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迷宮都市ヘカテクライオ、秘めたる記憶と誘う手編
奇跡の御業と人は言う2
しおりを挟む「あの……失礼ですが、貴方がたは一体……」
「あっ……」
先程から俺達を訝しげに見ていたお医者さんが、俺達に近付いてくる。
お姉さんが「しまった!」と言わんばかりの焦った顔をするが、こうなってしまったら最早観念するほかない。お医者さんがここに来た時点で、俺達の職質は決まっていたのだから。
だって、怪しい奴が三人も病室に待機してるんだもん。
説明もナシに登場したんじゃ、そりゃお医者さんも困惑するし警戒するよ。
本当なら、お姉さんが事前に俺達の事をお医者さんに説明してくれるはずだったのだろう。けれど、お姉さんは人命優先を貫いたがゆえに、つい反射的にお医者さんを先に呼んでしまったのだ。
だから、彼女には俺達について説明をするヒマなんてなかったのである。
けどそれを責める事は出来ないよな。だって、看護師さんの仕事としては真っ当な行動だったんだから。先に言い訳を考えておかなかった俺らが悪いのだ。
なので、ここはブラックの口の上手さに乗っかるしかない。
見た目からしても、俺達のリーダーはブラックだってのはお医者さん達も分かるだろうし……頼む、なんとか騙されてくれ……!
っていや、本当は騙さなくても良いんですけどね……。
「ああ、僕達ですか。すみません突然あがりこんで。ファム・ジャスティロウさんに急ぎの用事があったものですから」
ブラックはそう言いつつ、いつの間に俺のバッグからスったのか【モンペルク】の冒険者ギルドによる要請書の写しとイライザさん直筆の書類を見せた。
お医者さん達は、みな一様に眼鏡を動かして署名と内容を見ようとする。
が、お医者さんがそれらの内容を把握する前に、ブラックはすぐ丸めてしまった。
「こちらは彼にのみお見せするようにとのことなのでご容赦を」
「あ、ああ……まあ、それは良しとして……こちらにいらしたなら、貴方がたは彼の状態が急激に変化するところも見ていたでしょう? 何か御存じありませんか」
…………どうやら、彼らは俺達に疑惑の目を向けているらしい。
何かしたんじゃないか。もしくは……彼の毒の原因を作ったのは俺達なんじゃないのかと疑っているようだ。
これもまあ、仕方のない疑いだ。あの猛毒は、本当ならすんなり治るようなモノじゃなかったし、ファムさんは危篤状態だったんだもんな。
そんな毒を瞬く間に除去するなんて、掛けた張本人でもなきゃ出来そうにない。
だから、お医者さん達は俺達を物凄く警戒しているのだ。
うむ……ごもっともな眼差しでございます。褒められたことじゃないが、俺達も大概まともには見えないだろうしな……と神妙な顔をしている俺の横で、ブラックはさっき作り上げた真面目な顔を崩すことなく返答した。
「ああ、そのことでしたら……ちょうど僕達は【ソーマ】を所持していましたので……必要かと思い彼に使ったのですよ。それで、すっかり完治されたようです」
ん……?
ソーマ?
何だろうソーマって……いや、確かゲームとかで聞いた事が有るな。
確かエリクサーみたいに体力や魔力がべらぼうに回復する薬……もしくは飲み物のアイテムだったはずだが。
もしこの世界でも同じ効果だとすると……――
「なっ……なんと【ソーマ】をっ!? では、貴方がたはナトラ教の総本山へ巡礼に行き、薬を賜ったと……い、いえ、ですがそんなことは……」
「では、僕のメダルを冒険者ギルドへ届けて、そのような事実が有ったかを照会してみて下さい。確かに以前【ソーマ】を受け取った記録が残っているはずですよ。今回は、それを偶然持っている所に重体の彼と出会った……というわけです」
俺達が相槌を打つ暇もないくらい、自信に満ちていて嘘偽りのない言葉だ。
いや、実際ブラックは過去に【ソーマ】を貰った事があったのだろう。お医者さん達の驚き方からすると、かなり珍しい薬みたいだけど……でもまあ、先代のグリモアと旅をしていたんだから、そんな薬くらい持っててもおかしくないよな。
そんで、いつ使ったかなんて事は本人にしか知りようがない。
驚くほどの貴重なアイテムなんて、おいそれと人に見せる事も無いだろうしな。
さて今日使ったか、それとも以前使ってしまって嘘をついているのか……。
それは、もうブラックや俺達にしか把握できないのである。
だからこそ、【ソーマ】を貰った証明が出来る以上、使った場面を見ていない人達は、今の状況を見て「使った」と信じる事しか出来ないのである。
現に、どうしようもなかったファムさんは助かっているんだから。
そのうえ、自信満々に「証拠が有る」と言われては、納得せざるを得ないだろう。
…………ウソには真実を混ぜて話した方が信憑性が増す……なんて言葉が有るが、ブラックの言った事は真実が8割だ。
ウソといえば、【ソーマ】ではなく俺が彼を救ったことくらいしかない。
しかもそれは、別に悪い事をしたわけでもないのだ。
ただ俺が何かやったとバレたら色々面倒なことになるから隠しているだけで……。でも、ブラックにここまで言わせるなら、正直に話した方が良かったかな。
【ソーマ】に功績を擦り付けたことで、ブラックの望み通り俺は守られたけど……でもこんなのアンタの方が変に注目されて面倒な事になってるじゃないか。
俺を庇ってくれるのは嬉しいけど、アンタが矢面に立つのは嫌だよ。
「ブラック……」
気の抜けた声で軽く袖を引くが、相手は「まかせて」とばかりに自信満々の視線をチラリと寄越す。だーもーこういう時には心を読まねんだからコイツは。
「そこまで仰るのでしたら、間違いないのでしょうが……。おいキミ、この方の話したことは確かなんだね?」
俺達に質問していたお医者さんが、振り返ってお姉さんに問う。
すると、彼女は当初の約束を果たすかのように力強く頷いた。
「はい……彼らは、間違いなくファムさんを助けて下さったのです」
第三者であるはずの彼女が肯定しては、それ以上疑いようもない。お医者さん達は納得したようで、暫くファムさんの体調に変化がないかと診察していたが――やがて心配は無くなったと思ったのか、改めて俺達に頭を下げお礼を言うと、兵士達に知らせてくると言い部屋を出て行ってしまった。
これでもう、疑われる心配はない。が……。
うう、なんだか心が痛む。
お医者さんに嘘を言ってしまったと思うと、かなり心苦しい。俺の世界でなら雷が落ちるレベルで叱られたうえに、それだけじゃ済まないと思うし……病気に関する嘘は命とりだって俺も理解してるからな。
だからこそ、今回のようなことは何度も使いたい手じゃない。
例えこの方法で人を救えたとしても、救った手段が分からなかったらお医者さんも困るだろう。それに、もしかしたら俺が毒を除去しきれなかった可能性も有るし。
……いや、そんなミスは無いと俺は自負しているが、仮にそうなったとしたら……こうして嘘をついていた場合、それも言い出せなくなってしまうのだ。
今回は【ソーマ】という激凄なアイテムの存在があったから、このスピード治癒も疑われず助かったが……にしても、至極真っ当そうなお医者さんを納得させるほどの力が有るんだな、この世界の【ソーマ】って薬も。
ナトラ教が作るって言うけど……やっぱ聖水みたいに、ナトラ教の牧師や神父さんだけしか製法を知らない特別なものなんだろうか。
どういうものか知りたかったが、ファムさんも目覚めているしその話はヤバいな。
【ソーマ】の事は一先ず置いておくことにして、俺達はファムさんに近付いた。
「ああ……私などのために、貴重な薬を……本当にありがとうございます」
肩に付かない程度で切り揃えられたセミロングの髪は、くせ一つない絹糸のように枕の上で広がっている。さっきは慌てていて焦げ茶色に見えていたけど、窓からの日差しに照らされた髪は赤みがかっていて、紅茶色だったのだというのが分かった。
うーん、優しげな顔と言い、顎の細さと言い、かなり中性的な人だ。
ブラックの首と比べたらかなり細い首をしているし、体格も俺の世界の痩せた男性と同じくらいなんじゃなかろうか。
優しいお兄さんって感じで女の子にモテそうだ。くそう。
「いや、僕達は用事があっただけで別に善意で助けたんじゃない。病み上がりで悪いが、この書類を見てくれ。口頭で伝えるのは憚られる内容なもんでね」
「は……はい……」
細い手を伸ばし、ファムさんはブラックが差し出した書類を受け取る。
……にしても、ブラックの野郎……全然悪いと思ってるような顔じゃないな。他人に厳しく自分に甘いんだからホントにもう。
「あの、無理しないで下さいね」
病み上がりのファムさんにそう言うと、彼は薄く微笑んだ。
「ふふ、ありがとうございます。でも大丈夫ですよ。私自身、今まで臥せっていたのが信じられないくらい元気なんですよ。我ながら、毒で死にかけていたとは思えないくらいに……さてさて、どんな指令なのかな」
ぽややんとした口調で優しく語りかけてくるファムさん。
何だか、どこかで聞いた事のあるような語り口だったが……思い出せないな。
でも悪い人ではないに違いない。そんな事を思いつつ、俺達はファムさんが書類を読み終わるまで大人しく待った。
――――そして、数分後。
ファムさんは書類を己の掛け布の上に置き、ふうと息を吐いた。
「なるほど……これは由々しき事態ですね。【モンペルク】の件もですが、我々が把握していない存在がいるとすれば、これは有事……ああいえ、大変な事です」
公務員としてヤバい事を言うのは控えるべきと思ったのか、あえて言葉を濁す。
その雰囲気とは裏腹にしっかりした人だ。
ブラックも、ファムさんの落ち着いた様子を見て「一定の信用をしてもいいだろう」と思ったのか、更にこちらの要求を伝えた。
「その紙にも書いてあると思うが、検査用の物を今持ってきている。体調が戻り次第すぐに調査して……――」
欲しい、と、言おうとして……別の大きな声がブラックの言葉を遮った。
その、元気すぎる声とは。
「ああっ、それですよそれっ、もう大丈夫ですっ体調は万全ですから是非ともその、あー、あの、アレを調べさせていただけないでしょうかっ!?」
なんとファムさんだった。
……いや、うん。本当に、さっきまで死にそうだった人とは思えないくらいの興奮具合で、俺とブラックに「さあ早く瓶を!」と詰め寄ってきたのである。
あ、あれ、さっきの穏やかな雰囲気の綺麗なお兄さんはどこへ。
なんか、ファムさんがマッドな感じに興奮してるお兄さんになってるんだが……。
「……ツカサ君、出してやりなよ」
「おおっ、貴方が持っていらっしゃるんですか!」
「ヒェッはっ、はいコレですうぅ」
ヤケに強い圧を掛けられて、俺はキョドりながらすぐに瓶を差し出す。
すると、紫色の液体が滲んでいる死肉に目を輝かせた。
「ほぉお~!! これは確かにとんでもない……っ! ああいやいや、すぐに検査を始めますので、よろしければええと、そうですね二日ほど頂けませんかっ! その間の宿は私が用意いたしますのでぜひ、ええぜひとも!」
「あ、あの……イライザさんへ届ける書類を貰いたいので……」
「今すぐ書きます!!」
ヒィ……な、なんちゅう圧なんだ……。
ファムさんってもしかして、モンスターの研究になるとのめり込んじゃうタイプなのかな……何かそう言う人、数人見たことあるような気がするんだが……。
まあでも、ともかく引き受けてくれたんだから文句は言うまい。
ササッと書かれた書類を受け取って、俺達はとりあえず治療院を出る事にした。
何にせよ、一度王都に戻って書類を渡さねばならないな。
が……どうやって戻ろう。
さすがにファンラウンド領から戻るとなると徒歩じゃ数日かかるし、藍鉄に走って貰ったとしても二日で往復できる距離ではない。
ロクショウに飛んで貰うにしても、この国は平原が多いせいで上空を確認しやすいから、下手をすると悪いモンスターに間違われる可能性がある。
着陸する時もかなり目立ってしまうだろう。
……となると……。
「…………えーと……リオル……さっきの転移術って、まだ使える?」
物凄く気持ち悪くなると思うが、しかしアレ以外に帰る手段も無い。
恐る恐る聞くと、リオルは「もちろんですよ」と言わんばかりに胸を叩いた。
「まーかせてっ! ツカサちゃんがご主人様になってくれたおかげで、俺もガンガン術が使えちゃうんだからさ!」
「じゃあ、元の場所に一度戻して貰おうか……今度は酔わないといいけど……」
ブラックの顔を窺うように見上げると、相手もちょっと嫌そうな顔だったが、俺と同じことを考えていたのか不承不承と言った様子で小さく頷いていた。
だけど、何かが気になったのかブラックは横目でリオルを睨む。
「おい、僕達がシミラルに帰ってる間、あの文官を見張っておけよ」
「えっ……なんでファムさんを?」
あの人は悪い人じゃないし、実に仕事熱心そうな人じゃないか。
まあ、少しマッドな感じはするけども……。
「何かやらかしそうってのもあるけど、大体あの手のヤツは液体を舐めたり変な事を試したりするんだよ。そんな事をして僕らがワリを食ったら困るでしょ? だから、この邪魔……下僕男を見張りとして置いておくんだよ」
「旦那、今邪魔者って言おうとしましたよね、邪魔者って」
ブラックの発言はともかく、確かに危なくないよう見張りを頼むのは必要な事かも知れない。ファムさんは病み上がりだし、普通に検査するだけでも倒れちゃう可能性だってあるしな。そうならないためにも、リオルに見張りを頼むのは賛成だ。
だけど、転移術まで使わせて見張りもさせるだなんて、何か申し訳ないな……。
「リオル、大変そうだけど本当に頼んでいいのか?」
イヤならやめても良いんだぞ。
よく考えたら、シミラルに戻るのはブラックだけでも良いわけだし。
そんなことを考えつつリオルの顔を見やると、相手は苦笑して頬を掻いた。
「ったくもう、ツカサちゃんはホント下僕に甘いんだから……。でも、俺だってそれなりの家事妖精なんだぜ? 見張りくらい大丈夫だって! いざとなったらマーサに交代して貰えば良いんだしさっ」
「うーん……でも、無理はするなよ」
「わーってますって!」
リオルはニコニコ笑うが、やっぱり安心できないなぁ。
いくら大丈夫と言っても転移術って高度な術だろうし、日に何度も使えばかなりの負担だろうに……。
チャラさを前面に押し出してはいるけど、リオルって根は真面目だし責任感も強いのだ。……でも、その反面、どうも主人になった人に尽くし過ぎるきらいがある。
だから、無茶をしないかつい心配になってしまうんだが……しかし今は、リオルの力を借りる他ない。なんだか申し訳なくなっちゃうのもあって、今までリオルを召喚する事を渋っていたんだけど、召喚したらしたでやっぱりこうなってしまった。
久しぶりに召喚したのに、こんなにこき使ってしまって良いのだろうか。
そう思っていると、リオルは俺に微笑んだ。
……先ほど思っていた事を、また読まれたのだろうか。
「へへ……だーからツカサちゃんの下僕はやめられないんだよなぁ」
くすぐったそうな、嬉しそうな声。
いつもの明るく押しの強い笑顔とは違う、はにかんだような笑みを浮かべ、リオルは頭を掻いている。人間の耳に似た、少しだけ先が尖っている耳が、ピコピコと嬉しそうに動き、本当に喜んでいるんだろうことが知れた。
だけど、心配しただけで喜ぶなんて大げさだ。
本当にリオルはチャラ男なのに尽し系なんだからなあもう。
「あーはいはい、いいからさっさと行こうよ! 早くしないと日が暮れちゃうよ」
この街に戻って来るんなら、色々連絡しておかないと。
そう言うブラックに、俺は慌てて頷いた。
お、おう。そうだな。
この【ヘカテクライオ】で結果を待つのなら、【モンペルク】に戻って来てくれるはずのローレンスさんに連絡をしておかなければならないし、ファムさんから預かった手紙をイライザさんに渡さねばならない。
……俺達がどうやって移動したのかを聞かれそうだが、まあその……【守護獣】の力で移動しましたと言えば何とかなるだろうか。
魔族と主従契約をした、なんて言って問題になったりしないだろうかとは思ったが、守護獣と同じような感じで協力して貰ってますと言えばセーフかも知れない。
リオルは魔族の妖精だけど、召喚するという点では【守護獣】と言えなくもないし、人間も広義の意味では獣だしな!
ともかく、仲良しだということを伝えればイライザさんは納得してくれるはず。
なんにせよ話は早い方が良い。さっさと移動して、ファムさんがとんでもない事をしないか俺達も見張ろうではないか。
「よし……リオル、大変だとは思うけどもう一往復頼むよ」
「キュー!」
俺とロクが頼むと、リオルは「まっかせて!」と、再び明るく笑ったのだった。
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