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神級の武具集め

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カミサマの来訪から数日後の事。
東と篠目頑張って屋敷にやってきた。
「やっほー、明日夢ちゃん。…あ、五ヶ瀬川さん!こっちに来たんだ」
「安詮院さん!?どうしてここに…!」
どうやらお互い知り合いのようだ。
「知り合いか?」
明日夢が刹那に問いかける
「元の世界が一緒だったの」
「正確には私はこの世界出身なんだけどね」
「そうなの?」
「うん。篠目もそうだよ」
「私をスルーしていくスタイル…嫌いじゃないよ!」
どうやら篠目はマゾ気質の様だ。
「目さんも久しぶり」
「久しぶり、刹那ちゃん!」
握手を交わす3人。
「なら話が早いな。東、武具集めの方はどうだ?」
「順調だよ。この間ゲイボルグを入手したところ。」
「神級の武器か…刹那、出せるか?」
「多分…」
「そうか。ならこうしても大丈夫だな。」
そう言うと明日夢はゲイボルグを大きな槌でも粉々にした。
「何してるの…!?貴重武器なんじゃないの?」
「これでいいんだよ。…私も達の目的はただ1つ。カミサマを殺す事だからな」
「神殺しってこと…!?」
「あぁ。神殺しの武器は神級の武具を素材にするんだ。」
「だからこんな粉々に…」
「刹那が出せるなら砕いても問題ないと思ってな。」
「それにしても少し勿体ない…」
「仕方ないだろ」
「マスターの言う通りだ。諦めろ、人間」
明日夢が神級の武具が粉々にされた箱を取り出すと、ゲイボルグだった粉を箱に入れていく。
「後は…エクスカリバーとパンドラの箱、トリアイナ辺りか?」
「うん。でも中々見つからなくて。」
そう言って東は申し訳なさそうな顔をする。
「気にしなくていいよ。神級の武具集めは大変だろうし…」
東を慰める明日夢。
篠目はスルーされて恍惚な笑みを浮かべていた。
神殺しをする目的の理由は明日夢達には聞けなかった。
刹那が今はまだ聞くことは無いと判断した様だ。
「私達も探しておくよ」
「ありがとう!」
東が嬉しそうに笑うと、明日夢も釣られて笑っていた。
果たして神殺しは実現可能なのだろうか、なんて考えながら屋敷の中に入る刹那達なのであった。
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