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港地区ディナテイル、情けは人のためならず編
8.相棒になら素直に言えるのに
トルベールのお使いというのは、この港を仕切る【海運協会】という人達の事務局に手紙を届けることだった。内容は、簡単に言うと「そこになければないですね」らしく、言ってみれば催促に対する嫌味のようなものらしい。
……協会というと、だいぶデカくて強いイメージがあるんだけど、そんなおちょくった手紙を渡していいモンなのだろうか。俺が怒られたらどうしてくれる。
でも有能トルベールのことだから、たぶんそんな事は無いんだろうな。ぐぬぬ……何故こうも天は人に二物を与えまくるのか。いやイケメンだから基礎値が高くて順風満帆ってことなのか。とりあえず妬ましい。
いやそんな事を今更言っても仕方ないんだが。それはともかく。
【海運協会】の事務所は大通りにあると言うので、危険性はなく俺だけでもお使いをしても大丈夫だろうと言うことで送り出された。
どんだけ信用が無いんだと思ったが、まあ俺はチート能力者だが体力は最低ラインの運動音痴なので仕方ないんだけどさ……一応頑張って荷馬車を引いたり曜術の練習をしたりと頑張ってるんだが、どうして俺は筋肉がつかないんだろう。
関係のない事でつい落ち込みそうだったが、しかし今の俺には頼もしい相棒が肩に乗っているのだ。ブラック達が心配するようなことは絶対に起きないぞ。
そんな気持ちで気合を入れつつ、俺はロクショウに話しかけた。
「ロク~、久しぶりの二人っきりでのお散歩楽しもうな~」
「キューッ」
俺の肩に長い体を乗っけているロクは、俺の言葉に嬉しそうに鳴く。
尻尾だけでなくコウモリ羽もパタパタしているのが本当に可愛らしい。こんな可愛いヘビトカゲちゃんなのに、それに加えてものすっごく強いんだから最高だよなあ。
頭を指で優しく撫でてやると、ロクは尻尾をパタパタさせて頭をこすりつけてきた。
んんんんんんんんん反則ですよその行為はっ。緑青色のでっかくて可愛いお目目をキラキラさせて俺を見ないでっ、興奮しすぎて鼻血でちゃいそう……っ。
「キュキュ~! キュッキュ?」
「んふぅう何でもないんだよぉお! えへ、エヘヘ……一緒にお散歩しようねえ~」
首を傾げるロクが可愛すぎて思わず目頭が熱くなってしまうが、俺は涙やら何やらをグッと堪えて歩き出した。周囲の人がなんかザワついてる気がするけど、それは俺のロクショウが可愛いからだろう。ハハハ、みんなロクの可愛さを見てってください。
そんな風に誇らしくなりつつ鼻の頭も熱くなりながら、俺は【海運協会】の事務所へと歩き出した。道は大通りなので迷う事は無いな。
ただ、ここは商会がひしめき合っているだけあって様々な看板が並んでおり、商会の紋章も様々な形で主張しているので、正確な位置を把握していないと、似たような紋章を吊っている場所に入ってしまうこともあるらしい。
そもそも、そんだけ商会があるのが驚きなんだけど……やっぱオフィス街みたいな物なのかなぁこの通りって。別の会社のビルに間違って入ったらそりゃ焦るよね。
俺もそういう事をしないようにしないと……。
「えーと確か、海運協会は海側の入口辺り……たぶん迷わない、よな?」
「キュ~」
「えっ、ロクも探すの手伝ってくれるって?! ありがとな~ロクぅ~! ロクは本当に優しいなぁ……へへへ……」
このように、俺のロクショウは強くて可愛いだけでなく、凄く優しくもあるのだ。
とっても優しい相棒を持てて、俺は幸せ者だよ……。もちろん俺について来てくれるモンスターちゃん達はみんな優しいんだけどな。
ペコリア達も藍鉄もそうだし、ひょんな事から仲間になってくれた金の属性の大きいミツバチちゃんである柘榴もそうだ。他にも……可愛いと言うよりは、頼りになる仲間の魔族二人や、クロウの父親であるドービエル爺ちゃんがいる。出来る事なら全員を連れて旅をしたいものだが、みんなにも都合ってもんがあるからな……。
特に、魔族二人にはカンランというオリーブオイルのような油が採取できる実の樹を管理して貰ってるし、ドービエル爺ちゃんも何かの仕事で忙しくて出て来られないみたいだし。ペコリアも、ボスペコリアちゃん以外は出てくる子が毎回違うもんな。
いくらモンスター達に仲良しの証として彼らの【召喚珠】を貰ったとしても、守護獣(この世界での召喚獣の呼び方らしい)として協力して貰うには相互理解と言う物が必要なのだ。たぶん。相互理解の意味とかぼんやりとしか解ってないけども。
……ご、ゴホン。
ともかく、そんな感じなので今回はずっとロクショウと一緒に居られるのが嬉しい。前はずっと一緒に居たけど、最近は敢えて週に一回程度だったもんな。
思えばロクが一番最初に俺の仲間になってくれたんだから、出来るだけロクと一緒に初めての場所を見たい。今までずーっと、俺を助けて来てくれた相棒なんだから。
「キュ?」
「んーん、なんでもないよ。ロクが大好きだなーって思ってただけ」
「キュ~ッ! キュッキュゥ~
ふへへ、照れてるロクも可愛いなあ。
相棒と心が通じ合えるって言うのは本当に良い事だと思いつつ、俺は大通りの先を見やった。それにしても……水夫だけじゃなく、高級そうな身なりの人が多いな。
この地区には他の大陸に渡る順番を待ってる冒険者もいるはずなんだが、チラホラと俺達みたいな服装のヤツを見かけるなってレベルで、商人より少ない感じだ。この世界の冒険者は、あんまり他の大陸に渡らないのかな。
「まあ、この世界の冒険者って遺跡探索とかが本来の仕事だもんな……。海外に目を向けるより大陸内の遺跡を探すのが重要か。……そういえば、獣人の国にもこの大陸にあるようなギルドってあるのかな?」
「キュゥ~……」
あとでブラックとクロウに訊いてみようか、などと二人で話しつつ足を進める。
しかし……あの二人、ちゃんと自分の服を選んでるだろうか。
クロウは注意すれば聞いてくれるだろうけど、ブラックは怪しいな。あいつ正装とかあんまり来たくないタチらしいもんな。……まあ、どうしてもって時はちゃんと着こなすからそこがイラッとするんだが……。
そこまで考えて……何故か、俺の脳裏には今までブラックが着せられた正装が次々に蘇ってきた。パーティーの時のヤツに、変装した時の格好。でも、一番俺の頭の中に残っているのは……普通の白いワイシャツみたいなのと、品のいいスラックスを穿いた実にシンプルな姿で。
何回か見ている格好ではあるけど、なんか、その……改めて思い返すと……背も高くて肩幅もあるから、ブラックならああいうシンプルな格好でも凄く格好いいと言うか、なんか……あんな普通の格好なのに、あの格好でキリッとした顔をされたら……なんか、ど、ドキドキし…………って、何を考えてるんだ俺はー!
「だーっ! 違う違うっ、格好いいとか思ってないドキドキとかしてないっ!」
「キュキュッ!?」
「わっ、なんでもない、何でもないよロク! あの、えっと、これは発作だから! 急になんかワーッてなるヤツだから!」
「キュ~……」
うっ、ロクに疑わしい目付きを向けられてる……。
でも本当に発作なんだから仕方ない。なんか、その……まあ、ブラックに対してドキドキしちゃうのは、付き合ってるんだし仕方ない……とは、思うんだよ俺も。
そりゃ、俺だってブラックのこと……恋愛的な意味で、好き、だし。
こっこんにゃく指輪だって、凄く嬉しいと思って受け取っちゃったワケだしさ。だから、否定とかはしないんだけど。でも、でもさ、男としてなんか恥ずかしいんだよっ。
同性相手に素直に格好いいとか思っちゃうと、俺ってそんな乙女だっけって思って、何かもうワーッて叫びたくなっちゃうんだよ恥ずかしくて!!
す、好きなのは本当なのに、ホントにヤんなっちゃうよこの性格。
……俺も、ヒロみたいにもうちょっと自分の気持ちに素直になれればいいんだが。
「それが出来たら苦労はしないよなぁ……はぁ……」
「きゅふー」
ロクも俺の真似をして溜息を吐いている。とんでもなく可愛い。
ブラックに対しても、ロクへ「大好き」って言う感じでそういうことを言えればいいんだけど……そしたら、ブラックだって少しはえっちなことを控えてくれるかもしれないし。
ブラックの毎度の欲求不満も解消されるかもしれないし……!!
「キュキュッ! キュウッ、キュッキュー!」
「えっ!? あ、もう大通りの端っこについたのか……教えてくれてありがとな、ロク。じゃあえーっと……例の【海運協会】はっと……あそこかな?」
通りの左端に見える質素な白い建物。
その建物の壁には直接文字が描かれていて、すぐに【海運協会】だとわかった。
商館と違って飾る必要が無いから質素なのかな。どっちにせよ分かり易くて物凄く助かる。やったぜお使い完了だと思いながら俺はドアを開いた。
「すみませーん」
チリンチリンと呼び鈴が鳴る中で、室内にいるであろう誰かに声を掛ける。
が、玄関ロビーの受付には誰もおらず、もぬけの殻だった。
受付さんもいないなんて、どういうことなんだろう。もしや、みんな仕事が忙しくて、出払っちゃってるとか無いよな……。そうなると手紙が渡せないぞ。
困ったなと思いつつ受付のカウンターを見やると、そこには紙が貼ってあった。
『海運協会、本日は倉庫街にて荷物検査を行っております』
もしかして、この張り紙を張り付けただけで全員倉庫に行ってしまったのだろうか。
いや、荷物の検問も大事だと思うけど、本拠地を留守にして大丈夫なのかな。泥棒とか入ったり……しないんだろうな。ここは商館通りだし、たぶんそういう泥棒対策の術なんかもかかってるだろうし……そういうとこはしっかり魔法の世界だ。
「うーん……しょうがない、倉庫街まで行くか」
「キュー。キュキュッキュ?」
「ブラック達が心配しないかって? そりゃ心配かけるかも知れないけど、手紙を置くだけってのも不用心だしな……」
「キュ~……」
確かに、と頷くロク。
俺の可愛いロクちゃんは他人への気遣いも出来る素晴らしいヘビちゃんなのだ。
結局手紙を渡せなければどうしようもないので、俺達も倉庫街に向かう事にした。
倉庫街は俺達が歩いて来た赤レンガ敷きのエリアのことだな。区域ごとに雰囲気を変えているなんて、解り易くてありがたい。ロクとテコテコ倉庫を道を歩いて行くと、水夫達が忙しく荷物を運んでいる姿が見えてきた。
ロクとすごいね、などと言いながら近付いて行くと……水兵さんのセーラー服のような服を着たひょろ長い男の子が、屈強な水夫さんから何かでっかい箱を受け取っている姿が見えた。横には小太りの金持ちそうなおじさんがいるが、荷運びの少年か何かだろうか。でも、あの子にあんなでっかい木箱なんて大丈夫かな。
心配しながら、ついつい早足になって近付いていると――――。
「うわっ、うわわわわわぁっ!!」
「お、おいリーブ!」
「あーっ! よ、よろけるんじゃないー!」
突然、三人が慌てたような声を上げて大きく姿勢を崩した。
リーブと呼ばれたひょろ長い男の子が、大きな箱を持った途端に体勢を崩して背後に倒れ込むように体を傾げる。それを見た水夫と小太りのおじさんが慌てて彼に手を伸ばしていた。うわっ、こ、これやばいやつ!
「ロク、頼む!」
「キュウーッ!」
俺の肩から跳び立つロクを追って、俺も全速力で走る。
付加術である脚力強化の【ラピッド】を使えば一瞬だが、術は精神を落ち着かせてからでないと詠唱も発動も出来ない。すくなくとも未熟者の俺には無理だった。
だから、一生懸命俺は走った。ぐおおおおお短距離走だけは得意な俺の超絶走りを見せてやるうううう!
「わっわあああ!」
「バカフラフラすんなっ、捕まえられっ、あっ、あ゛ーっ!!」
「ぎゃーっ!!」
ロクが素早く男の子の背中を押して支えようとするが、荷物がよっぽど重いのか、今の小さくて可愛いロクの力では支えきれないようだ。
また男の子の体がふらふらして水夫たちから離れ、大きく傾ぐ。
「キュッ、ギュッ、ギュゥウウウ……ッ!!」
「ロクぅうう!」
やっと、俺の手が男の子に届く。
ロクと同じように背中から支えて男の子が木箱を落とさないように支えようとした。
…………の、だが。
「おっ、重ぉっ!?」
「ぎゃーっ駄目です重すぎますもう無理ぃい!」
「このバカリーブううう!!」
――――がしゃーん。
俺達が盛大に後ろに倒れ込んだ瞬間、聞きたくなかった音が木箱から聞こえた。
…………ガシャンってこれ……や、やばいよな……絶対やばいよな……。
木箱の中身絶対にヤバいことになってるんじゃ……。
俺達のすぐ横に転がった木箱を見て青ざめるが、木箱を持って慌てていた三人は俺達以上に顔面蒼白になってしまっていて、特に……木箱を運んで貰う予定だったのだろう小太りのおじさんはぷるぷると震えていた。
……やばい。これは、この次の展開は俺でも解るぞこれ。
「な……なんてことをしでかしてくれたんだお前は……っ!」
おじさんの雷が落ちる事を察して、俺とロクはとっさに耳を塞いだのだった。
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