ビリーと私のオーストラリアDiary

Kaede

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新しい生活

リベンジ②

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「俺は、実はずーっと女性と縁がなくて、をしたいと思ったのはデビーっていうフランス人の女の子が最初だった。」
「やだ!リアム!」私はつい言った。
リアムは笑って「そうなんだよ。彼女はカエの元ルームメイトで、ある日たまたまカエが飲みに連れてきて知り合って。素敵な、経験豊富な女性で、してもらった。だから、30歳過ぎてからだよ。」って言った。
「ーーマジか!」ノエルが言った。
「ノエル、黙って。」ビリーが真剣な顔で言った。
「でも全然後悔してない。その後結局は別れたけど、その当時は愛し合っていたし、いろいろ教えてもらって今の彼女とのーーその、セックスにも役立ってるしーー」
「リアム、直接的な表現はカエもいるから控えて。に行こう。」アダムが言った。
「こんな話をし合ってる時点で上品もへったくれもないけどな。」ノエルが笑った。
リアムは私が赤くなってるのを見て「ごめんね、カエ。ーーとにかく遅すぎる初体験だったけど、愛し合っている人との行為はこんなに素晴らしいのかってくらい感動した。ちなみに場所はあの、カエと住んでたアパートだよ。」って言った。
「やだ!リアムったらーー」私は大笑いした。
「うわ、マジかーー。」ビリーが言って、咳き込んだ。
「じゃあ、ライル。俺を嵌めた恥を味わって。」ノエルが目を輝かせて言った。
ライルは笑って「たいした話は出来ないな。俺はクラリッサが初めての相手だったから。」って言った。
「そうなんだ?」アダムが言った。
「うん。だから、21歳の時かな。それまではずっとクリケットに夢中で、あまり恋愛に関心がなくて。でもクラリッサと出会って、初めて「この人としたい」って思って、3回目のデートの後に、当時住んでたアパートで。最初はどうしたら良いのか分からなくて本当に緊張してーーその、なかなかにならなくてーー」みんなが笑った。「でも、クラリッサは優しく待ってくれて、なんとかって感じ?ああ、恥ずかしいな。でも、最高だった。なんていうか、もうその時には「この人とずっと一緒にいたい」って思って。そう思わせてくれる、いい時間だったって言えば良いかな?」
「ーー素敵。」私は思わず言った。
「男の鑑だな。」ケビンが頷いた。
「その顔で21歳かーー」ノエルは何かを考え込んだ。
「何?」ビリーが聞いた。
「いや、意外って言うか。モテそうだから。」ノエルは言った。
「そうでもないよ。」ライルは笑った。
「みんながノエルみたいに貞操観念がないと思ってたら大間違いだよ。40代のおばさんと初体験した兄がいる弟の身にもなって欲しいな。恥ずかしくてたまらない。」ビリーが言って、みんなが笑ってーービリーはまた咳き込み始めてこれがなかなか止まらなくてーーテッドとアダムは心配そうな目で見て「大丈夫?」って言った。
「ーーうんーー苦しいな。アダム、飴ある?」ビリーは聞いた。
「ああ、ほら。」アダムはお尻のポケットから飴を出してビリーに渡して、ビリーはそれを食べて、「じゃあスティーブン。」って言った。
スティーブンは真っ赤になってーー「実は俺はまだで。」って消え入りそうな声で言った。
ケビンとノエルは飲んでいたビールを吹きかけて、一瞬みんなが沈黙した。
「何人かには話したけど、本当に奥手で今まで片手で数えられるくらいしかデートした事がない。それで、そこまで辿り着けないっていうか。」スティーブンが言った。
「俺はいつも初デートでヤってきた。最初に相性を確かめておきたくて。」ノエルは言った。
「ノエル!余計な事は言わなくていいから。」ビリーは言った。
「スティーブンは家にエロ本ある?」アダムが聞いて、みんなが一斉に笑った。
「なんだ突然その質問は!」ってテッドが笑った。
「俺もこの前突然聞かれて。なんなんだ、それは。」リアムが言った。
「ないよ。ネットで見てる。」スティーブンが言ってみんなが笑った。スティーブンも最初は恥ずかしそうだったのに、秘密を話して気が楽になったのか「やっぱり、本当に愛してる人としたいっていうか、そういうのもあって別に後悔もしてない。ライルみたいに、「この人だ」って思える人が現れるまで、待つつもり。別に急ぐことでもないしね。」って言った。
「誠実で男の手本だな。」テッドが頷きながら言った。
「さすがスティーブンだな。世間的には遅いとバカにする傾向があるけど、全然急ぐことじゃないんだよね。人生と一緒で人それぞれだよ。ノエルみたいにやたら急ぐ人もいるし、そうじゃない人もいるけど、遅くても早くても何も違いはないんだから。本当にそう思う。」アダムは頷いた。
「そう言うアダムは?ほら、恥をかけ。」ノエルは楽しそうに言った。
「俺はーー今自分が言った事をもっと早く分かっておけばよかったと思う。大学卒業しても未経験で焦った。それまでデートしたいとかあまり思ってもこなかった自分が異常なのかと思って。それで、医者になりたての時に何回か看護師とのパーティーに行ってーー全然好きでもなかった放射線科の看護師と何回かヤった。だんだん好きになれるかなって思ったけど、やっぱりそういうものじゃなくて、相手にもそれがバレて嫌われて。ビリー達を見てると何を焦ったんだろうって自己嫌悪になる。ビリーにとってのカエみたいな人が現れるまで待っても全然よかったんじゃないかって。まあ、一時の快感に抵抗出来なかった俺がバカだな。その時は気持ち良くても、後から嫌な気持ちになるくらいからやめておけばよかった。その点では未熟だったなって思う。」
アダムが言ってーーちょっと空気が変わってみんな真剣な顔になった。
ビリーは「全然知らなかったな。話してくれなかったから。」って言った。
「恥ずかしくて。」アダムは苦笑いした。
「その看護師はまだいる?」リアムが聞いた。
「いるよ。プライバシーのために誰かは言わないけど、今でもすれ違うたびに睨まれる。」アダムが言った。
「アダムも、その顔で?信じられないな。見た目だけなら10代で済ませてそうだから。」テッドは言った。
「まあね。でも、俺自身が関心がなかった。それが全てっていうかーー。いろいろありすぎてそういうことまで気が回らなかった。」アダムが言った。
「なんか、結局恥をかく流れになりそうじゃない?」ノエルはそう言って「ビールもう1本とってくる。」って言ってーースッと立って楽しそうに歩いて行って、ビリーは「ノエルーーもしかして、ぎっくり腰は嘘?」って聞いた。
ノエルは「当たり前だろ。もう一晩、不自然じゃなく泊まるための口実だよ。明日の仕事は久しぶりに。もともと日曜出勤なんてやってられないって思ってたし。」って言ってみんなが笑った。
ビリーも「サボリ魔なんだよ。」って言って。
「ビリー、先に喋っていい?」ケビンが聞いた。
「いいよ。俺もちょっと考えたいし。」ビリーが言った。
「なんか最後だと笑われて記憶に残されそうだからーー俺は15歳の時だった。」ケビンが言った。
「うわ、アメリカ人だ!」リアムが言った。
「何が?」アダムが笑った。
「ーーすごいな、ケビン。」スティーブンが言った。
ケビンは頷いて、「でもノエルみたいには初体験じゃなくて、ちゃんと同級生の女の子とだよ。ブロンドで巨乳の肉付きの良いかわいい女の子で、まだ付き合い始めて間もない頃で、ある日学校の後に「ちょっと家に寄らない?」って誘われて。最初は一緒に宿題をしてた。クラスメイトの噂話とかをしながらね。でも、ちょっと話が途切れたら、彼女が身体を寄せてきてキスをしてきた。そしたら、ほら、若いからすぐにーーーね?」ケビンは私を見て笑った。
「やだ、ケビンなんで私を見るの!」私は笑った。
「いや、ごめん。無意識に。ーーそれで、彼女のベッドで、その、してたら、彼女のお母さんがノックもしないでトレーにジュースとクッキーを乗せて持ってきて。「勉強の合間にーー」って言いかけて俺たちを見て、叫び声をあげて怒られて追い出された。」
「うわ、やばいな、それ。」ノエルが言って、みんなも大笑いしてた。
「うん。それで、「さっさと出ていきなさい!この、が!」って叫ばれて。服を着る間もなく、家の外に走って。危うく公然わいせつで逮捕されるところだった。たまたま通りに誰もいなかったから良かったけど。」ケビンが笑った。
「それがなんで「自慢」なの?」ライルが笑いながら聞いた。
「それでも俺は諦めなかったから。まあ、両想いだったからっていうのもあったけど、その後3年くらい付き合った。結局、大学で別々の州に行って、だんだん会う回数も減って別れちゃったけど、あんな恥ずかしい姿を見られても彼女の家に通い続けて印象を挽回しようと努力もして最後はお母さんにも認めてもらった自分に俺は自信を持ったっていうか。また、ああいう一途な感情を抱くことができる相手にメルボルンで会えたらいいなって思って、誰かと出会いたいと思ってるんだけど、なかなか厳しいな。」ケビンは笑った。
「ーーなるほどね。」ライルは頷いた。
「誰か会社にいい人いない?」ケビンはライルに聞いた。
ライルは笑って「うーん、どうかな。」って言った。
「模範解答だね。ケビンの真面目な性格がよく分かるな。」アダムは頷いた。
「ほら、ビリーの番だよ。かけ。嘘はつくなよ。」ノエルは笑いながら言った。
ビリーは大きく深呼吸をして、私の肩に腕を回してーーリアムは「ああ、カエにショックを与えないようにあんなマネを。」って言って、みんなが笑った。
「俺は、カエが初めてだった。」ビリーはちょっと恥ずかしそうに言った。
「嘘だ!俺を騙した時にもこれを言ってた。」ノエルが言った。
「ビリー、みんな真実を語ったんだから男になれ。その顔でそんなはずはないだろ。」リアムが言った。
「うん、そんなはずはないな、その青い瞳と笑顔で女の子を惹きつけてきたんだろ?」テッドが言った。
ケビンは「ビリー、冗談はそこまでだよ。」って笑った。
「冗談じゃない。本当に。25歳でカエに出会うまで、そういう機会がなかった。」
ビリーの真剣な顔を見てみんなが、それが真実だって分かってーービリーは話し始めた。
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