67 / 111
命に替えて
67.月が綺麗だと笑って*
しおりを挟む
僕の髪を結ったマリが前へきて、座っている僕を抱きしめる。抱きしめたことはあっても、抱きしめられることはなかった僕は、意外な展開に驚きを隠せない。
「ありがとうございます、ハイド様。
私を見つけてくれて。傍に置いてくれて。
たくさん、可愛がってくれて。
私……あなたを愛しています。」
日差しに照らされて髪を靡かせながら、ふふふと笑う彼女は、髪色が同じだけの僕よりもずっと、ニンフのようで美しい。
「僕も、君を愛しているよ、マリ。君だけを、ずっと。」
ソファに力無く座る僕と対照的に、迷いなくまっすぐとこちらを見つめて佇む君の姿は、初代皇帝ジュリアスとニンフの、泉での出会いを描いた絵画みたいに美しくて、一瞬この世界の全てが止まったような気がするほど、不思議な時間だった。
「私のいた国では、有名な文豪が『愛してる』を『月が綺麗ですね』って訳したって話があるんです。
その言葉を知る私が、遠く離れた場所で出会った愛する人が、月の髪色の人だなんて、なんだか運命的だとおもいませんか。
私、何度生まれ変わってもずっと、月を見てはハイド様を思い出すような、そんな気がします。」
マリの腰から背中に手を回し、ぎゅっと抱きしめる。心音が早まっていくのを耳元で感じる。
「ズューゼ。
最後に君を、抱いても良いかい。」
「…直接聞かれると恥ずかしいです。」
「僕の愛を、君に注がせておくれ。」
はい、と答えたマリは僕のジャケットを二つに折ってオットマンの背にかけ、自分でワンピースのボタンを外すと、一糸纏わぬ姿になった。凛とした表情をした彼女は、『巫女』という人とも神とも違う存在の美しさに、畏れすら感じる。
胸と下腹部に光る金色の飾りが、光を反射させてチラチラと部屋を煌めかせる。
「……マインズューゼ。僕の愛しいマリ。」
抱きしめてキスをし、ソファにマリを組み敷いた。ベッドルームへ運ぶほどの余裕はない。
マリは自分から足を開いて、鍵を外してと強請るように両手に膝を抱える。首元からネックレスにしていた鍵を嵌め込んで、そこに通されていた3つのピアスの鍵を開ける。
彼女を守ろうとつけた錠前も、国や権力といった大きな力の前では、飾りでしかないと思い知らされる。宰相であろうとも、恋人であろうとも、僕はひとりの無力な男にしかすぎない。
怒りも悲しみも不甲斐なさもぶつけ、ふんわりと柔らかな肩口に歯形が鬱血して残るほど強く噛みつく。
「んっ…!!
っ……ひぁっ…ああぁぁぁん……!!!」
うっすらと涙が滲んだまつ毛を細かく震わせ、痛みに耐える顔も、目に焼き付けようと両手で彼女の顔を掴み、見つめた。少し引いた痛みの後、こちらに目を合わせてふっと微笑んだ唇に齧り付く。
くちゃくちゃと水音を垂れ流すほど激しく求め合うキスをしながら、身に纏う物を全て脱ぎ捨てた。
「んぅ………はぁっ…ぁん……んっ!」
マリの絹のように艶めかしい髪を手でぐしゃぐしゃにするように、キスしながら頭を撫でる時間が好きだ。
唇から顎、首筋、鎖骨、肩に向かってキスを落とし、齧り付く時にあげる高い嬌声が好きだ。
両方の胸を掬うように揉み、指先でピアスのある乳首をこねくり回す柔らかさと、硬くなった時の恥ずかしそうな顔が好きだ。
ぺろりと舐め上げた時の柔らかな舌触りも、噛み潰すようにいじめると真っ赤に膨れ上がる胸も、常に勃起し続けるようにさした淫核のピアスも、僕の全てを飲み込めるようになった小さな丸い尻も、挙げればキリがないほど、全てが愛しくてたまらない。
マリを形作るパーツの一つ一つを確かめ、覚えるようにキスをし、舐め上げる。
彼女の体は快感に貪欲で、敏感で、与えられた快楽に脆く、すぐに軽く達してしまうように作り替わっている。今までほぼ毎日、虐め抜いて来た成果だろう。
両足を自分の手で抱えさせ、クリトリスとそこを刺激するためのピアスを何度かぺろりと往復して舐め上げると、目尻に涙を浮かべながら喘ぐ。
「あぁぁぁっ…ハイドさま、いい、いいっ、だめ、いく…っ、いくから、っ…だめぇ…っ!
あっ、いくっ、いく…っいっちゃうぅ…っ!」
足の指先まで力を入れたのか、足はヒールを履いているように爪先までピンと伸び、太ももから腰にかけてをビクビクと痙攣させている。
股から溢れ出した液体と、舐め上げた僕の唾液がぐちゃぐちゃに混ざり、とろりと濡れた花弁。
「そろそろ、だな……っ。」
先端で滑りを掬い、まずは先だけ中へ。
マリの中はもう僕の形になっていると思えるほど、僕の気持ちいいところと彼女の気持ちいいところが重なって、絶頂ぎりぎりまでもすぐ運んでくれる体になっている。
「あぁぁっ!熱いのっ、入ってくる、んっ!あぁぁぁぁ…っ!」
「あぁ…いいよ、マリ…ッ。快感に素直なままでいて。君の中に、僕を、受け止めてっ…。」
一度奥まで突き刺して、ゆっくり抜き、下腹部を押さえながら上へと突き上げる。
「ここを、圧迫されるのが…好きだね。」
「あぁぁ…っあぁ…っ、すき、すきです…っう!」
滑った先端がしっかりとマリの中のヒダをとらえ、ゴリゴリゴリ、と擦り上げると、一気に額に汗をかき、必死に腕に捕まって悦ぶ。
あぁ、やっぱり君は、どの顔も可愛い。
「ありがとうございます、ハイド様。
私を見つけてくれて。傍に置いてくれて。
たくさん、可愛がってくれて。
私……あなたを愛しています。」
日差しに照らされて髪を靡かせながら、ふふふと笑う彼女は、髪色が同じだけの僕よりもずっと、ニンフのようで美しい。
「僕も、君を愛しているよ、マリ。君だけを、ずっと。」
ソファに力無く座る僕と対照的に、迷いなくまっすぐとこちらを見つめて佇む君の姿は、初代皇帝ジュリアスとニンフの、泉での出会いを描いた絵画みたいに美しくて、一瞬この世界の全てが止まったような気がするほど、不思議な時間だった。
「私のいた国では、有名な文豪が『愛してる』を『月が綺麗ですね』って訳したって話があるんです。
その言葉を知る私が、遠く離れた場所で出会った愛する人が、月の髪色の人だなんて、なんだか運命的だとおもいませんか。
私、何度生まれ変わってもずっと、月を見てはハイド様を思い出すような、そんな気がします。」
マリの腰から背中に手を回し、ぎゅっと抱きしめる。心音が早まっていくのを耳元で感じる。
「ズューゼ。
最後に君を、抱いても良いかい。」
「…直接聞かれると恥ずかしいです。」
「僕の愛を、君に注がせておくれ。」
はい、と答えたマリは僕のジャケットを二つに折ってオットマンの背にかけ、自分でワンピースのボタンを外すと、一糸纏わぬ姿になった。凛とした表情をした彼女は、『巫女』という人とも神とも違う存在の美しさに、畏れすら感じる。
胸と下腹部に光る金色の飾りが、光を反射させてチラチラと部屋を煌めかせる。
「……マインズューゼ。僕の愛しいマリ。」
抱きしめてキスをし、ソファにマリを組み敷いた。ベッドルームへ運ぶほどの余裕はない。
マリは自分から足を開いて、鍵を外してと強請るように両手に膝を抱える。首元からネックレスにしていた鍵を嵌め込んで、そこに通されていた3つのピアスの鍵を開ける。
彼女を守ろうとつけた錠前も、国や権力といった大きな力の前では、飾りでしかないと思い知らされる。宰相であろうとも、恋人であろうとも、僕はひとりの無力な男にしかすぎない。
怒りも悲しみも不甲斐なさもぶつけ、ふんわりと柔らかな肩口に歯形が鬱血して残るほど強く噛みつく。
「んっ…!!
っ……ひぁっ…ああぁぁぁん……!!!」
うっすらと涙が滲んだまつ毛を細かく震わせ、痛みに耐える顔も、目に焼き付けようと両手で彼女の顔を掴み、見つめた。少し引いた痛みの後、こちらに目を合わせてふっと微笑んだ唇に齧り付く。
くちゃくちゃと水音を垂れ流すほど激しく求め合うキスをしながら、身に纏う物を全て脱ぎ捨てた。
「んぅ………はぁっ…ぁん……んっ!」
マリの絹のように艶めかしい髪を手でぐしゃぐしゃにするように、キスしながら頭を撫でる時間が好きだ。
唇から顎、首筋、鎖骨、肩に向かってキスを落とし、齧り付く時にあげる高い嬌声が好きだ。
両方の胸を掬うように揉み、指先でピアスのある乳首をこねくり回す柔らかさと、硬くなった時の恥ずかしそうな顔が好きだ。
ぺろりと舐め上げた時の柔らかな舌触りも、噛み潰すようにいじめると真っ赤に膨れ上がる胸も、常に勃起し続けるようにさした淫核のピアスも、僕の全てを飲み込めるようになった小さな丸い尻も、挙げればキリがないほど、全てが愛しくてたまらない。
マリを形作るパーツの一つ一つを確かめ、覚えるようにキスをし、舐め上げる。
彼女の体は快感に貪欲で、敏感で、与えられた快楽に脆く、すぐに軽く達してしまうように作り替わっている。今までほぼ毎日、虐め抜いて来た成果だろう。
両足を自分の手で抱えさせ、クリトリスとそこを刺激するためのピアスを何度かぺろりと往復して舐め上げると、目尻に涙を浮かべながら喘ぐ。
「あぁぁぁっ…ハイドさま、いい、いいっ、だめ、いく…っ、いくから、っ…だめぇ…っ!
あっ、いくっ、いく…っいっちゃうぅ…っ!」
足の指先まで力を入れたのか、足はヒールを履いているように爪先までピンと伸び、太ももから腰にかけてをビクビクと痙攣させている。
股から溢れ出した液体と、舐め上げた僕の唾液がぐちゃぐちゃに混ざり、とろりと濡れた花弁。
「そろそろ、だな……っ。」
先端で滑りを掬い、まずは先だけ中へ。
マリの中はもう僕の形になっていると思えるほど、僕の気持ちいいところと彼女の気持ちいいところが重なって、絶頂ぎりぎりまでもすぐ運んでくれる体になっている。
「あぁぁっ!熱いのっ、入ってくる、んっ!あぁぁぁぁ…っ!」
「あぁ…いいよ、マリ…ッ。快感に素直なままでいて。君の中に、僕を、受け止めてっ…。」
一度奥まで突き刺して、ゆっくり抜き、下腹部を押さえながら上へと突き上げる。
「ここを、圧迫されるのが…好きだね。」
「あぁぁ…っあぁ…っ、すき、すきです…っう!」
滑った先端がしっかりとマリの中のヒダをとらえ、ゴリゴリゴリ、と擦り上げると、一気に額に汗をかき、必死に腕に捕まって悦ぶ。
あぁ、やっぱり君は、どの顔も可愛い。
0
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる