異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

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幻実混処ユーダイモ、かつて祈りを唱えし者編

15.あっけない幕切れ

 
 
 あまり自分に理性的な思考をさせないように、混乱した頭のままでオカリナのような笛を取り出す。最早もはや、冷静になったら負けだ。

 勢いよくぷひーと情けない音を鳴らすと、目前に緻密ちみつに描かれた独特な光の紋章が出現し、その中から――――今度は、リオルが飛び出してきた。

「ツカサちゃん、せめてもうちょっと格好よく鳴らして!?」
「そんなこと言ってる場合か! ってか、マーサ爺ちゃんはどうしたんだよ」

 この場合だと、ずっとブラックを見ていてくれたリオルよりも、俺達と一緒に居たマーサ爺ちゃんの方が状況を把握はあくしているから、てっきり爺ちゃんの方が出てくると思っていたんだが。
 そんな事を考えながらつい突き放したような言葉を使ってしまうと、リオルはワァッと顔を崩した。

「俺じゃヤなの!? ツカサちゃんひどいぃ~! 俺だって役に立ちたいのに!」
「だーッ分かった分かったなついてこようとするな! と、ともかく……リオル、俺をブラックのすぐ近くに転移させられるか!?」

 あからさまに悲しげな表情をしつつ両腕を広げて突進してこようとするリオルに、両手を突き出し「NO!」を示すと、相手はねたようにくちとがらせて腕を組んだ。

「そりゃ可能だけど……そんなことしてどーすんの?」
「えっと……ち、チアさんが手伝ってくれるっていうから、そのために……」

 ぐぬぬ、パッと言えればいいんだけど、全然言葉が出てこない。
 なんでこう俺はこの程度ていどで照れちゃうんだ。別にやましいことじゃないのに……。

「ツカサちゃん、なんで顔が赤くなってるんだ?」
「ぐっ……と、とにかく頼むよ!」
「まあ良いけど……でも、ダンナは敵のせいで動き回ってるから、それほど近くには出られないぜ?」

 勿論もちろんそれは承知している。
 こくりとうなずくと、リオルはいまだ不満げだったものの俺に手を差し出してくれた。

「ご主人様のオネガイなんだから、そりゃ叶えますけども……あんまり危ないことをしちゃダメだぜ?」

 そりゃもう、きもめいじていますとも。
 とはいえ……今からやることはある意味とんでもない事なんだが。

 ……ええい、迷っているひまはない!

 美少女のためならエンヤコラだと思い切り、俺はリオルの手を取った。
 刹那、またあの揺らぐような異質な感覚が俺達をつつみ、視界がブレた瞬間ぐえええ気持ち悪いいいい。なんでこの転移術物凄く酔うんだよおおおお。

「ツカサちゃん大丈夫!?」
「だ、大丈ぶぇッ、ぐっ、ぶらっく、は……っ」
「あっち!」

 リオルが指さす方を見やると、そこには今まさに巨人の手のように襲い来る無数のつるを切り捨てた背中が有った。
 ……いつも思う事だが、凄い……。恐らく、あの【翠華すいか】が使役するつるは、ヘタな樹木よりも重くてかたいはず。なのに一刀両断するなんて普通じゃ出来ない芸当だ。

 やっぱりブラックって剣の腕も達人……ってそんな事を言ってる場合じゃない!

 まだちょっと気分が優れないが、なんとか近付かないと。
 だけど【翠華すいか】の攻撃が絶え間なく続いているせいで、ブラックは俺の方を向く余裕よゆうも無いみたいだ。このままだと近付きづらい……。

「だあもうしょうがないなっ、マーサ頼む!!」

 ブラックに気を取られていると、リオルが叫んだ。と、横でボウンと爆発するような音がして、白煙がサッと駆け抜ける。
 振り返ると、リオルが立っていたその場所にはマーサ爺ちゃんが立っていた。

「ツカサ、ワシがうねを立ててつるを払うからブラックの所に行くんじゃ!」
「わ、わかった、ありがとう爺ちゃん!」

 さあ行け、と発破をかけられて俺は駆け出す。
 数十秒の事だったが、それでも気分の悪さはだいぶマシになった。

 そんな俺の視界のはしに、マーサ爺ちゃんがどこかから出現させたくわを振り上げる姿が見える。刹那、背後からドンと音がしてブラックの前方に土の壁が現れた。
 いや、アレは……かなり高く積み上げられたうねだ。

 マーサ爺ちゃんの得意なコトは、農作業などの外でやる野良仕事……それを、最大に出力した結果がアレなのだろう。妖精のちからってのは凄まじい。
 ありがたく思いつつ、俺は一気にブラックに近付いた。

「ブラック!!」
「んえっ!? つ、ツカサ君どこから……っ」

 思っても見ない場所から俺が現れたのに驚いたのか、ブラックは目を丸くして俺の方を振り返っている。だが、今は色々説明している時間が無い。
 俺は一気に走り抜けると――――

 そのまま、ブラックに思い切り抱き着いた。

「つつつツカサ君ッ!? 嬉しいけど今は戦闘中っ……」
「う……が、我慢して……」
「ええっ!?」

 ブラックの声がひっくり返っているが、恥ずかしくて顔が見られない。
 でも、なんとなく分かる。この情けないような声音、顔が思いっきりデレッとゆるんでいるに違いない。ダテにこいつと一緒に居ないんだからな。

 こんな時に何を……といつもならツッコミを入れているけど、今回は俺からやった事なのだ。やっぱり恥ずかしい……んだけど……でも、背に腹は代えられない……!
 覚悟を決めると、俺はバッと顔を上げた。

「っ……ぶ、ブラック……」
「なにぃっ!? つかしゃくぅんっ!!」

 お、お前っ、ヨダレまでらすなよ!
 普通「何やってんの!?」って驚く側だろアンタは!!

 い、いやでも、変に拒否されなくて良かったけど……いや良いのかこれ。
 良くない気もするけど、でも今は何も言えないぃいっ。
 ああもうっ、考えれば考えるほど恥ずかしくなるんだ、考えるな俺!

「ぅ……あ、あの……」
「なになになにぃ!?」

 声が、変に震えてしまう。
 だけどその声にブラックは目を輝かせて、興奮したようにいてくる。
 こ、これは……嬉しがっている、うちに……入るんだろうか……。

 ちょっと心の中で考えてしまったが、もう止められない。
 俺はブラックの腕を引いて少しだけ体をかしげさせると……――

「っ……ぅ……~~~~~っ、お……おかえり……っ!」

 その無精髭ぶしょうひげだらけのほおに、い、勢いを付けて……キスを、した。

 ――――何かが、ざぁっと崩れ落ちる音がする。

 周囲が先程さきほどより明るくなったのを感じたけど、まぶたひらけない。
 だがもう耐え切れなくて、ブラックから離れようとした。のだが。

「ツカしゃくんそんなっ、こんな時に可愛い事なんてしてもぉおおっ!」
「んぐぅっ!?」

 ざりざりちくちくした感触が唇にあったはずなのに、無くなった。
 どういう事だと目を開けた、瞬間。目の前が肌色になって、くちがまた何かにグッと押し付けられた。……って、こ、これ、キスっ……!?

「んはっ、つっ、ツカサ君……っ、んん……」
「っ、ぅ、んうぅう!?」

 ばかバカバカ何ホントにキスしてんだよ!!
 目の前にまだ敵がいるってのに……ッ。

「…………お前……何をやってるんだ……」
「ッ!?」

 うわっ、み、見られた……!?
 ブラックの顔を苦心して何とか離しながら、呆気あっけにとられたような声音のした方を見やると。

 そこにはもう、相手のつるさえぎっていた高いうねは無く――――
 ただ唖然あぜんとした表情で俺達を見ている【翠華すいか】が……。

「ってうわああああ! ブラック見られてる、うねバリアけてるううう!!」
「バリアってなーにツカサ君」
「言ってる場合か!!」

 とにかく相手に見つかってるのはヤバい。
 離せともがくが、片腕だけで俺を捕えているにもかかわらず、ブラックの腕はビクともしない。だあもうチクショウ、相変わらずの体力おばけ!

 俺にかまってたら絶対不利な状況になるだろーが!

 体勢たいせいを立て直さないと……と、思っているのにブラックは俺を離してくれない。
 どうしようとあせりブラックと【翠華すいか】を見比べたが……何故か相手も、唖然あぜんとした顔のまま動いていなかった。

 え……な、なに……もしかして、今のそんなに気持ち悪かった……?

 いや、そりゃ、ブラックはともかく、俺が男にキスしようとする姿なんて、あまり見たいモンじゃないだろうけど……そんなにヒかなくても……。

「っ……ん?!」
「え?」

 ブラックの体が、何かにピクリと反応する。
 その刹那、【翠華すいか】を中心にして、先ほど見たような魔法陣が展開した。

「なっ、なんだこれは……!?」

 【翠華すいか】は驚いているが、しかし動く事が出来ないようだ。
 いつの間にか、チアさんの家をおおっていた巨大なつるは消えている。それを見てか、ドアがゆっくりと開き……家主のチアさんがゆっくりと【翠華すいか】の前に現れた。

 まるで、罠にかかった獲物えものを確認しに来たかのように。

「ぐっ……貴様……っ」

 チアさんの気配に気が付いたのか、【翠華すいか】は口惜くちおしげに顔を歪める。
 だがチアさんは怜悧れいりな表情を崩さず、じっと【翠華すいか】を見つめた。

「……貴方は、私の、恩人を……傷付ける……。この国から、消えて……!」

 そう呟いたチアさんの瞳が赤く染まり、彼女の背後に――巨大な影が、現れる。
 アレはもしかして、感情的な部分だったなのか。

 思わず息をのんだ俺の目の前で、チアさんは紫がかった桃色の光にあわく包まれ……大きく広がっていた影が、チアさんの体に重なっていく。
 同一になるにつれて瞳の色は真紅になり、体を包んでいる光は増した。
 その特殊な光は、曜気とも違う光なのに……とても強く、きとしていて。

「お前は……ッ!!」
「…………貴方は……のこのに……魔女の薬を、悪用した……」
「――――ッ!!」

 なんだ。何を言ってるんだ……?
 魔女の薬を悪用したって、どういう……――

「同じ、魔女として……不愉快ふゆかいだわ。私の大事な恩人に、近付かないで」

 静かな表情をたもっていたチアさんの表情が、怒りの表情を浮かべる。
 そうして片手を突き出した彼女に【翡翠ひすい】は肩を揺らし、動かない体ながらに俺達の方を何とか振り返った。

「ツカサ、私は あきらめんぞ! 私が保護せんと、お前はいずれ……!」
「うるせえ! さっさと消えろ!」

 ブラックの言葉が、【翠華すいか】の捨て台詞をさえぎる。
 が、ちょっと待て。今のは何か重要な事を言おうとしていたような……――

「この国から、消えて……!」

 チアさんがそう強く発した瞬間――――【翠華すいか】の体がけて……そこから、空気に溶けてしまったかのように消えてしまった。

「…………やった、のか……?」

 思わずフラグになりそうな事を呟いてしまう。
 だけど、俺の心配とは裏腹に魔法陣は消え去り……周囲の植物は、二度と動く事も無かった。……【翠華すいか】の……姿も無かった。

 どうやら本当に、危機は去ったようだな……。
 よ、よかった……けど、ホントにこ、こんな事が……チアさんのちからになるなんて、思わなかったよ。一生懸命やってみて良かった……。

「ふぅ……流石さすがにあの攻撃をさばき続けるのはつらかったから、本音を言えば助かったかな。……ツカサ君の事もふくめて、一応礼を言っておくべきか?」
「ぐっ……」

 俺の事って、どれを言ってるのか。
 ていうか俺の腰を触るのやめて。なんか手つきがヤらしいからやめて。

「ぬぅ……もしや、ツカサの先程さきほど口付くちづけは作戦だったのか?」

 マーサ爺ちゃんは何も知らなかったので、今の状況が心底不思議そうだ。
 さもありなん、俺が急にブラックに抱き着いてヘンな事をしたら、トントン拍子に【翠華すいか】が消えたんだもんな。そりゃ「なんだこりゃ」って思うよな……。

 恥ずかしかったけど、端的に説明することにした。

「その……実はさっきのは、チアさんにちからをあげるためのモノで……。ブラックなら一瞬で凄い多幸感を生んでくれるはずだって、チアさんが言うから……」
「まあ確かに、さっきは勃起するくらい幸せだったけども」
「だからそういう事を言うなってば!!」

 マーサ爺ちゃんが「な、なるほど……」とか言ってドンビキしてんじゃんか!
 せめて下品な形容を抜け!!

「そう……。ブラックさんが、ツカサさんの事をそれくらい好きだと思ってるから、あの男を遠くへ転移させるちからを何とか取り戻せたの」
「ち、チアさん……」
「……あの男は、以前、一度使ったことのある“追放魔術”でライクネス王国の外まで飛ばしたから、しばらくは【ユーダイモ】……いえ、【ヘカテクライオ】には戻って来られないと思うわ」

 完全に融合したからか、チアさんの言葉が流暢りゅうちょうになっている。
 けど、落ち着いていてあまり感情が含まれない感じは変わっていないな。
 これが彼女の元々の姿って事なんだろう。

「だが、アイツは常識外の存在だ。絶対とは言えないんじゃないか」

 俺を抱えたまま、ブラックがまたそんなことを言う。
 うん……実際にそうだから、否定はできないんだよな。

 チアさんもそう思っているのか、小さくうなずいた。

「そうね……。私は【アルスノートリア】という存在を知らないけれど……あの男の能力は、確かに普通の曜術師では考えられなかった。……このままでは、ツカサ君も安心は出来ないかも知れない……」
「ぬぅ……まだまだ面倒な事になるのかのう」

 マーサ爺ちゃんの言葉に、チアさんは少し考える。
 だがすぐに顔を上げると、マーサ爺ちゃんと俺達を見やった。

「……あの男からは……もした。……この森から離れたら、またどこかで変な薬を使われて、付け狙われる可能性が高いわ。魔女の薬には、知りたい人の事を知るための薬もあるから」
「そんなものが……。だったら、確かに危ないかも……」

 ブラックに使われた薬が何だったのか今までハッキリしなかったけど、チアさんが「魔女の薬」と断言するのだから、やっぱり間違いなく魔女由来ゆらいのモノなのだろう。
 けど、だとすると本当にヤバいな。

 だって、魔女が得意としたのは「呪い」だ。
 今では失われた技術を使った薬なんて、対処法がない。
 ブラックだって、そのせいで簡単に魂を奪われちゃったんだし……。

 また【翠華すいか】がそういう薬を使ってきたらどうしよう。
 俺もブラックも、今後のことを考えて沈黙してしまう。だが、そんな俺達を見て、チアさんは思っても見ない提案をしてくれた。

「だから……私が、お守りを作ってあげる」

 ――お守り?
 それは、魔女のお守りということだろうか。

 目をしばたたかせた俺達に、チアさんは薄く微笑んだ。

「貴方達は、私の恩人だもの。……出来る限り、協力をさせて」

 そう言って笑む目には、いつの間にか真紅の綺麗な瞳がはまっている。
 あの緑色の不思議な瞳は、もうどこにもない。

 ……もしかしたら、魔女になる前のチアさんの瞳だったのだろうか。

 そう思うと少し勿体もったいい気もしたけど、今のチアさんの瞳も……とても真っ直ぐで、綺麗な瞳に思えた。












 
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