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10円彼女(第一志望:AV女優 前編)

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催眠術といえば?

5円玉の振り子――それが、一般的なイメージだろう。

だが。

図らずも身につけた、ぼくの《超能力》には……。

10円玉が要る。

10円玉1枚で、どんな美少女も買える。

簡潔に言ってしまえば、そんな能力なのだが――

否。

およそ売買と呼べるような、交渉の余地などはなく――

銅貨1枚の駄菓子コストで、一目惚れという鎖に繋いで。

過去を、未来をなげうたせ、ぼく専用の性奴へと堕とす。

それが、ぼくの固有能力――十円慰安婦(ワンコインガールズ)なのである!


「うわ、エッロ!!」

電車通学の学生が、溢れ返る朝の駅ホーム。掃き溜めに鶴の存在感で――

暴力的なまでに麗しく、また気の強そうな美少女が、ベンチで長い脚を組んでいた。

(彼女の周囲の男たちも、恐る恐る視線を向け、その美貌に見惚れている)

こんなにも美しい生き物に、この世で、お目にかかれるとは……!


「とか言って……ぼくだけのモノに、しちゃうんだけど★」

今すぐ。

――ズン! ズン! ズン! ズン!


「ブヒヒッ、あの……オトしましたよ?」

少女
「……」

まるで、落とし物をした相手に、拾ったそれを届けるように。

手のひらに載せた、10円玉を示す。

無論、ぼくのこの決め台詞は――お前を奴隷に堕とした、というニュアンスを込めて、言い放っている。

少女
「ハァ」


「……あれ?」

短い溜め息とともに、一度上げた視線を再び、手元のスマホへと戻した美人娘。

まさか……効いていない?

ぼくのチカラに、身も心も――犯されていないのか?

学生A
「ははは、なんだあのデブ」

学生B
「身の程知らずだな」


「……」

肥満体をそしられる。

いつものことだ、どうだっていい。それよりも――

少女
「……」

この、極上の獲物を、諦める……?

ありえない!

絶対に、モノにしてやる。


「ねぇ」

少女
「!?」

スマホを奪い取った。


「キミ、名前なんていうの?」

少女
「……返せよ」


「カエセヨちゃんか。ぼくは、麗 春(うらら しゅん)。ヨロピク」

少女
「ざけんな」

威圧的なツリ目を、さらに吊り上げながら腰を上げ。こちらに手を伸ば――そうとして止まる、美脚少女。

シュン
「にひ!」

少女
「ッ……ッ!?」

頬を紅く染め、息を荒げ。震えながら瞳を潤ませる。

シュン
「かんせーい♪」

発情★制服女子校生。

能力の発動が遅れて、ヒヤヒヤさせられたけど……。壊れた機械は、叩いて直す――理論で。

ショック療法、大成功!

好青年
「ちょっと、そこの貴方! 返してあげなさいよ!」

シュン
「……はー?」

絡まれたヒロインを助ける、正義のヒーロー。――気取りかな?

少女
「ねぇ」

好青年
「っ!?」

調子をこいた美男子が、スーツのネクタイを引っぱられた。

あろうことか、すわ哀れにも――助けようとしていたヒロインに。

シュン
「ぷくくっ」

いいザマだ。

少女
「誰だよアンタ。邪魔。すっこんでて」

好青年
「っっっ」

ビビってやがる。

まぁ、分からなくもない。

推定170センチオーバーの、超絶美人に睨まれたら――ビビらない男は、まずいない。

シュン
「助けてあげたお礼に――彼氏になろうとでもしたのかな~?」

好青年
「ちっ、違うっ!」

シュン
「これだから顔のいい奴は……善行をすりゃ見返りが、必ずあると思ってんだから」

好青年
「~~~」

少女
「ダッサ」

好青年
「っ!! く、くそうっ」

惨めにも走り去る、もう出番のないエキストラ。

《この舞台》は、ぼくら以外には――その他大勢しかいないのだと、思い知れ。

少女
「ホーリ」

シュン
「ん?」

少女
「アタシのあだ名。いつもそう呼ばれてる」

シュン
「本名は?」

少女
「言いたくない」

シュン
「スマホ返すから」

少女
「……」

これがいい。

催眠で、価値観を塗り替えても。クソつまらない、イエスマンにはならない。

この匙加減……バランスが絶妙だ。

媚びを売るだけの〇〇〇なら、婚活パーティーに腐るほどいる。

行ったことはないがな!

少女
「……ぱいん」

シュン
「なんて?」

少女
「瀬尻 鳳梨(せじり ぱいん)。ホラ言った。返して」

シュン
「ぶひひっ!」

パイン
「んゃッ!?」

美味しそうな、ぱいんぱいんの。

胸の谷間にスマホを突っ込んだ。

シュン
「キャーワイーイ名前だねぇ~、ぶひひひひっ!」

パイン
「るっさい……」

耳まで赤くなりながら、視線を逸らすぼくの彼女。

もとい生オナホ。

シュン
「さて」

惨めにも走り去った、もう出番のないエキストラ。

の醜態を、まざまざと見せつけられたことで。誰の一人も干渉して来なくなった――が。

パイン
「何処行くの?」

シュン
「ちょっと待ってて」

そこら辺の、モブの小娘に、次々と10円を渡す。

さながら、桃太郎ときび団子。

そして、あっという間に――行列となって、パインの元へと帰還。

パイン
「なにその寄せ集め」

シュン
「バリケードだね」

パイン
「は?」

シュン
「痴漢って、計画的に……集団で行うものなんだよ」

パイン
「なに言ってんの?」

シュン
「この、《家来》たちを壁にして――電車内セックスするんだよ」

パイン
「……マジ?」

シミひとつない白い太ももに、シロップが滴り落ちてきた。

シュン
「ぐふふっ」

カラダは素直に、正直に――ぼくからの淫らな狼藉を、健気にも待っているんだね。

カワイイ!

パイン
「来たけど。電車」

シュン
「あ、いいのいいの。あれは急行だし。普通電車で……じっくりしっぽりねっとりイこうよぉ、ぶふふぅっ!」

パイン
「あ、そ」

シュン
「ところでさ……学校はいいの?」

愛人が。

ぼくの性欲発散に使われるべく待機する、よりもなお優先して起こす行動などはない。

という前提を把握した上で、こちらの聴きたい答えを言わせるためだけに呈した疑問。

パイン
「どうでもいい」

シュン
「……どうでも……」

パイン
「いい。学校なんて……現役女子校生っていうブランドと、ガチ制服のためだけに、入学しただけの場所だし」

シュン
「すごいこと言うね、パイン。進学は? 就職は?」

パイン
「AV女優」

シュン
「わお」

聴きたい答え――以上が来た。

パイン
「留年でも、退学でも、どうでもいい。いずれはどうせ、AVに出るんだから。どうでもいい」

シュン
「じゃあ、会社つくっちゃお!」

パイン
「……。え?」

シュン
「見 て の 通 り。ぼくには、女の子たちから……絶大な支持を集める、《人望》がある」

(イケメンが、なにもせずとも、黄色い声を浴びるように)

シュン
「つまり、資金繰りは……寄付を募って、賄えばいい」

パイン
「金だけあっても、どーしょーもないし」

シュン
「知らないけど……なんかソレ系の、アドバイザーだか、コンサルタントだか、雇えばいいよ」

パイン
「めっさ、テキトーじゃん」

シュン
「うん。だって要するに……ぼく以外の男優に、パインを抱かせたくないだけだし」

パイン
「なにそれ、処女信仰? 悪いけどアタシ――」

シュン
「別にいいよ。今日までは、これまでは。大事なのは、これからだ」

パイン
「……。今日だって、セフレのオッサンと……」

シュン
「その予定は、キャンセルです――あ、そうだ! 今のうちに着信拒否にして、ブロックかけちゃいな?」

パイン
「なんでアンタが全部、決めてんだよ」

シュン
「だって彼氏だもん……でしょ?」

パイン
「……。…………。まぁ、そうか」

シュン
「ぶひひひひひっ! ぼく以外の男、全員切るんだよ? あ、女の子の友達は、全員紹介してね」

まとめて犯すから★

パイン
「うっさい、ブタ」

おーおーおー。

ナマイキでたまらんわい、メスガキが!

パイン
「セキニン取って」

シュン
「うん」

パイン
「違くて……子供がデキたら、じゃなくて……男全員、ちゃんとブチるから……その分、アンタが……」

シュン
「レイプ。しまくってあげる」

パイン
「いや、セックス――」

シュン
「レイプね? 甘いんだよ……そんなエロいカラダしといて、犯される以外の道が、あるとでも?」

パイン
「強姦魔」

シュン
「ありがとう、誉め言葉★ ほら、電車が来たよ……パインがムリヤリ種付けられる、ね」

パイン
「キモいんだよ、ピザ野郎」

シュン
「はいはい。照れ隠し照れ隠し」

パイン
「んきゅッ♪ くぅッ♪」

推定90センチ台の、授乳用マシュマロを、ブラウスごと揉む。

シュン
「ほら、キリキリ歩く」

パイン
「はぁ、はぁ……っさい!」

乳鞠を揉みほぐしながら、パインを誘導し。比較的空いていた車両を、小娘で埋め尽くす。

シュン
「はい、発車しちゃったー。もう逃げられませーん」

パイン
「……ッ」

煽り耐性がないのか。イラついた顔も、めっちゃソソる!

シュン
「ホント極上の……イイカラダしてるよ、パイン……モデルみたいに、長身で。脚も、半端なく長いし」

パイン
「じゃあ、触りなよ」

シュン
「……まだね? 待てだよ? ……スレンダーで、なのに、肉付きがいい。ワガママボディ。ドチャシコ」

パイン
「シコんないで。挿れて」

シュン
「……あとでね? 腰高いし、くびれエロいし……てか、スカート短すぎて、紐パンの横紐見えてるし!」

パイン
「見せてんだし」

シュン
「いちいちうるさいな……犯すよ?」

パイン
「犯してッ」

シュン
「まだダーメ。ガマンだよ~……Eカップおっぱい、魅せすぎだし。谷間もブラも、モロ魅せで……ドスケベ!」

パイン
「……くぅうッ……」

シュン
「おほっ!」

焦らされすぎて、オナニーし始めるパイン。

クロッチをスジに沿って、クチュクチュと撫で上げる。

一方、もう片方の手で――震えながら手すりを掴み、悩ましげに腰をくねらせる。

パイン
「挿れて……欲しいのに……鬼畜ッ……!」

シュン
「でも、一番チ〇ポに悪いのは……やっぱ顔だよね。ちょう美人、ちょう綺麗。これは……調子こいて許される」

パイン
「あッ♪ ふぁッ♪ ふゃッ♪ くぁッ♪」

シュン
「プラチナブロンドのロング……群青色のメッシュ入れて……ブラも下着も、群青で……もー、歩くセックス!」

パイン
「シュンッ……シてッ♪ セックスッ♪ セックスッ♪ ……せっくすッ♪ せっくすッ♪ せっくしゅッ♪」

涎を垂らし、頬には涙。腿にも、伝う愛液――漏らしすぎ。

シュン
「……よし、触ろう!」

パイン
「はや――くぅうッ♪」

シュン
「ぶちゅうっ!」

パイン
「ふみゅッ!?」

背後からブラウス越しに、豊乳を揉みしだきつつ。はすかいに口唇を貪り、熱烈に舌を絡ませる。

パイン
「……れぅ、れる、れ……ちゅッ♪ ンッ、ンぅッ、ンッ♪ ちゅッ、ぷちゅッ♪ ぷぁ……ちゅッ、はむ、ちゅッ♪ ぁむ、はむぅむ……ンちゅッ♪」

セックスをするために存在しているとしか思えない、美形のJKの。男を喜ばせるためだけに実らせた、たわわな果実を十指で捏ね。

快楽に溺れるための手段でしかない、ディープキスに没頭し。今にもはち切れそうな股間のテントを、スカートへと擦りつける。

パイン
「はぁ、はぁ……美味しい……シュンのヨダレ♪ アタシのヨダレも、もっと呑んで……♪ 胸も、チ〇ポ勃たせるために……もっと、メチャクチャにしてッ♪」

シュン
「美人には、真顔が似合うけど……パインは、トロ顔もカワイイね」

パイン
「ンッ……ちゅッ♪ 可愛いと……ちゅッ、ちゅッ♪ れるれぷ、ぁむぅむ、はぷ、ちゅるずずずッ♪ チ〇ポ、元気になる……?」

シュン
「ならないわけがないね」

パイン
「……よかった……チ〇ポ、勃たせまくって……! いっぱい、いっぱい、犯されたいの……ぁんッ♪ くぅうッ……マ○コ穴、グチャグチャにッ……♪」

シュン
「じゅるるっ!」

ふと、目の前のドアが開く。

どうやら、駅に着いたようだ。しかし――

パイン
「フフ……尻に、当たってキテる……シュンの、アツくてカタいのが……ひゃあんッ♪ もっと、バキバキにさせて? 元気に……ンふッ、させるから♪」

誰の一人も、乗ろうとはしない。

眼前の濡れ場に、圧倒され。言葉をなくし、立ちすくみ。

あるいは、他のドアへと逃げてゆく乗客。

――プシューッ……

ドアが閉まり、電車が発進する。

が、ぼくらは変わらない。

電車が何度、駅に着こうと。停止しようと、走り出そうと。

ぼくらは、欲望の赴くまま。終点まで、ノンストップなのだ。

シュン
「ハァハァ! もし鉄道警察が、乗り込んできたら……バリケードを殺到させて、煙に巻くからね?」

パイン
「どうでもいい」

シュン
「えっ――」

パイン
「セックス、シてるあいだは……ちゅッ♪ なんにも、考えらんないし……ちゅぱッ♪ らんにも、考えらいで……ちゅむッ♪ アタシだけ求めて、奪ってよ……全部、なにもかも」

シュン
「!」

パイン
「ほら、もっとキス……ぇろ、れる……胸も、好きにしていいから……れろ、えろぉ……もっとシて、もっとシよ? ぢゅずずッ、ぞぞッ♪ ぷぁ……セックス以外、どうでもいい」

シュン
「……そうだね」

ノンストップが、聞いて呆れる。

本物のセックス・ジャンキーは、パインだけだった。

否――ぼくも取り戻そう。

十代の、思春期の。若かりし頃の劣情を。

――ジィイ……ボロンッ!!

パイン
「ッ」

青筋を立てたカリ高棒を、衆目に泰然とさらした。

シュン
「それじゃあ、パイズリをしてみてよ。女優になる、予行演習だ」

パイン
「はぁ、はぁ……こんな太いの、挟めるかな……♪」

シュン
「ムリなら、亀頭だけでもいいよ? あ、脱がすのは、ぼくがやるから」

パイン
「うん♪」

元より開いていた胸元から、ピチピチのバストをまろび出させ――ブラのホックを片手で外し、鎖骨下部へとずり上げる。

シュン
「……綺麗だ……」

美白の乳肉と、薄ピンクのつややかな乳首。その絶妙なコントラストに、心を鷲掴まれた。

パイン
「好きなだけ、眺めなよ。コレは、アタシのカラダは……シュンだけの、モノなんだから」

シュン
「いただきますっ!!」

パイン
「きゃッ!?」

100人超の、女性経験をかなぐり捨て――童貞が如く、極上の乳房にむしゃぶりつく。

シュン
「じゅるじゅるっ! じゅるずっ! ずゅるっ、ずゅるぶっ!」

パイン
「ひゃあぁあぁあんッ♪ スゴぉッ……くふぅッ♪ めっちゃ、がっついて……んやぁあッ♪ イイよッ、吸ってッ♪ 舐めてッ♪ 甘噛みシてッ……くひぃうッ♪」

ほんのりと汗をにじませた、餅肌が手のひらに吸いつき――わずかに込めた力で、自然と指が沈む。

そのまま、乳鞠を捏ねつつ、左右の桃色の突起を、交互にテイスティングする。

シュン
「……美味いっ! んまいっ! 旨いぞぉっ!」

パイン
「きゅひぃいッ♪ そうッ、ソレッ♪ そのカンジッ♪ あぁあんッ♪ チ〇ポでッ、考えたコトッ♪ はぁんぅッ♪ 全部ッ、アタシに、ぶつけてイイよッ♪ きゅあぁあンッ♪」

汗を舐って、唾液を塗りたくり――汗と唾液によるマリアージュをも、また堪能する。

その最中、緩急をつけた、自在なリズムで。おっぱいを思うさまに、揉みしだきまくる。

シュン
「これはぁっ……一日中っ! 食べてても飽きない味っ……あむもぐっ!」

パイン
「あぁ、好きッ♪ アタシッ、好きになっちゃったッ♪ ぁんッ♪ はんッ♪ アンタのことぉ……くゃうぅッ♪ そーやって……夢中になって、くれるからぁッ♪ あはぁああッ♪」

シュン
「……ようし、これでグヂョグヂョだ!」

パイン
「はぁはぁはぁ……ンッ、はぁはぁッ♪」

止めどなく蜜汁を垂れ流す、恥部に遜色なく。湿潤を纏ったバストに、満悦して座席へと向かう。

シュン
「場所取り、ご苦労様」

家来A
「いいえっ!」

家来B
「もったいないお言葉ですっ!」

立ち上がった家来と入れ替わり。二人掛けの優先席を、デラックスな横幅で占拠する。

パイン
「シュンの、ぶっとくてバキバキな……ガチガチの、熱々チ〇ポ。胸で挟んで、ぱふぱふして……キモチヨクするね?」

シュン
「ぶほうっ!」

何度見ても、絶世の美少女――!!

そんな愛人が、股ぐらに跪き。上目遣いで頬を染めながら、穏やかに笑みを浮かべてくる。

この、優越感! 征服感!

脳汁が、ドバドバと溢れ出す。

――もにゅんッ♪

シュン
「ふはっ!!」

竿が、柔肉に包まれる。

パイン
「んッ……何発、出してもイイけど……ふッ……ナカに、出す分は取っといて……ン、しょッ♪」

シュン
「大丈夫★ 毎日、5発以上は出すから」

パイン
「ホント……? んッ、ふぅッ……じゃあ、ナカに挿れたまま……ンッ、ぅんッ……3連発とか、シてみてよ♪」

シュン
「任せて」

パイン
「マジで? ヤッバ……んっしょッ♪ そんなオトコ、今までに――」

シュン
「早速、1発目」

パイン
「へっ?」

――ドビュッ! ビュクッ! ビュルッ! ビュルルッ!

パイン
「ひゃッ♪」

パインの、整った顔に。

サラサラの髪に、ブラウスに。ブラジャーに、モチ肌乳に。

イカ臭い汚濁を撒き散らし、尚も、飽き足らんと噴き上げる。

――ボビュッ! ブビュッ! ブピュッ! ビュピュッ!

パイン
「スッゴ……♪ 壊れた蛇口じゃん……きゃうぅッ♪ あっついし、ベットベトぉ♪」

シュン
「ハァハァハァ……女の子からされるのは……やっぱり、格別だなぁ……!」

パイン
「クスッ♪ 単に、早漏なんじゃなくて?」

シュン
「いやいやいや……世の中には、いるでしょ? マグロ対応で、偉そうな女」

パイン
「……」

シュン
「否――カラダすら張らず、稼げるのが……イマドキの小娘でしょ?」

パイン
「パパ活ってやつ? アタシは、金のためになんて……シないよ」

シュン
「だよね~! そんなモブなんて……『どうでもいい』――ね!」

パイン
「! フフフッ……若さなんて。セックスにしか、活かせないのに」

シュン
「ほう」

パイン
「ほんの十数年。しか、生きてないのに……語れる経験とか、ないし」

シュン
「だよね。社会経験ほぼゼロで……ウリにできるのは、カラダだけだよ」

パイン
「まぁ、元よりアタシは……聞いて欲しい話も、ないんだけど」

シュン
「素晴らしい……! グチりたい女、玉の輿狙い……どっちも、最高に萎えるから」

パイン
「だから、女からされたいんだ?」

シュン
「そうだよ。受け身になって、喘いでればいい――なんて、甘い考えのガキは――要らないんだ」

パイン
「忠告のつもりだろうけど……そんな奴、AVでも底辺だし」

シュン
「もちろん! パインにはそんな心配、要らないよね! 天性の淫乱だし」

パイン
「……」

シュン
「パイズリはいいよぉ……女の子の表情が、よく見える。もちろん――集中が切れた瞬間も」

パイン
「ッ」

狙い通り――

車内の空気がひりつく。

パイン
「……ハァ……そこまで言うんなら――魅せてあげるよ、アタシの本気」

To be continued
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