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それは月夜の晩に
98.欲情する貴方も素敵*
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この宮殿では余程有能なメイドが裏で仕事をしているのか、浴をしようと覗いた浴室の風呂は、すでにホカホカと湯気を立てていた。温度をみようと手を突っ込んでも、そんなに冷えている感覚はない。一度部屋へ戻って、くたくたになったマリをシーツで包み、風呂へと横抱きにして連れていく。
「ハイド様…、そんなに過保護にしなくても、私、歩けますよ…?」
「僕が君を可愛がりたいだけだから、君は素直に甘やかされていればいい。」
ちょっと恥ずかしそうに眉を上げたマリのおでこにキスを落として、浴室手前の脱衣所で彼女の脚を下ろす。
神殿で彼女を見つけたときは背徳感を感じるほどほっそりとした印象で、脚の先まで柔らかで傷一つなく、儚く消えそうな姿だったが、この3年という月日を経た彼女は、ずいぶんと大人の身体になっている。
以前よりもだいぶはっきりとくびれたウエスト、ぷくっとしたお尻、ふんわりとまあるい乳房…すべてがさらに魅力的になっていて、全身をかじり尽くしたい気持ちにかられた。
「本当に、大人に、なったんだな…。」
鏡の前で、彼女の身体にまとわりついていたシーツを奪い、鏡越しでハイデルを見つめる彼女の肩口に、背後からキスをする。恥ずかしそうに目線を反らした顔を手のひらで押し返し、「見ていて」とだけ伝えて唐突に後ろから指を挿入した。
マリは突然の挿入に小さく声を上げて身体を曲げたが、自らの出したばかりの精が垂れずに中でとろりと揺蕩っているのを確認したハイデルは、そのまま復活した自らの陰茎をするりと突き刺した。
「…っきゃぁ…!ハイド様…っそんな突然…っ!」
「鏡に映る君を見ていると、鏡の中へ逃げてしまいそうで……つい、ね。」
「わ、たしっ…もうどこにも行きませんから…!」
「それに、朝まで抱くと、言っただろう。約束は、守らないとね。」
きゃんきゃんと鳴きながら、後ろにいるハイデルの腕を掴んで体を曲げている姿がまた可愛くてしかたない。洗面台においてある腰かけに片足を乗せさせ、斜め横から彼女を責めると、先ほどの奥の悦いところにあたるようで、涙を流しながら口角を上げて喘ぎ始めた。
「ご覧。永遠に乱れる君と、そんな君に欲情している僕を。」
マリの肩上から覆いかぶさるようにして、背後から突き上げてくるハイデル。真剣な眼差しと、時折首筋へ落ちてくる彼の大粒の汗は、彼が本気で欲情しているんだと語っている。ハイデルがこんなにも余裕のない顔をするなんて、マリは知らなかった。
いつも大抵こういう行為は夜だったから、寂しくて思い出すのは彼の体温と香水の香りと声、そして笑顔の姿だったし、今日だってあえて明かりを着けず、窓から漏れる月明かりの下で愛し合っていた。
今更初めて見る彼のその眉間の皴に、必死な姿に、マリは心も体もキュンキュンとときめいて止まらない。
「興奮しているようだな…っふふ…」
そう言われると恥ずかしくてそっと俯くと、見ていろと言っただろう?と声をかけたハイデルは、すっかり空いた首元の空間にガブリと噛みついた。
「…っきゃん!…ぁああっそこ…!気持ちいい…っ!すごく…っぞくぞく、します…っ!」
大の大人に噛みつかれるなんて100パーセント痛いはずなのに、首筋はちっとも痛くない。それどころか、前にピアスへ電気を通された時のような、直接的でしっかりとした強い快感が背筋を通って全身へ流れる。
「鳥肌が立つとは…相当悦いようだね。」
2度目の噛みつきは少し離れた肩口、3度目は肩、4度目は二の腕。何度も何度も噛まれても痛みは全く感じず、快感だけが溢れてくる。
「っひゃぁああ…ハイド様、も、ゆるして…気持ちよくて…わたし、おかしくなっちゃう…」
ゆっくり、でもしっかりと奥まで腰を持ち上げる様なストロークと、身体の至る所への鋭い刺激は、マリと相性がいいようで、目尻が下がって瞳がとろけ、口元はゆるりと開いている。
「あぁ…いいよズューゼ。もう全部溶けて、僕とひとつになって。」
リズム良く打ち付けている腰の音に合わせて、ずちゅ、ずちゅ、と精液が泡立つ音がする。何度も彼女を抱いてきたけれど、いつも淫紋に吸い取られていたものがここで溢れているのは見たこともなく、自分が出したもののはずなのに、何だか贅沢をしているような気分だ。
「んあぁ…!だめぇ…わたしほんとに、溶けちゃう…っんん!
ハイド様が…っお腹、いっぱいで…っ、もうとろとろなの…っ」
彼女の口から出る卑猥な言葉と、うるんだ瞳の破壊力は抜群だ。何かにつかまろうと手を伸ばす彼女はどこか可哀そうで、その先にあるのが鏡に映った自分だと気付くとあまりに可愛く、ハイデルはマリが掴まれるように左腕を前に出し、右手で腰をぐっと掴んでまた吐精しようと腰を振った。
「あぁぁぁ…っ!またっ…!お腹に…っ熱いの、出てるっ…!……ぁあっ…どくどくきてる…っ!」
恐らくもう、そんなにたくさんは出ないはずなのに、それでもマリの表情一つで勃起する自分の単純さが笑える。
ここで孕ってしまえと思いながら、最後にトントンと腹の奥を突くとさらに喘ぐマリが愛しく、ここから抜くことすらもったいないなと思ってしまう始末。
末期だな、と独り言を言いながら抜き出すと、ハイデルはマリを浴槽へ運んで、ホカホカのつるつるになるまで磨き上げた。
「ハイド様…、そんなに過保護にしなくても、私、歩けますよ…?」
「僕が君を可愛がりたいだけだから、君は素直に甘やかされていればいい。」
ちょっと恥ずかしそうに眉を上げたマリのおでこにキスを落として、浴室手前の脱衣所で彼女の脚を下ろす。
神殿で彼女を見つけたときは背徳感を感じるほどほっそりとした印象で、脚の先まで柔らかで傷一つなく、儚く消えそうな姿だったが、この3年という月日を経た彼女は、ずいぶんと大人の身体になっている。
以前よりもだいぶはっきりとくびれたウエスト、ぷくっとしたお尻、ふんわりとまあるい乳房…すべてがさらに魅力的になっていて、全身をかじり尽くしたい気持ちにかられた。
「本当に、大人に、なったんだな…。」
鏡の前で、彼女の身体にまとわりついていたシーツを奪い、鏡越しでハイデルを見つめる彼女の肩口に、背後からキスをする。恥ずかしそうに目線を反らした顔を手のひらで押し返し、「見ていて」とだけ伝えて唐突に後ろから指を挿入した。
マリは突然の挿入に小さく声を上げて身体を曲げたが、自らの出したばかりの精が垂れずに中でとろりと揺蕩っているのを確認したハイデルは、そのまま復活した自らの陰茎をするりと突き刺した。
「…っきゃぁ…!ハイド様…っそんな突然…っ!」
「鏡に映る君を見ていると、鏡の中へ逃げてしまいそうで……つい、ね。」
「わ、たしっ…もうどこにも行きませんから…!」
「それに、朝まで抱くと、言っただろう。約束は、守らないとね。」
きゃんきゃんと鳴きながら、後ろにいるハイデルの腕を掴んで体を曲げている姿がまた可愛くてしかたない。洗面台においてある腰かけに片足を乗せさせ、斜め横から彼女を責めると、先ほどの奥の悦いところにあたるようで、涙を流しながら口角を上げて喘ぎ始めた。
「ご覧。永遠に乱れる君と、そんな君に欲情している僕を。」
マリの肩上から覆いかぶさるようにして、背後から突き上げてくるハイデル。真剣な眼差しと、時折首筋へ落ちてくる彼の大粒の汗は、彼が本気で欲情しているんだと語っている。ハイデルがこんなにも余裕のない顔をするなんて、マリは知らなかった。
いつも大抵こういう行為は夜だったから、寂しくて思い出すのは彼の体温と香水の香りと声、そして笑顔の姿だったし、今日だってあえて明かりを着けず、窓から漏れる月明かりの下で愛し合っていた。
今更初めて見る彼のその眉間の皴に、必死な姿に、マリは心も体もキュンキュンとときめいて止まらない。
「興奮しているようだな…っふふ…」
そう言われると恥ずかしくてそっと俯くと、見ていろと言っただろう?と声をかけたハイデルは、すっかり空いた首元の空間にガブリと噛みついた。
「…っきゃん!…ぁああっそこ…!気持ちいい…っ!すごく…っぞくぞく、します…っ!」
大の大人に噛みつかれるなんて100パーセント痛いはずなのに、首筋はちっとも痛くない。それどころか、前にピアスへ電気を通された時のような、直接的でしっかりとした強い快感が背筋を通って全身へ流れる。
「鳥肌が立つとは…相当悦いようだね。」
2度目の噛みつきは少し離れた肩口、3度目は肩、4度目は二の腕。何度も何度も噛まれても痛みは全く感じず、快感だけが溢れてくる。
「っひゃぁああ…ハイド様、も、ゆるして…気持ちよくて…わたし、おかしくなっちゃう…」
ゆっくり、でもしっかりと奥まで腰を持ち上げる様なストロークと、身体の至る所への鋭い刺激は、マリと相性がいいようで、目尻が下がって瞳がとろけ、口元はゆるりと開いている。
「あぁ…いいよズューゼ。もう全部溶けて、僕とひとつになって。」
リズム良く打ち付けている腰の音に合わせて、ずちゅ、ずちゅ、と精液が泡立つ音がする。何度も彼女を抱いてきたけれど、いつも淫紋に吸い取られていたものがここで溢れているのは見たこともなく、自分が出したもののはずなのに、何だか贅沢をしているような気分だ。
「んあぁ…!だめぇ…わたしほんとに、溶けちゃう…っんん!
ハイド様が…っお腹、いっぱいで…っ、もうとろとろなの…っ」
彼女の口から出る卑猥な言葉と、うるんだ瞳の破壊力は抜群だ。何かにつかまろうと手を伸ばす彼女はどこか可哀そうで、その先にあるのが鏡に映った自分だと気付くとあまりに可愛く、ハイデルはマリが掴まれるように左腕を前に出し、右手で腰をぐっと掴んでまた吐精しようと腰を振った。
「あぁぁぁ…っ!またっ…!お腹に…っ熱いの、出てるっ…!……ぁあっ…どくどくきてる…っ!」
恐らくもう、そんなにたくさんは出ないはずなのに、それでもマリの表情一つで勃起する自分の単純さが笑える。
ここで孕ってしまえと思いながら、最後にトントンと腹の奥を突くとさらに喘ぐマリが愛しく、ここから抜くことすらもったいないなと思ってしまう始末。
末期だな、と独り言を言いながら抜き出すと、ハイデルはマリを浴槽へ運んで、ホカホカのつるつるになるまで磨き上げた。
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