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守り、護るもの
74.所有物としての才能**
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エカードへ来た翌朝、部屋に大きな窓はなくとも少しずつ室温が上がってきたことで、マリは明るい時間の訪れを感じた。
目覚めてからどのくらいの時間がたっただろう。昨晩指定された服は丈の長い白シャツしか着ていないことを思い出し、ワードローブトランクから残りの服─といってもよくわからない黒いハーネスだけど─を取り出してみる。
普段の生活を送っているうえでは出会うことのないそれは、ハイド様がくれた服と同じ系統の所謂セクシーコスチューム…すごくえっちなものだった。これはもはや服じゃなくて、ベルトの束。ハイド様の性癖と言い、実はこの世界の貴族たちはみんな、こういうことをして長い夜を楽しんでいるの…?と下世話な想像すらしてしまう。
着ておくべきなのだろうとは思ったが、どこをどうしても着用の仕方がわからず、努力の成果は木製の椅子の上と背もたれに、すべての留め具を外してぶつ切りになったハーネスが並んだだけだった。
4回のノックの後、筆頭であるクロムが水を入れたスープ皿と、同じく木製のスープ皿に乗せられた茶色いオートミールを、トレイに乗せて運んできた。クロムはマリの腰かけている横にトレイを置き、食事を見つめているマリの顔をくいっと自身の立つほうへ向け、そのまま言葉をかけた。
「…巫女。
マリという名前でしたか。私は執事のクロム。お前を調教し、奴隷として使えるようになるまで躾けますが、我々の主人はあくまでもクリストバル様です。
お前はここへ来た時点で、シュベルトの巫女ではなく、クリストバル様の所有物のうちの一つです。
そのことを忘れないように。」
「…はい。」
はい、以外の返事を発することは許されていないような、ただ淡々と事実を述べていく重い声。黒髪をオールバックにまとめたクロムの目線はマリの顔から、ベッドサイドにある木製の椅子へと移る。ほんの少し、鼻で笑ったような、空気をかすめた音がする。
「着るように伝えたつもりでしたが、わかりませんでしたか。
まぁ、いいでしょう。立ってシャツを脱ぎなさい。」
素直にシャツのボタンを外し、足元に落とす。ハイデルの着けたキスマークや噛み跡も少しずつ薄色に変わっていて、完全に消えるのも時間の問題のようだった。
マリの周りをぐるっと一周回るように歩いたクロムは、トランクに引っ掛けられていたいくつかのベルトの中から一番短いふたつを選び、昨日と同じように後ろ手で手首を拘束した。慣れた手つきで、必要以上にはきつく縛られていない分、マリに痛みはないが、今日はこれからどうされてしまうのかという不安が頭をよぎる。
「前の飼い主の手垢の付いた者を、調教することになるとは…。」
ぽつりと独り言を呟きながら、白い手袋を着けたクロムの手が、顎のラインから耳元、首筋を通って肩口の噛み跡、肩、二の腕のキスマーク、肘…とマリの身体のラインをなぞる。
「腹黒宰相と名高いあの男に、ここまで本気で遊ばれていたのですね。
…余程の手練手管の持ち主か、どんな事にも堪えられる淫乱な売女か…。」
ハイド様に遊ばれていた訳ではないと言いたかったけれど、自分は反論していい立場じゃない、と言葉を飲み込んだ。クロムは、直径1センチほどに膨らんでピンと張った乳頭を、しっかりと貫通している金色のフープピアスごと摘まみ上げて、マリの感度とその反応を確かめる。
「っ…きゃぁあぁん!…っんんん!」
マリの高い声に驚いてすぐ手を口へ当ててキッと睨みつけたが、マリはそれでも腰をヒクつかせて肩を揺らす。その振動はそのまま乳頭へと繋がってさらに快感の波を生み出して、腰が震え…陰唇の間から蜜を溢れさせるとまた腰が震えて乳頭から快感を得て蜜をこぼし、というループを繰り返させた。
「黙りなさい。昨日の晩もあれほどクリストバル様に言われたでしょう。貴方は股が緩いだけの馬鹿なのですか。まだここを一度抓っただけだというのに。」
「…っごめん、なさい…っ。ごめんなさい…っ」
なんとか耐えようとしているマリでも、否定される言葉が続くと流石に傷付く。
はあ…とため息をつきながらトランクへ手を伸ばし、最上段の引き出しを開けたクロムは、藁を男性の腕程の太さ・長さに折ってぐるぐる巻きにした撥状のものを取り出し、マリの臍のあたりの高さに、真っすぐと差し出した。
「歯を立てずに、喉の奥までしっかりと咥えなさい。」
口を徐に開いても、クロムは左手でその場に差し出しているだけで、口の中へ突っ込んできたりすることは無い。あくまでも自分の意志で、この藁の塊を喉の奥まで咥えろということらしい。
ふっくらとした唇で先端に口づけ、舌先を固くすることなく、唾液をたらりと含ませながら全体を舐める。一度軽く深呼吸してから、ゆっくりと口の奥へと藁を導いた。クロムはマリに、藁の塊を吐き出すことは許さないというように、後頭部に右手を乗せてぐっと力を入れた。
先端がこつんと喉の奥を突き上げてすぐにマリを嘔吐かせるが、腹の中には何も入っていないせいで、口と鼻から出てくるのはどろりとした唾液と胃液だけ。つんと鼻を刺すような痛みと匂いがする。目からは生理的な涙が溢れ、視界はぼやける。嘔吐したせいで空気が一気に抜け、頭がくらくらするほどに苦しいが、藁の撥は水分を含んで膨張し、マリの喉が空気を取り込むことを許さない。
「主人が良いというまでは、たとえ嘔吐したとしても、咥えていなければならない。
いいな。」
顔中をべたべたにしながら、マリが刻々とうなづくと、クロムはようやく後頭部の手の力を緩め、ほんの少し喉に隙間を作ることを許した。
一生懸命に、はぁはぁと息をすると、3度目に息を吸ったタイミングでまた、藁の撥がマリの喉を犯す。口から零れる唾液で藁はどんどんと膨らみ、顎に痛みが走るほど口を大きく開かせる。藁の撥に喉を犯されていると、何度目かの嘔吐のタイミングで子宮がきゅんっと快感の波を生み出して、下腹部が大きく痙攣した。骨盤を揺らしたことで、小さく丸い尻もぷるんと震えた。
喉の奥を犯されることでさえも軽く達せるという才能をクロムが見出した時には、もう何ともわからない液体の混ざったものが、床までこぼれ切っていた。
目覚めてからどのくらいの時間がたっただろう。昨晩指定された服は丈の長い白シャツしか着ていないことを思い出し、ワードローブトランクから残りの服─といってもよくわからない黒いハーネスだけど─を取り出してみる。
普段の生活を送っているうえでは出会うことのないそれは、ハイド様がくれた服と同じ系統の所謂セクシーコスチューム…すごくえっちなものだった。これはもはや服じゃなくて、ベルトの束。ハイド様の性癖と言い、実はこの世界の貴族たちはみんな、こういうことをして長い夜を楽しんでいるの…?と下世話な想像すらしてしまう。
着ておくべきなのだろうとは思ったが、どこをどうしても着用の仕方がわからず、努力の成果は木製の椅子の上と背もたれに、すべての留め具を外してぶつ切りになったハーネスが並んだだけだった。
4回のノックの後、筆頭であるクロムが水を入れたスープ皿と、同じく木製のスープ皿に乗せられた茶色いオートミールを、トレイに乗せて運んできた。クロムはマリの腰かけている横にトレイを置き、食事を見つめているマリの顔をくいっと自身の立つほうへ向け、そのまま言葉をかけた。
「…巫女。
マリという名前でしたか。私は執事のクロム。お前を調教し、奴隷として使えるようになるまで躾けますが、我々の主人はあくまでもクリストバル様です。
お前はここへ来た時点で、シュベルトの巫女ではなく、クリストバル様の所有物のうちの一つです。
そのことを忘れないように。」
「…はい。」
はい、以外の返事を発することは許されていないような、ただ淡々と事実を述べていく重い声。黒髪をオールバックにまとめたクロムの目線はマリの顔から、ベッドサイドにある木製の椅子へと移る。ほんの少し、鼻で笑ったような、空気をかすめた音がする。
「着るように伝えたつもりでしたが、わかりませんでしたか。
まぁ、いいでしょう。立ってシャツを脱ぎなさい。」
素直にシャツのボタンを外し、足元に落とす。ハイデルの着けたキスマークや噛み跡も少しずつ薄色に変わっていて、完全に消えるのも時間の問題のようだった。
マリの周りをぐるっと一周回るように歩いたクロムは、トランクに引っ掛けられていたいくつかのベルトの中から一番短いふたつを選び、昨日と同じように後ろ手で手首を拘束した。慣れた手つきで、必要以上にはきつく縛られていない分、マリに痛みはないが、今日はこれからどうされてしまうのかという不安が頭をよぎる。
「前の飼い主の手垢の付いた者を、調教することになるとは…。」
ぽつりと独り言を呟きながら、白い手袋を着けたクロムの手が、顎のラインから耳元、首筋を通って肩口の噛み跡、肩、二の腕のキスマーク、肘…とマリの身体のラインをなぞる。
「腹黒宰相と名高いあの男に、ここまで本気で遊ばれていたのですね。
…余程の手練手管の持ち主か、どんな事にも堪えられる淫乱な売女か…。」
ハイド様に遊ばれていた訳ではないと言いたかったけれど、自分は反論していい立場じゃない、と言葉を飲み込んだ。クロムは、直径1センチほどに膨らんでピンと張った乳頭を、しっかりと貫通している金色のフープピアスごと摘まみ上げて、マリの感度とその反応を確かめる。
「っ…きゃぁあぁん!…っんんん!」
マリの高い声に驚いてすぐ手を口へ当ててキッと睨みつけたが、マリはそれでも腰をヒクつかせて肩を揺らす。その振動はそのまま乳頭へと繋がってさらに快感の波を生み出して、腰が震え…陰唇の間から蜜を溢れさせるとまた腰が震えて乳頭から快感を得て蜜をこぼし、というループを繰り返させた。
「黙りなさい。昨日の晩もあれほどクリストバル様に言われたでしょう。貴方は股が緩いだけの馬鹿なのですか。まだここを一度抓っただけだというのに。」
「…っごめん、なさい…っ。ごめんなさい…っ」
なんとか耐えようとしているマリでも、否定される言葉が続くと流石に傷付く。
はあ…とため息をつきながらトランクへ手を伸ばし、最上段の引き出しを開けたクロムは、藁を男性の腕程の太さ・長さに折ってぐるぐる巻きにした撥状のものを取り出し、マリの臍のあたりの高さに、真っすぐと差し出した。
「歯を立てずに、喉の奥までしっかりと咥えなさい。」
口を徐に開いても、クロムは左手でその場に差し出しているだけで、口の中へ突っ込んできたりすることは無い。あくまでも自分の意志で、この藁の塊を喉の奥まで咥えろということらしい。
ふっくらとした唇で先端に口づけ、舌先を固くすることなく、唾液をたらりと含ませながら全体を舐める。一度軽く深呼吸してから、ゆっくりと口の奥へと藁を導いた。クロムはマリに、藁の塊を吐き出すことは許さないというように、後頭部に右手を乗せてぐっと力を入れた。
先端がこつんと喉の奥を突き上げてすぐにマリを嘔吐かせるが、腹の中には何も入っていないせいで、口と鼻から出てくるのはどろりとした唾液と胃液だけ。つんと鼻を刺すような痛みと匂いがする。目からは生理的な涙が溢れ、視界はぼやける。嘔吐したせいで空気が一気に抜け、頭がくらくらするほどに苦しいが、藁の撥は水分を含んで膨張し、マリの喉が空気を取り込むことを許さない。
「主人が良いというまでは、たとえ嘔吐したとしても、咥えていなければならない。
いいな。」
顔中をべたべたにしながら、マリが刻々とうなづくと、クロムはようやく後頭部の手の力を緩め、ほんの少し喉に隙間を作ることを許した。
一生懸命に、はぁはぁと息をすると、3度目に息を吸ったタイミングでまた、藁の撥がマリの喉を犯す。口から零れる唾液で藁はどんどんと膨らみ、顎に痛みが走るほど口を大きく開かせる。藁の撥に喉を犯されていると、何度目かの嘔吐のタイミングで子宮がきゅんっと快感の波を生み出して、下腹部が大きく痙攣した。骨盤を揺らしたことで、小さく丸い尻もぷるんと震えた。
喉の奥を犯されることでさえも軽く達せるという才能をクロムが見出した時には、もう何ともわからない液体の混ざったものが、床までこぼれ切っていた。
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