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第1章
買い出し
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魔王シャウトが豪邸に暮らす様になってから数日が経過した。
シャウトはずっと部屋に籠ったまま出て来ない。
食事も睡眠もとらなくても良い様だが、人間の薫にはわかるはずもなく。
毎日食事をドアの前に置いている日々だ。
「シャウトさーん、ご飯食べないの?」
薫がそう声をかけても返事は返って来ない。
「とりあえず食事置いておきますね~」
そう言うと薫はシャウトの部屋の前を後にする。
「魔王、あれから顔を見せないね」
猫がそう告げる。
「まぁ放っておいていいんじゃない?敵なんだし」
ぬいぐるみを抱きしめて言う日照。
「とりあえず朝食は置いてきたけど……」
「薫様はお優しいですね。私は顔も見たくないですけど」
このみが珍しく毒を吐く。
「このみ、余り魔王を毛嫌いしたら駄目だよ~?あぁ見えて実はガラスのハートだったりするかもだし」
「しかしお嬢様……」
「いいから」
「…………。」
アリスティアがそう言うと黙り込むこのみ。
「それにしても薫さん、どうして魔王をここに?」
「何となく、かな。話術で何とかするには時間も必要だろうし……」
「薫様、少々無茶ではありませんか?もし魔王が何かしでかしたら……」
「その点は大丈夫。ほら、これ」
そう言って羊皮紙を取り出す薫。
そこには「このアリスティア邸にいる限り一切の略奪、征服を禁じる」
と書かれていた。
下にはシャウトのサインが書かれていた。
「薫様……用意周到ですね」
このみは思わず苦笑いをする。
「とりあえずシャウトを外に出さないと。健康に悪いし」
「その必要は無いと思うけど……。僕たちとは次元が違うし……」
そう告げる猫。
「やあやあ皆さんおはよう!今日も1日元気にしてるかな?」
そう言ってやってきたのはマーリンだった。
空気の読めないヤツである。
「あっ、マーリン。丁度いいところに」
薫が現状をマーリンに説明する。
「あっはははははは!!なにそれ!魔王と一緒に住むとかどういう頭してるの?!」
ゲラゲラと笑うマーリン。
いっそ蹴飛ばしてやりたくなるほど笑っている。
「ひー、笑った笑った。だってあの魔王と……ふふふ……」
未だこぼれる笑いに薫は苛立ちを覚えつつマーリンにこう告げる。
「とりあえずマーリンは黙ってて。日照さんはどう思う?」
「私は別に……敵なのは変わらないし」
「そっかぁ……とりあえず今日はちょっと出かけようと思ってて。マーリン、護衛してくれる?」
「僕が?構わないけど……」
「ありがとう。残りの人達は魔王を見張ってて」
「畏まりました」
このみがそう答える。
「じゃあ私はそろそろ行くよ。マーリン、ついてきて」
クロワッサンを食べ終えると席を立つ薫。
「薫様。くれぐれもお気を付けください。」
「うん」
こくり、と頷く薫。
護衛にマーリンがいるのも心強い。
「じゃあ行ってくるね」
そう言うと薫は市場に向かい歩き始める。
マーリンもそれにつられて歩き出す。
「僕が市場までワープさせようか?」
「大丈夫だ。体力つけたいし」
マーリンには事情を説明してあるので素の対応をする薫。
「女の子っぽく振る舞うの上手くなったね」
「余計なお世話だ。俺だって好きで女になった訳じゃねぇし……」
「ふぅん。」
ゆっくりと歩きながら話す2人。
油断していた刹那_
「薫ちゃん、しゃがんで!」
「は!?」
「『アイギス!』」
マーリンが呪文を唱えるとパラパラと何かが落ちてきた。
それは数本のクナイだった。
「チッ、また失敗か……」
そう言いながら現れたのはクルシュであった。
「お前はこないだの……!」
「運のいいヤツ!ホント腹立つ!今すぐ死ね!」
そう言って襲いかかるクルシュ。
「『ファイア』!」
マーリンが魔法でクルシュの攻撃を防ぐ。
「……お前相手じゃ分が悪い。次こそ必ず殺してやる……」
そう言ってクルシュはどこかへ飛び去って行った。
「ビックリしたなぁ……」
「僕がいて良かったね」
「あぁ。ありがとうな、マーリン」
そう穏やかな顔をする薫。
「……君が男だったら惚れてたかもね」
クスクスと笑うマーリンなのであった。
なんだかんだあったが無事市場にたどり着いた2人。
「それで、何を買いに来たんだい?」
「とりあえず食料とお皿と家具を買おうと思ってて」
「お金足りるのかい?」
「勿論。」
こくり、と頷く薫。
「……とりあえず買いたいものは買えたな」
同居人が増えたので食費も増したが何とか買えた様だ。
買った家具はソファーだった。
「僕がソファーを浮かせて運ぶよ」
そう言ってマーリンはソファーを魔法で浮かせる。なんとも便利な魔法である。
マーリンは巷では有名人の様で少々対応に困ったが、マーリン本人が何とかしてくれた様だった。
「マーリンって有名人なんだな。」
「まぁね。これでも強い魔法使いなんだぜ?」
クスクスと笑うマーリン。
何故か無駄に腹が立つ薫。
「マーリンって煽ってんのか?」
「まさか。これでも謙遜してるんだよ?」
疑問符に疑問符で返すのはどうかと思うがそれはそれ。
すっかり暗くなってしまった。
「とりあえず帰るか」
「そうだね」
2人は帰路につく。
帰りは特に襲撃も無く無事にアリスティア邸に辿り着いた。
「おかえりなさいませ、薫様、マーリン様。」
出迎えてくれたのはこのみだ。
「ただいま。シャウトはどうだった?」
「相変わらず部屋に籠ったままでした。食事にも手をつけていらしていない様でした…」
「うーん、そっかぁ……。」
女の子モードに切り替わる薫。
「兎に角お2人はお風呂に入ることをお勧め致します」
「うん、そうさせてもらうよ。薫ちゃん、一緒に入ろうぜ~?」
「えぇ……わかったよ(絶対嫌がらせだなコイツ……!)」
そう思いながらも渋々了承する薫。
「やったー!」
「では私はこれで。お2人がお風呂から出る頃までに夕食をお作りしておきますね」
「うん、ありがとうね、このみちゃん」
笑顔で返すマーリン。
2人は大浴場へ向かうのであった。
大浴場に辿り着くとマーリンがふと呟く。
「薫ちゃんって成長期とかないのかい?」
「はぁ?知るかよ。今度アンスリアに聞いてみろ」
「あはは、そうだね。そうさせて貰うよ」
クスクスと笑うマーリン。
それに苛立つ薫。
「なんかお前の笑顔見てると無駄に腹立つんだよな」「酷い!僕悪い事してないのに!?」
「あぁ。なんか腹立つ」
「理不尽!」
ガーン、と明らかに落ち込むマーリン。
「……薫ちゃん、今は身体は女の子同士なんだし洗いっこでもしないかい?」
「俺は別にどっちでもいいけどな」
「やったね!じゃあ早速~!」
そう言ってマーリンは薫に引っ付く。
「うわ、泡だらけで抱きつくな!」
「洗いっこなんだし不可抗力さ。それよりほら、もっと力抜いて~」
「お前、俺が男って忘れてねぇよな!?」
「勿論だとも!でも今は女の子同士なんだし関係ないだろう?」
「そりゃまぁそうだけど……」
「あらあら、うふふ。面白い光景ね」
「「アンスリア!?」」
突如全裸で現れたのはアンスリアであった。
「薫君、女の子モードに板が着いてきたじゃない。ふふ、マーリンとのやりとり、とても面白く見させて貰ったわ。」
「それが素のお前かよ……快楽主義かなんかか?」
「さぁ?どうかしらね」
「アンスリア様の気配を察知ー!!!!」
バァン!と勢いよく大浴場の扉を開けたのはニコラエヴナ。
しかも全裸である。
「アンスリア様、是非私と洗いっこしましょう!!」
「勿論構わないわ。私もニコラエヴナと親睦を深めたかったところよ」
「アンスリア様ぁ……」
キラキラと目を輝かせるニコラエヴナ。
相当嬉しそうだ。
結局4人で仲良く洗いっこする事になった。
マーリンが薫を。
ニコラエヴナがアンスリアの身体を洗う事になった様だ。
ニコラエヴナは終始ご機嫌で、薫は渋々洗われていた。
今度は薫がマーリンを。
アンスリアがニコラエヴナを洗う事になった。
「アンスリア様に洗っていただけて恐悦至極ですぅ……」
ニコラエヴナは歓喜のあまり泣きそうになっていた。
「(女の身体って思った以上に柔けぇんだな……)」
そんなことを考えながらマーリンの身体を洗う薫。
身体だけでなく髪も洗いっこする事になった。
皆髪が長いので洗うのには少々時間を有したが、なんとか洗い終えた様だ。
お互いの身体や髪に着いた泡をシャワーで落としていく。
4人で仲良く湯船に入ることになった様で、4人が入っても十分な広さの浴槽だ。
「生き返る~」
「わかる……」
オッサン臭いセリフを吐くニコラエヴナ。
それに対し同意の意を示す薫。
しばらく4人で和気藹々と女子トークをしていた。
薫は特に猫との進展を聞かれたが、特に無いので話さなかった様だ。
4人仲良く風呂に入ったあとには夕食が並べられていた。
白身魚のフライと味噌汁、白米にほうれん草っぽい植物のおひたしだ。
「なんだか和風な組み合わせだね」
そう言って食事を始めるマーリン。
「……うん、美味しいよ、このみちゃん」
「お褒めに預かり光栄です、マーリン様」
深々とお辞儀をするこのみ。
「お嬢様、野菜も食べてくださいね」
「う……わかったよぉ……」
渋々野菜を食べるアリスティアなのであった。
食事を終えると猫が薫の部屋にやってきた。
「やっほー、薫ちゃん。一緒に寝ない?」
「?いいけど……。」
「やったー!」
そう言ってベッドにダイブする猫。
ふかふかのベッドだ。
しばらくベッドの上をゴロゴロしていた猫だったが、やがて落ち着いたのかすやすやと寝息を立てて寝始めた。
薫は静かになった部屋の中で眠りにつくのであった。
シャウトはずっと部屋に籠ったまま出て来ない。
食事も睡眠もとらなくても良い様だが、人間の薫にはわかるはずもなく。
毎日食事をドアの前に置いている日々だ。
「シャウトさーん、ご飯食べないの?」
薫がそう声をかけても返事は返って来ない。
「とりあえず食事置いておきますね~」
そう言うと薫はシャウトの部屋の前を後にする。
「魔王、あれから顔を見せないね」
猫がそう告げる。
「まぁ放っておいていいんじゃない?敵なんだし」
ぬいぐるみを抱きしめて言う日照。
「とりあえず朝食は置いてきたけど……」
「薫様はお優しいですね。私は顔も見たくないですけど」
このみが珍しく毒を吐く。
「このみ、余り魔王を毛嫌いしたら駄目だよ~?あぁ見えて実はガラスのハートだったりするかもだし」
「しかしお嬢様……」
「いいから」
「…………。」
アリスティアがそう言うと黙り込むこのみ。
「それにしても薫さん、どうして魔王をここに?」
「何となく、かな。話術で何とかするには時間も必要だろうし……」
「薫様、少々無茶ではありませんか?もし魔王が何かしでかしたら……」
「その点は大丈夫。ほら、これ」
そう言って羊皮紙を取り出す薫。
そこには「このアリスティア邸にいる限り一切の略奪、征服を禁じる」
と書かれていた。
下にはシャウトのサインが書かれていた。
「薫様……用意周到ですね」
このみは思わず苦笑いをする。
「とりあえずシャウトを外に出さないと。健康に悪いし」
「その必要は無いと思うけど……。僕たちとは次元が違うし……」
そう告げる猫。
「やあやあ皆さんおはよう!今日も1日元気にしてるかな?」
そう言ってやってきたのはマーリンだった。
空気の読めないヤツである。
「あっ、マーリン。丁度いいところに」
薫が現状をマーリンに説明する。
「あっはははははは!!なにそれ!魔王と一緒に住むとかどういう頭してるの?!」
ゲラゲラと笑うマーリン。
いっそ蹴飛ばしてやりたくなるほど笑っている。
「ひー、笑った笑った。だってあの魔王と……ふふふ……」
未だこぼれる笑いに薫は苛立ちを覚えつつマーリンにこう告げる。
「とりあえずマーリンは黙ってて。日照さんはどう思う?」
「私は別に……敵なのは変わらないし」
「そっかぁ……とりあえず今日はちょっと出かけようと思ってて。マーリン、護衛してくれる?」
「僕が?構わないけど……」
「ありがとう。残りの人達は魔王を見張ってて」
「畏まりました」
このみがそう答える。
「じゃあ私はそろそろ行くよ。マーリン、ついてきて」
クロワッサンを食べ終えると席を立つ薫。
「薫様。くれぐれもお気を付けください。」
「うん」
こくり、と頷く薫。
護衛にマーリンがいるのも心強い。
「じゃあ行ってくるね」
そう言うと薫は市場に向かい歩き始める。
マーリンもそれにつられて歩き出す。
「僕が市場までワープさせようか?」
「大丈夫だ。体力つけたいし」
マーリンには事情を説明してあるので素の対応をする薫。
「女の子っぽく振る舞うの上手くなったね」
「余計なお世話だ。俺だって好きで女になった訳じゃねぇし……」
「ふぅん。」
ゆっくりと歩きながら話す2人。
油断していた刹那_
「薫ちゃん、しゃがんで!」
「は!?」
「『アイギス!』」
マーリンが呪文を唱えるとパラパラと何かが落ちてきた。
それは数本のクナイだった。
「チッ、また失敗か……」
そう言いながら現れたのはクルシュであった。
「お前はこないだの……!」
「運のいいヤツ!ホント腹立つ!今すぐ死ね!」
そう言って襲いかかるクルシュ。
「『ファイア』!」
マーリンが魔法でクルシュの攻撃を防ぐ。
「……お前相手じゃ分が悪い。次こそ必ず殺してやる……」
そう言ってクルシュはどこかへ飛び去って行った。
「ビックリしたなぁ……」
「僕がいて良かったね」
「あぁ。ありがとうな、マーリン」
そう穏やかな顔をする薫。
「……君が男だったら惚れてたかもね」
クスクスと笑うマーリンなのであった。
なんだかんだあったが無事市場にたどり着いた2人。
「それで、何を買いに来たんだい?」
「とりあえず食料とお皿と家具を買おうと思ってて」
「お金足りるのかい?」
「勿論。」
こくり、と頷く薫。
「……とりあえず買いたいものは買えたな」
同居人が増えたので食費も増したが何とか買えた様だ。
買った家具はソファーだった。
「僕がソファーを浮かせて運ぶよ」
そう言ってマーリンはソファーを魔法で浮かせる。なんとも便利な魔法である。
マーリンは巷では有名人の様で少々対応に困ったが、マーリン本人が何とかしてくれた様だった。
「マーリンって有名人なんだな。」
「まぁね。これでも強い魔法使いなんだぜ?」
クスクスと笑うマーリン。
何故か無駄に腹が立つ薫。
「マーリンって煽ってんのか?」
「まさか。これでも謙遜してるんだよ?」
疑問符に疑問符で返すのはどうかと思うがそれはそれ。
すっかり暗くなってしまった。
「とりあえず帰るか」
「そうだね」
2人は帰路につく。
帰りは特に襲撃も無く無事にアリスティア邸に辿り着いた。
「おかえりなさいませ、薫様、マーリン様。」
出迎えてくれたのはこのみだ。
「ただいま。シャウトはどうだった?」
「相変わらず部屋に籠ったままでした。食事にも手をつけていらしていない様でした…」
「うーん、そっかぁ……。」
女の子モードに切り替わる薫。
「兎に角お2人はお風呂に入ることをお勧め致します」
「うん、そうさせてもらうよ。薫ちゃん、一緒に入ろうぜ~?」
「えぇ……わかったよ(絶対嫌がらせだなコイツ……!)」
そう思いながらも渋々了承する薫。
「やったー!」
「では私はこれで。お2人がお風呂から出る頃までに夕食をお作りしておきますね」
「うん、ありがとうね、このみちゃん」
笑顔で返すマーリン。
2人は大浴場へ向かうのであった。
大浴場に辿り着くとマーリンがふと呟く。
「薫ちゃんって成長期とかないのかい?」
「はぁ?知るかよ。今度アンスリアに聞いてみろ」
「あはは、そうだね。そうさせて貰うよ」
クスクスと笑うマーリン。
それに苛立つ薫。
「なんかお前の笑顔見てると無駄に腹立つんだよな」「酷い!僕悪い事してないのに!?」
「あぁ。なんか腹立つ」
「理不尽!」
ガーン、と明らかに落ち込むマーリン。
「……薫ちゃん、今は身体は女の子同士なんだし洗いっこでもしないかい?」
「俺は別にどっちでもいいけどな」
「やったね!じゃあ早速~!」
そう言ってマーリンは薫に引っ付く。
「うわ、泡だらけで抱きつくな!」
「洗いっこなんだし不可抗力さ。それよりほら、もっと力抜いて~」
「お前、俺が男って忘れてねぇよな!?」
「勿論だとも!でも今は女の子同士なんだし関係ないだろう?」
「そりゃまぁそうだけど……」
「あらあら、うふふ。面白い光景ね」
「「アンスリア!?」」
突如全裸で現れたのはアンスリアであった。
「薫君、女の子モードに板が着いてきたじゃない。ふふ、マーリンとのやりとり、とても面白く見させて貰ったわ。」
「それが素のお前かよ……快楽主義かなんかか?」
「さぁ?どうかしらね」
「アンスリア様の気配を察知ー!!!!」
バァン!と勢いよく大浴場の扉を開けたのはニコラエヴナ。
しかも全裸である。
「アンスリア様、是非私と洗いっこしましょう!!」
「勿論構わないわ。私もニコラエヴナと親睦を深めたかったところよ」
「アンスリア様ぁ……」
キラキラと目を輝かせるニコラエヴナ。
相当嬉しそうだ。
結局4人で仲良く洗いっこする事になった。
マーリンが薫を。
ニコラエヴナがアンスリアの身体を洗う事になった様だ。
ニコラエヴナは終始ご機嫌で、薫は渋々洗われていた。
今度は薫がマーリンを。
アンスリアがニコラエヴナを洗う事になった。
「アンスリア様に洗っていただけて恐悦至極ですぅ……」
ニコラエヴナは歓喜のあまり泣きそうになっていた。
「(女の身体って思った以上に柔けぇんだな……)」
そんなことを考えながらマーリンの身体を洗う薫。
身体だけでなく髪も洗いっこする事になった。
皆髪が長いので洗うのには少々時間を有したが、なんとか洗い終えた様だ。
お互いの身体や髪に着いた泡をシャワーで落としていく。
4人で仲良く湯船に入ることになった様で、4人が入っても十分な広さの浴槽だ。
「生き返る~」
「わかる……」
オッサン臭いセリフを吐くニコラエヴナ。
それに対し同意の意を示す薫。
しばらく4人で和気藹々と女子トークをしていた。
薫は特に猫との進展を聞かれたが、特に無いので話さなかった様だ。
4人仲良く風呂に入ったあとには夕食が並べられていた。
白身魚のフライと味噌汁、白米にほうれん草っぽい植物のおひたしだ。
「なんだか和風な組み合わせだね」
そう言って食事を始めるマーリン。
「……うん、美味しいよ、このみちゃん」
「お褒めに預かり光栄です、マーリン様」
深々とお辞儀をするこのみ。
「お嬢様、野菜も食べてくださいね」
「う……わかったよぉ……」
渋々野菜を食べるアリスティアなのであった。
食事を終えると猫が薫の部屋にやってきた。
「やっほー、薫ちゃん。一緒に寝ない?」
「?いいけど……。」
「やったー!」
そう言ってベッドにダイブする猫。
ふかふかのベッドだ。
しばらくベッドの上をゴロゴロしていた猫だったが、やがて落ち着いたのかすやすやと寝息を立てて寝始めた。
薫は静かになった部屋の中で眠りにつくのであった。
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※小説家になろうにも掲載中です。
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