まず捕まえて動きを止められるものがほとんどいなかった。しかも小動物をやっとのことで足止めしても契約を断られて終わった。
 唯一「しょうがねえなァ……」と言ってくれたのがプンタンだったのである。

 あの苦難の日々を思い出すと涙が出る。
 いや、今からでも遅くはない。ララキの紋唱の腕は確実に上達しているのだ、この旅の中でももう一匹くらい増やせるはずだ。
 出会いさえあればきっと。……もし次に何かの獣に出くわすことがあったら契約に挑戦しよう。

「……我が僕となり、ここに汝の名を明かせ」

 招言詩を読み終えて、スニエリタがイタチの顔を覗きこむ。
 詩はララキが知っているものと少し違ったが、たぶん彼女のはマヌルドの流派に則った招言詩なのだろう。

 イタチがおとなしくなったので、ニンナはそれを地面に下ろした。

 イタチはコミと名乗った。声と口調からするにメスだったようで、これはたぶんシェンダルが喜ぶだろうなとララキは思った。

 そのあとコミは子どもたちに揉みくちゃにかわいがられる洗礼を受けた。
 すでに疲れきっていたニンナはそれに助け舟を出さないし、プンタンはプンタンでひっぱりだこだったので、しばらく保育所では獣たちの阿鼻叫喚が響いていた。

 やがて孤児院の夜勤職員が来て、本来はひとりだったはずの臨時職員がなぜか三人もいることと、予想外にでかいヘビとカエルとイタチがいることに驚いていた。無理もない。
 ただ、ララキたちが勝手に入ったことについてはこれといって怒られることもなく、子どもたちの相手をしたことを感謝されたくらいだった。どうもここは慢性的な人手不足らしい。

 帰る際には子どもたちに名残惜しがられ、中には号泣しながらプンタンとコミを拉致しようとした猛者もいたが、遣獣たちはそそくさと紋章に消えてしまったので余計泣かれた。ごめんね。

 スニエリタは予定外の延長勤務になったので、少し多めにお給金がもらえたようだ。

 受け取ったお金を共有資金袋に入れながらミルンが息を吐く。
 満足げである。ほんとにお金が好きだなこの人。


 夕食後、宿で一泊して、翌朝。

 しっかり働いたせいか、昨夜は夢を見ることもなくぐっすりと眠れた。おかげさまで寝覚めもいい。
 朝食を済ませてから支度をして、三人は霊廟スール・アランへ繰り出した。

 アランの街から少し離れたところにあるが、徒歩で行けない距離ではない。
 車は要らないだろうと宿に残し、三人は歩いて向かったが、これは少しばかり見込みが甘かった。
 一歩踏み出すごとに砂が沈み込み、足がとられてなかなか思ったように進めない。大した距離じゃないとたかを括っていたのに、なんだかんだで廟に着くまでに小一時間かかってしまった。

 帰るときはジャルギーヤに頼ろう、と思ったのは言うまでもない。
 やっぱり空を飛べる遣獣がいると便利だ。

 肝心の霊廟はというと、観光地化していないだけあって誰もおらず、小さくて地味な感じだった。
 これもたぶん日干し煉瓦を積んで造ったのだろう、砂漠と同じ色をした低い壁でぐるりと囲まれている。入り口は小さく、ひとりずつ屈まないと通れないほど。

 内部も同じような土の壁で、中心部が低い塔のようになっている。
 そこに誰かが埋葬されているのだろう。これといって調べてこなかったが、こうして廟が残されているのだから王侯貴族の類ではあるはずだ。
 一応失礼がないようにお参りしてみたが、ララキは南部のお墓参りの作法しか知らないので、それでよかったかどうかは死者のみぞ知る。

 壁のそこかしこに紋章らしいものが刻まれているので、ミルンは熱心にメモしていた。

「他で見ないような図形がちらほらある。忌神に関する模様かもしれないな」
「ほんとだ」

 しばらくあちこち見ていたが、珍しい図形のほかにこれといって新しい情報はなかった。

 せっかく霊廟に来たのだから忌神に語りかけてみようかとも思ったが、忌女神サイナはララキに会いたくもないそうだし、ガエムトはフォレンケが会わせてくれることになっているので、あまり意味がない気がしてやめた。

 それにしてもサイナの試験はいつになったら始まるんだろうか。なんかもう来るならさっさと来てほしい。

 ひととおり見終わってから、ジャルギーヤを呼んでふたたびアランに戻る。
 その先のことはまだ決めていないが、また適当に近場で宗教施設を探すしかないだろう。

 結局フォレンケがいうところの試験とかいうやつが始まらないことには、ララキたちはどこにも進めない。

 逆にこの状況が足枷のように思えてきた。
 フォレンケにああ言われた以上、勝手にガエムトに接触するわけにはいかないし、そもそも接触方法もわからない。ただ言われるがままに神が何かするのを待っているだけ。
 しょせん人間なんて神の手のひらの上で踊らされる存在なのね、なんて気持ちになりながら、足元に見えてきたアランの街を見下ろした。

 そのとき、なにか違和感があったのは事実だ。

 しかし具体的に何が変だと思ったのかまではわからなかったし、どのみちララキたちを試そうとしている神がいるのはわかっているので、敢えて何も言わずに街に下りた。

 ただ、ミルンもスニエリタもどうやら同じ奇妙さを感じているようだった。
 みんな無言になりながら、静かな街へと歩いていく。

 そう、街は静まり返っていたのだ。違和感の正体はそれだった。

 よくよく考えればジャルギーヤの背から街を見下ろしたとき、今朝まであんなに賑わっていた広場に誰もいなかったのだ。
 こうして中を歩いていても誰も見かけない。水路を水が流れていく音と、砂漠を抜ける風の声が響くほかに、街の中に物音を立てるものは何もない。

 無人の通りに、使う者のいない生活用品が空しく転がっている。
 空の瓶や、ブリキの如雨露、小さなシャベル。

「どこにも誰もいないね。人だけじゃなくて、動物とか虫の気配もないみたい」
「ええ……これが"サイナの試験"なんでしょうか?」

 広場まで進んでみるが、ほんとうにどこにも誰もいない。また結界に閉じ込められたのだろうか。

「不気味といえば不気味だが、だから何だって感じだな。ここで何をすりゃあ合格なんだ?」

 ミルンがぼやくように言う。
 たしかに、迷路だったら出口を探せばいいとわかるが、今のところは単に街から生きものの気配がなくなっただけだ。何かが襲ってくるわけでもない。

 しいていえば、ずっとこのままだと今晩の宿が困るくらいか。でもそれもいざとなったら無人の家を一晩使わせてもらえばいい。

 試験というと、何かこう具体的に困難な事態に陥らされて、それを解決せざるをえない状況になるものとばかり思っていた。
 なんなんだろうと首を傾げるが、そういえばルーダン寺院で語りかけたときも『意見がまとまらなくて返事ができなかった』とかフォレンケが言っていたし、けっこう西の神々は適当な性格なのかもしれない。まあ、よく言って温厚というか、鷹揚というか。

 ともかく、まず何をしたらいいのかを見つける必要がありそうだ。

 なんでもいいから何かないか、とまず広場から探し回る。中心にある溜池を覗いてみたり、ベンチの下を覗いてみたり、花壇の草花を掻き分けてみたり。

「そういえば、今回も遣獣は呼べないんでしょうか」
「どうだろ。もしジャルギーヤが呼べるんなら、上から見てもらったら何かわかるかもね」

 まあゲルメストラの前例があるのであまり期待はしていなかったが、とりあえずもう一度ジャルギーヤを呼んでもらう。こんなことなら一度引っ込めなかったほうがよかったかもしれない。

 スニエリタの描いた紋章が黄金の輝きを放つ。そこまでは前と同じだ。ただ、迷路のときは何も出ないですぐに消えてしまったが。
 光が揺らいで、そこから影が現れる。

「えっ……」

 ずるり、と。

 三人は言葉を失った。
 それは、確かに大きなワシの姿をしていたけれど、いつものように優雅に舞い降りることはなかった。力なく地面に倒れ、ぴくりとも動かない。

 スニエリタが慌てて声をかけた──ジャルギーヤ?

 返事はない。風に煽られるまま、ワシの身体から抜け落ちた羽根が空を舞う。

 一瞬、つんと鼻腔を嫌な臭いが押し上げたので、思わずララキは口許を押さえた。それは他のふたりも同様だった。
 どう見てもこれは、死んでいるとしか思えない。でもどうしていきなりそんなことに。

 スニエリタになんと声をかけていいかわからずに立ち尽くしていると、……ワシの死体がぶるりと震えた。
 ぎょっとしてそちらを注視する。死んでいるはずのワシが、ゆっくりとその身をもたげる。翼を広げて、スニエリタの前に立つ。

 すでに腐っていた肉が、どろどろと崩れ落ちていく。羽毛と腐肉の間から骨が覗いている。
 眼球は両方ともぼろりと零れ落ち、空ろになった眼窩が、しかし確かにスニエリタを見下ろしている。

 次の瞬間、ワシの死体は甲高い鳴声を上げた。その顔の前に浮かんだ紋章を見て、ミルンが咄嗟にスニエリタの腕を掴んで引き寄せる、
 その直後に彼女が立っていたあたりを風の刃がずたずたに切り裂いた。
 広場の地面を覆っていた日干し煉瓦に、もし当たっていたら死んでいたとしか思えないような禍々しい痕を残して。

「走れ!」

 ミルンが叫ぶ。三人は通りのほうへと駆け出した。

 背後ではずっと風刃の斬りつける音が鳴り響いているし、やや歪ながら羽ばたきの音も聞こえる。
 ジャルギーヤが追いかけてきているのだ。もう振り返るのも恐ろしくて、とにかく走り続ける。

「建物の中に入りましょう! あの身体ですから、簡単には入ってこられないはずですわ!」
「わかった!」

 そのまま三人は、転がり込むようにして近くの民家に飛び込んだ。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

レオナルド先生創世記

ポルネス・フリューゲル
ファンタジー
ビッグバーンを皮切りに宇宙が誕生し、やがて展開された宇宙の背景をユーモアたっぷりにとてもこっけいなジャック・レオナルド氏のサプライズの幕開け、幕開け!

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

後宮妃よ、紅を引け。~寵愛ではなく商才で成り上がる中華ビジネス録~

希羽
ファンタジー
貧しい地方役人の娘、李雪蘭(リ・セツラン)には秘密があった。それは、現代日本の化粧品メーカーに勤めていた研究員としての前世の記憶。 ​彼女は、皇帝の寵愛を勝ち取るためではなく、その類稀なる知識を武器に、後宮という巨大な市場(マーケット)で商売を興すという野望を抱いて後宮入りする。 ​劣悪な化粧品に悩む妃たちの姿を目の当たりにした雪蘭は、前世の化学知識を駆使して、肌に優しく画期的な化粧品『玉肌香(ぎょくきこう)』を開発。その品質は瞬く間に後宮の美の基準を塗り替え、彼女は忘れられた妃や豪商の娘といった、頼れる仲間たちを得ていく。 ​しかし、その成功は旧来の利権を握る者たちとの激しい対立を生む。知略と心理戦、そして科学の力で次々と危機を乗り越える雪蘭の存在は、やがて若き皇帝・叡明(エイメイ)の目に留まる。齢二十五にして帝国を統べる聡明な彼は、雪蘭の中に単なる妃ではない特別な何かを見出し、その類稀なる才覚を認めていく。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...