二分の一のカケラ

tsukisa

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無愛想

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私は片親で育った。

物心ついた時から父はいない

母は父について話したことは
一度も
なかった。

私も元からいない父の存在に
疑問をもつこともなかった。

だけど、
保育園の運動会やお遊戯会での
背景をみたとき
周りの子ども達には
父と母、両方いることに気づいた。

父がいないのは
自然だと思っていた
私の心には変化がみえた。

母は私に
たくさんたくさん愛を捧いでくれた。
母は裕福な家庭で育ち
そして、
母は祖父が経営している不動産屋を継いだ。

だから、経済的には苦労はしなかった。

だけど、
両親に愛されて育った子に比べたら
私は捻くれていて
無愛想な子になったのは確かだ
その理由は

二分の一の
愛で育ったからだろうか。

そもそも
愛とは何なのか。






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