異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

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海洞都市シムロ、海だ!修行だ!スリラーだ!編

14.キスして良いのは特別な人だけ

 
 
「ツカサ……」

 わずかに唇を離す度に、クロウは俺の名前を呼ぶ。
 角度を変えて口を合わせようとする最中に、何度も、何度も。

 クロウの声なんて慣れっこのはずなのに、それでも、こちらを求めるような低い声は耳をざわつかせて、思わず体が緊張してしまう。
 そんな俺の体を、クロウは優しく抱きしめて来た。

 お世辞にも良い生地きじとは言えない、見かけだけ豪華な女性用の服。
 俺を抱き締めている相手がどんな格好をしているのかと思い返せば、一気に体内が冷めてしまうような気もしたが……それよりも先にクロウはキスを重ねて来て、俺の頭をぼんやりと溶かしていった。

 …………ふ……触れてる、だけなのに。
 それなのに、なんで体が動かなくなるんだろう。顔をくっつけ合ってるだけなのに、どうして体の奥が熱くなってゾクゾクして来るのか。
 何回キスされたって、この感覚には慣れない。それどころか、クロウとこんな風にキスしているんだと思うと、頭がとろける感覚とは裏腹にどんどん言い知れない感情が込み上げて来て、余計に体温が上がって行ってしまった。

「……ずっと待っていたんだぞ……やっとこうして触れられるようになったのに、色々あって触れられなかった……。我慢するのが辛かったぞ、ツカサ」
「んっ、ぅ……そ、そんなこと、言われても……」

 そうは言うけど、切なそうな目で見られて……頭上の熊の耳を少し伏せられたら、強く言えなくなって困ってしまう。何故か俺はクロウには弱い。
 獣人は好きだし、ケモミミも好きだけど、その……そういうのだけじゃなくて、もっと、こう……色々あって、クロウには甘くなってしまったというか……。

 そ、そんなんじゃダメなのは俺も解ってるんだけど、でも、叱られた子犬みたいな目と雰囲気で訴えかけられると、どうにもクロウを受け入れてしまって。

「ツカサ……たっぷりお前を味わわせてくれ……」
「っ……んむっ、んんっ……!」

 言われると同時、再び口を塞がれ、クロウに抱き上げられる。
 足が浮き上がり不安定になった俺は、反射的に相手の服を掴んでしまうが、それが縋っているように思えて自分で恥ずかしくなってしまう。
 というか、一々反応しちまう自分が鬱陶うっとうしい。
 ぬるりと舌が俺の唇を撫でるのにすら、体が大きく反応してしまう。

 これじゃ余計に恥ずかしくなるばかりなのに、拒否の一言も言えない。
 クロウを受け入れてしまっている俺は、ただクロウの服を掴んでるしかなかった。

 だけど、クロウはそんな俺の行動に構わず、そのまま俺を棚のかげに連れて行って、壁で背後をふさいでしまう。まるで、退路をって閉じ込めるかのように。

 ……こうなると、もう、どうしようもない。

 何度もキスをされた事でボーっとする頭では、素早く逃げる事も出来ない。
 それに……まだ何もされてないというのに、この雰囲気だけで……下腹部は、嫌な感覚をわずかに感じてしまっていた。

 まだ何もされてないのに、恥ずかしい事を想像して勝手に興奮するなんて、そんなのホントにヤバい奴じゃないか。こんな事をされてドキドキするなんて、変だ。
 そうは思っても、目の前のクロウがうっすら目で笑うと、もう何も言えなくなる。
 キスをされたって抵抗できるはずも無かった。

 …………べ……別に……抵抗とかする意味ないんだけどさ……。

 だって、クロウは……俺にはよく解らないけど【二番目のオス】って奴らしくて、俺にとっては大事な奴で、それに……ブラックも、色々言うけどクロウが俺にキスをしたりやらしい事をするのは許してるから、何も拒否しなくたっていいんだけどさ。
 最後までえっちすることも無いんだし……。

 あああでもやっぱり恥ずかしいんだよ!
 今までずっと下半身とか弄られまくってたけどさ、でも、き、キスってやっぱ違うじゃん!? これって普通はお互いに想いあう人がするワケで、俺そういうのって、ブラック以外の人とした事無いから、く、クロウといざキスするってなると、その。

 く、クロウが嫌なワケじゃないんだぞ!?
 でも、その……ブラックがキスまでして良いって感じになったのは、つい最近の事だから、何かもう本当に慣れないって言うか、こんな事になると余計に自分達の変な関係が生々しい物に思えて、たまれなくなると言うか……!!

「ツカサ、どうした……?」
「うっ、い、いや、なんでもなぃ……」

 体と壁と腕でしっかりと俺を囲いこんでしまったクロウは、橙色だいだいいろの瞳をひらめかせて俺に再びその顔を近付けて来る。陰が掛かった顔はより一層しっかりした目鼻立ちを強調させてしまい、抑え込もうとするのに心臓がうるさくて仕方がない。

 こばむ理由は、ないんだけど。
 ないんだし、お、俺も一人前の男なので、一度こうと決めたら向き合う誠実さは持ってるつもりなんだけども! でもやっぱりこういうのやだよお!!

 恥ずかしい、恥ずかしいんだってば!!
 恋人のはずのブラックとキスするのすらまだ恥ずかしいってのに、そのうえクロウとまでこんな事をするなんて、俺の人生設計には無かったんですってば!!
 ああもうどうしてこんな風になっちゃったんだ。

 一番理解不能なのは、許しちゃってる俺自身なんだけどさあもう。

 にっちもさっちも行かず弱ってしまうが、そんなこちらの都合などお構いなしに、妙に上機嫌なクロウは至近距離まで顔を近付けて、俺の下唇を親指で軽く押し込んだ。

「んんっ!?」

 何をするんだと相手を見て、思わぬ美形のツラに面食らう。
 ああもうなんでお前そんな顔してんだよバカちくしょう!

 いや、別にクロウは悪くないんだ。でも、自分がこんな事をされてる恥ずかしさと居た堪れなさと、それを勝手に快楽だと勘違いしてしまう己の体の浅ましさに我慢が出来なくなってしまって、つい八つ当たりを……いかん、いかんぞ俺。

 でも、こっ、この……このクロウの顔が間近に有る状況で、ヤケになるなって方がムリだと思うんですけど……!
 だあもう何で顔だけは整ってるんだよブラックもクロウもー!!

「どうしたツカサ、さっきから一人で色んな顔をして」
「うぐっ……べ、別に……」
「照れているのか? 可愛いな」

 だから、そういう恥ずかしいセリフを言いながら、ほっぺとか首筋にキスして来るのやめてよぉ……。なんでお前らは恥ずかしげもなくそんな事を言えるんだよ。

「も、もう……っ、食べるなら、遊んでんなよ……!」

 いい加減にしないとやめるぞとメイド服の硬すぎる胸を必死に押し返すが、クロウは鼻で笑うだけでビクともしない。こんな剛腕なメイドとかイヤだ。
 いっそマジで怒ろうかと破れかぶれで思っていたところに、クロウが壁に手を置き全体的に距離を縮めて来た。

 より近くなった相手の姿に反射的にビクついてしまったアホな俺に、クロウは目を弧に歪めて鼻を突き合わせる。生温くて熱い息が、顔に掛かった。
 その風圧は、まさしく獣そのものだ。
 だけど、橙色の瞳は落ち着いて俺を見つめていた。

「ツカサ……遊んでるわけじゃない……。オレは、お前とイチャイチャしたいんだ」
「う……で、でも、食事とか、ぜんぜんしないじゃんか……」
「イチャイチャしながら食事がしたいんだ」
「だっ、だからそれじゃいつまで経っても食事できねっつってんだろ!?」

 何か知らんけど、アンタらそろって人のこと弄繰いじくまわす時間が長いんだよ!
 そんな風にしてたらいつまで経っても食事が出来ないし、そもそも誰か台所に来ちまうだろ!? ブラックだって上の階に居るのに……!

「じゃあ……ツカサがキスをしてくれ」
「えっ」

 言われた事に思わず思考が停止する。
 一瞬何をお願いされているのか解らなかったが、しかしすぐに言葉を呑み込んで、顔が一気に熱くなる。
 そんな俺に、クロウは至近距離のままで畳みかけて来た。

「ツカサが自分からオレにキスをしてくれたら、大人しく食事をするぞ。……もう、我慢をしなくて良いなら……オレだって甘やかしてくれるだろう?」
「う……うぅ……」

 確かに、そう言ったけど。
 ワガママもなんでも言って良いって言ったけど!
 でも、そ、そんないきなり……っ。

「ツカサ……」

 あああ可愛い熊耳を伏せて見つめて来るなんて、絶対狙ってる……!
 でも、も、もう、実質逃げられないワケだし、それにモダモダしてたら誰かにこの場面を見られるかも知れないし……だ、だったら……。

「き……きす、したら……満足、するのか……?」

 恥ずかしさを堪えて問いかけると、クロウは肯定するように口角を上げた。
 ああもう、あからさまに嬉しそうに微笑みやがって。
 普段無表情なくせに、なんで甘える時には表情豊かになるんだよお前は。

 ブラックと言いクロウと言い、本当にヤなおっさんどもだ。本来、甘えるのは俺の役目なのに、なんで俺がオッサンを甘やかさなきゃ行けないんだ。
 でも、こうなったら……も、もう……ああもう!

「目、閉じて」
「ン?」
「目ぇ閉じろつってんの! やめるぞ!?」

 頼むからそのぐらいは譲歩しろとヤケ気味で怒鳴った俺に、クロウは更に嬉しそうに目を笑みに歪めたが、言われた通りに目を閉じた。
 ぐうう、ちくしょう、目を閉じたら余計に美形……むかつく……。

 しかし「やる」と言った以上、なんとかしてやってやらないと。
 そうじゃないとずっとこのままだろうし……ぐ、ぐぬぬ……やるぞ。

「…………っ」

 もう、数センチほどの距離だ。
 相手の吐息がさっきから顔に掛かっている。そのぐらい近い。
 だけど、逆に言えば、クロウに覆い被さられているから、他の誰にも俺がしている事は見えないんだ。そう思ったら、少しは恥ずかしくないかも知れない。

 だから、その……ええい、ままよ!

「っ、ぅ……」

 勝手に恥ずかしがっているような声が漏れる口が恨めしい。
 だけど、ほんの少しの距離をじりじりと近付いて、そんで、男らしく引き締まっているクロウの口に、お、俺のを……。

「――――んん゛ッ!?」

 触れた、瞬間。
 壁と背中の間に強引に太い腕をねじ込まれ、強く抱きしめられた。
 何が起こったのか解らずキスしたまま驚いた俺に、クロウは深く唇を合わせて直して来て、先程のついばむようなキスなど嘘のように強引に舌をねじ込んでくる。

 その性急さに体が大仰に反応したが、クロウはかまう事無く大きな舌で俺の口の中をいともたやすく蹂躙した。

「んぐっ、ぅ゛っ、ぅう゛ぅっ、んむ、んんっ……! んん゛……!!」

 上顎も、舌の裏も、自分の舌で舐めるのも苦労する歯の奥の付け根まで、生温い舌が伸びて来て縦横無尽に舐め尽くしてくる。
 ブラックがする激しいキスとは明らかに違う。
 こんなの、知らない。

 人間のものとは違う長く少しざらついた舌が、息まで奪うような動きで水音を立てながら、俺の口の中を動き回っている。
 それだけでも辛いのに、体がビクビクしてるのに、クロウは器用に舌をくねらせて、俺の唾液だえきをぢゅっと恥ずかしい音を立てながら吸おうとして来た。

「ふぐっ、ぅ、ん゛ん゛ぅうっ、っはっ、あ゛っ、やぅう゛っう、ん゛ん゛んっ……!!」

 わずかにクロウの顔が離れて思わず顔をそむけてしまうが、それをいさめるようにあごを捕らわれて、また口を強引に開かされる。
 知らない場所まで舐め回されるのも、吸われるのも、どっちもされた事が無い。
 その刺激が、覚えてはいけない感覚を俺の下半身にどんどん押し込んでくる。そうじゃないと抑え込もうとするのに、クロウに舌を絡め取られて吸われると、声にならない声が口の中であふれて、お腹の奥が、きゅうっと熱くなって……。

「ツカサ……ツカサぁ……っ」

 数秒解放される最中さなかで名前を呼ばれても、もう逃げられない。
 何も言えないまま、再び強く抱きしめられて、足が浮いたままむさぼられた。

 …………もう、頭がぼんやりしていて色んな事が考えられない。
 クロウの服をつかむ手は、震えて力が出なくなっている。
 ただの食事なんだから我慢しなきゃいけないのに、俺の体は本当にバカで、刺激でしかないだろうことを勘違いしてどんどん下半身に熱を溜めてしまって。

 これ以上食われたら、変な事になる。
 そう思って、眉間にしわを刻み必死に耐えようとしたところで――――

 唐突に、足の間に割り入って来たが俺の股間を下からグッと抑え込んだ。

「ん゛――ッ?!」

 熱を溜め込んでいた急所を一気に持ち上げられ、思わず悲鳴が漏れる。
 だけどそれだけじゃない。その大きくて太い何かは、小刻みに動いて股間を無理に刺激して来た。まるで、ソコを更に煽るみたいに……。

「んんんん!! んう゛ぅう゛っ、んん゛――!!」

 下を見れなくて、ナニが俺の股間を刺激しているのか解らない。
 だけど、これ以上されるともう我慢出来なくなる。頼むからやめてくれとなけなしの力でクロウの服をつかんですると、ようやくキスから解放された。

「あっ、あぁ……っ」

 思わず、声が漏れる。
 これでようやく終わる。そう思っていたら、股間を下から揺さぶる何かは、ぐいっとせりあがってきて、更に俺を揺さぶって来た。

「うあぁああっ……! やだっ、やっ、それやだっやだぁあっ……!」
「何故だ……? ツカサは気持ち良いのが大好きだろう。キスだけでそんなに蕩けていたのだから、コレも気持ち良いのではないのか?」

 そう言いながら舌なめずりをして、クロウは興奮した声を吐く。
 首を振っても、クロウはやめてくれない。それどころか、股間の間に入り込んだ……太い、筋肉で張った足をもっと深く潜り込ませて、俺を持ち上げてしまうと、逃げられないように深く抱きしめたままぐいぐいと足を前後に動かし始めた。

「ひぐっ、いっ、やだ……っ、だめっ、それ、だめぇ……っ」
「ダメ、じゃないだろう。ツカサの股間、凄く熱いぞ……。オレとキスをしただけでこんなに興奮しているなんて、ツカサは本当にいやらしい事が好きなんだな……」
「ちがっ、ぅ……違うっ、からぁっ……! も、それやめ、ぇっ……!」

 急所が痛く無いように持ち上げて、ズボン越しに擦られる絶妙さがつらい。
 クロウは、こういう時凄く意地悪だ。
 やることは乱暴なのに、俺をこんな風な恥ずかしくてえっちなことで虐める時は、ブラックと同じくらいねちねちとなぶって来る。そうして、俺が逃げられ無いように囲ってしまうんだ。
 今だって、逃げられないように俺を抱き締めて、こんな風に……っ。

「ツカサ……ハァッ……はぁ……いい匂いだ……際限なく欲しくなってくる……」
「うあぁっ!? やっ、あっ、くびだめっ……!」

 荒くて熱い鼻息を吹きかけながら、クロウは俺の首筋にキスをして舐めて来る。
 少しざらついた舌が、いつの間にか汗ばんでいた首を執拗になぞってきて、股間の刺激と相まって声が上擦ってしまう。
 やめてほしいのに、やめろと言うと股間への刺激も首筋に吸い付く回数も強まってくるみたいで、もう俺にはどうする事も出来なかった。

「はぁ、ハァ……ッ! つ、ツカサ……もっと……もっとだ、もっと欲しい……っ。お前の体液をもっとくれ……もっと、よがって可愛い声で喘げ……!」

 声が、乱暴になって来る。
 クロウも興奮しているんだと思うと、体の中の熱がさっきよりも熱くなってきて、股間に集中する熱が明確に膨れ上がって来るみたいで、体が震えた。
 このままだと、ヤバい、ヤバいってば……!

「ツカサ……っ、ツカサ……!」
「やっ、だめっ、だめっあっあぁあっあああ……!!」

 興奮したクロウが、さっきよりも強く股間を擦り上げる。
 そして、その口が首筋に軽く噛みついた、瞬間。

「んんん――――……ッ!!」

 ――――……何が起こったかなんて、言いたくない。

 言いたくないけど……本当に、物凄く不名誉なことになってしまったことを感じ、俺は自分のこらえ性のなさに、深く深く賢者タイムに陥ってしまったのだった……。












 
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