レジナレス・ワールド

式村比呂

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6巻

6-2

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「僕はまず、サラの鎧からだけど……」

 シュウは、サラから預かった聖騎士の鎧を取り出した。
 もはや補修が効かないほど崩れ落ちてしまったシュウの陣羽織や羽織袴はおりはかまを除くと、一番の難物がサラの鎧だった。
 ドラゴンゾンビの《アシッドブレス》にやられて、左胸から左肩にかけての装甲は失われている。他にも無数の変形、破損、劣化がある。

「これ、別の素体から作り直したほうが良さそうなんだよね」

 ちらりとサラを見てシュウが言う。
 一般的に、補強をすれば重くなるし、どうしても不格好になる。なのにオリジナルより明らかに弱い。
 シュウの能力を使えば、もしかしたら新品同然にまで復旧できるかもしれない。
 ただ、そうしなくてもシュウの手持ちの防具の中には、聖騎士の鎧よりも優れた鎧などいくらでもあった。
 クリスタルと魔法銀ミスリルを多用し、プレートには竜のうろこを溶かして流し込んだ伝説級の鎧。
 レオナレルの宝物庫から回収した、解呪ディスペルすれば極上の逸品となり得る鎧もある。
 そうしたものをサラに一つ一つ提案したところ、サラは一度も首を縦に振らなかった。

「シュウ君、この鎧のこと覚えてる?」

 サラはぼろぼろになった聖騎士の鎧をいとおしそうに指ででながら、シュウに聞いた。

「サラが騎士職を選んだときに、僕があげたんだっけ?」
「そう。まだにいた頃……っていうか、私がゲームの『レジナレス・ワールド』を始めて、シュウ君から最初にもらった鎧なの。いっぱい思い出が詰まってるから、離れたくないの」

 サラの瞳が悲しげに揺らぐ。
 それを見て、シュウの心は決まった。

「わかった。僕がなんとか直してみる。でも、失敗するかもしれないから……」
「シュウ君がやって、それでもダメだったらいいよ」

 サラはうれしそうに、視線を鎧からシュウの顔に移した。

「僕が作業に入る前に、サラに教えないとね、精霊鍛冶を」
「うん、お願いします」
「普通のブロードソード持ってる?」

 サラは、自身のアイテムガジェットから、なんの変哲もない一本のブロードソードを取り出した。

「その剣のさ、『核』って、わかる?」
「核?」

 サラは、取り出したブロードソードを振ってみたり、眺め回したりしてみた。

「よくわかんない……かな?」
「じゃあさ、そっとこの剣に魔法を通してみて」

 言われた通りにサラは、剣のから静かに魔源マナを流し込んでみる。

「目をつぶって、魔源マナの流れを感じて。それがさ、溜まる場所があるでしょ?」
「……うん。なんとなく」

 確かに送り込んだ魔源マナが、凝縮ぎょうしゅくしながら集まっていくのをサラは感じた。
 視角でも聴覚でも触覚でもない、不思議な感覚だった。

「次はウンディーネに頼んで、この剣をエンチャントしてみて。サラはその間、今の場所をずっと感じていてね」
「……ウンディーネ、お願い」

 サラの求めに応じ、ウンディーネは姿を顕現けんげんさせることなく、サラの両手を通じて剣のエンチャントを開始した。
 周囲のエルフたちには、まるでサラ自身がウンディーネに変わったように見えた。

「おお……」

 静かなどよめきが一同に広がる。サラの全身から放たれる霊格がふくがったのだ。
 周囲のエルフたちは無意識のうちに、サラを人間族の小娘というくくりで見ていた。その誤りを、これでもかというくらいに強烈に訂正させられた。
 目の前の少女はただの人間ではない。その身にウンディーネを宿せるほどの、格を持った人間なのである。
 呆然ぼうぜんとサラを見守っていたエルフたちが漏らした感嘆の声は、やがて、その手で生まれ変わりつつある平凡なブロードソードにも向けられた。
 サラはまだ、シュウが言う「この世界のありとあらゆるものにある『核』」の存在を、おぼろげにしか感知できていない。
 よって、不必要に大量の魔力を用いてエンチャントに挑んだ。
 そのため、核に収まりきらないウンディーネの力が剣全体からほとばしり、美しい青白色の煌めきを大気に放って消えていく。
 それは幻想的な光景だった。

「あ、わかった……かも」

 目を閉じて感覚をませていたサラが、にこりと笑った。

「すいません。この剣の仕上げ、お願いしていいですか?」

 シュウはサラからブロードソードを受け取ると、見物していた最年長のエルフに仕上げを頼んだ。
 シュウはあくまで、サラにはエンチャントのみを教えようと思っていた。仕上げの研ぎ出しや装飾といった作業は、専門家に任せればいい。
 サラがたった今エンチャントしたブロードソードは、水の精霊王ウンディーネの力を浴びて明らかに変質している。
 エルフたちは、まるで宝物でも預かったようにうやうやしくそれを受け取った。

「うん、じゃあもう一本やってみようか? 今度はしっかり核を意識してね」

 シュウはこうして十本ほども、サラに繰り返して作業をさせた。一回ごとにサラはその技術を理解していく。
 野次馬のエルフたちも、サラがエンチャントした剣を一本ずつ与えられ、大忙しになっていた。


 一段落すると、シュウはアイテムガジェットから、黒衣のサムライ装束を取り出した。まだエンチャントを行っていない新品だ。

「じゃあ、サラには僕の防具を仕上げてもらおうかな?」
「……いいの?」
「もちろん」

 シュウはにこりと笑ってサラに託した。

「ただ、今度はウンディーネだけじゃなく、精霊王全員の力を借りてみてよ」
「え……なんだか、難易度がいきなり上がりすぎじゃない?」
「大丈夫、サラならできるよ」

 ジトッとした抗議の視線を、シュウは無邪気むじゃきな笑顔で受け流す。

「サラマンダー、シルフ、ノーム。お願いしていい?」

 シュウがまるで、サラの周囲に三精霊王がいるかのように声をかけた。
 すると、姿こそ顕現させなかったものの、サラにもはっきり彼女たちの存在が伝わってくる。

「シュウ君の装備のエンチャントに、力を貸してください」

 サラは、先ほどからウンディーネにしているようにお願いしてみた。
 すぐに三精霊王から心地よい応諾おうだくの意思を感じて、サラはサムライ装束のエンチャントに取りかかる。


 サラが熱中し始めたのを見て、シュウは席を外し、少し離れた鍛冶場へと場所を移した。
 ここから先の作業は、極力サラには見せたくなかった。
 サラの希望は、聖騎士の鎧を元通りに復活させることだ。
 だが、シュウの技で修復するとなると、一度完全に――元素レベルにまで構成を分解し、「核の持つ記憶」とでもいうべき姿へと組み立てることになる。
 考えようによっては、それは、サラの思い入れへの裏切りになりかねなかった。
 シュウは、サラの鎧の核に接触した。

「うん、まだ充分『生きて』る」

 ほっと安堵あんどするシュウ。
 一見、直すのが難しいほど破損しているようだが、これならうまくやれば、今後もサラを守り抜いてくれるだろう。

「さて、どうしようかな……」

 左肩から左胸にかけての損壊は、その部分に使われていた素材分、全体の質量が欠けていることと等しい。
 シュウは胸と背中の部分に、黒竜の鱗を使おうと考えた。
 聖騎士の鎧の素材である魔法銀ミスリルより軽く、硬く、攻撃魔法への抵抗力も高い。
 鱗を魔法銀ミスリルでサンドすれば、今まで通りの見た目も維持できる。失われた素材の代替だいたいになるだけでなく、性能も大幅に向上できそうだ。
 三枚の黒竜の鱗と鎧をひとまとめに置いて、シュウは鎧の核に再び接触した。
 そしてその核に、黒竜の鱗を用いた姿をイメージで伝える。
 一個の意思を持つ生き物を相手にするように、シュウは丁寧に語りかけた。
 やがて、シュウのイメージは受け入れられたらしい。
 まるで高温で金属が蒸発するように、一瞬でサラの鎧は姿を消した。そして黒竜の鱗が虚空こくうに浮かび上がる。
 次の瞬間、鱗も消えたかと思うと、すぐにシュウも見慣れた元の鎧の形に戻った。

「……よかった」

 完成後、再び鎧の核に触れてみる。黒竜の鱗の影響か少したくましくなったものの、ちゃんと元の核のままであった。

「シュウ君! できた!」

 そのタイミングで、サラの嬉しそうな声が聞こえてくる。

「こっちもできたよ」

 シュウはサラの鎧を抱え、サラの元に戻った。

「どう? シュウ君」

 サラから陣羽織や羽織袴を手渡され、シュウはそっとそれらの核に触れてみる。
 四精霊王の加護を、ずいぶん大盤振る舞いしたようだが、この出来は素晴らしい。
 シュウの装備は鮮やかな群青ぐんじょう色だ。
 特定の精霊王の力がかたよってしまうと、微妙に色味に影響する。
 だが、サラの力か、もしくは精霊王たちがサラを気遣ってくれたのか、見事に四精霊王の力が調和され、バランスを崩さずに仕上がっていた。

「ありがとう。早速使わせてもらうよ、サラ」

 シュウはお世辞せじ抜きに感謝を伝える。もし自分でエンチャントしていたら、これほどの加護は込めようともしなかっただろう。

「じゃあ次はこっちね」

 シュウはサラの鎧を彼女に手渡した。

「……」

 鑑定人かんていにんが厳しく査定さていするように、鎧を受け取ったサラは隅々すみずみまでシュウの仕事をチェックする。

「……なんだか軽くなった?」

 そう言いながら、やっと鎧からシュウに視線を移した。

「壊れて失われた魔法銀ミスリルの代わりに、黒竜の鱗を使ったんだ。強度は上がったし軽くもなったけど、鎧の本質は前と同じだよ」

 ちょっと疑わしそうに、シュウと鎧を見比べるサラ。

「本当だよ」

 シュウは苦笑した。

「サラ、自分でエンチャントしてみる? そうすれば、サラにも感じられると思うよ」
「……でも、シュウ君にエンチャントして欲しいかな」

 サラは目付きを和らげて、少し恥ずかしそうに上目遣うわめづかいでおねだりしてきた。

「じゃあ僕がするけど、サラも鎧に触って、感じていてごらんよ」
「うん」

 シュウは少し悩んだ末、やはり以前と同じように、ウンディーネのみでエンチャントを施すことにした。
 この鎧を着てサラが戦うとき、常にかたわらにはウンディーネがいるのだから。

「あ、ホントだ」

 シュウがウンディーネと共に鎧のエンチャントを始めると、サラが小声で言った。

「ね。いつものサラの鎧でしょ?」
「うん」

 サラは嬉しそうに、シュウのエンチャントが終わるまで、じっとその感触を手のひらで味わっていた。


    ◇◆◇


 シュウはそれから数日かけて、サラと二人でパーティ全員分の装備のメンテナンスを行った。
 武器の研ぎ出しはシュウが、エンチャントはサラが担当する。
 サラは一回ごとにメキメキと上達して、シュウは舌を巻いた。


 このメンテナンスが終わると、シュウはサラに、解呪ディスペルも手伝ってもらおうと思い立った。
 先の戦いで魔人化したユガリス聖騎士団員から回収した武器や防具は、破損していないものだけでもかなりの数がある。
 それらが溜め込んだ瘴気による汚染を取り除き、再び使えるようにすれば、かなりの値打ち――というより、この世界屈指の聖騎士団が使っていた第一級の装備がよみがえるのだ。

「やってみて」

 シュウは実物をアイテムガジェットから取り出して、サラに見せる。

「……大丈夫かな?」
「サラだったら大丈夫じゃないかな? まあ、万が一のことがあっても、僕がいれば対応できるから」

 こうして、シュウの手ほどきを受けながら、サラは解呪ディスペルにチャレンジすることになった。
 存在の「核」をはっきり意識しなくてもいいエンチャントと違い、解呪ディスペルの場合はまず、呪われた核を認知し、浄化しなければならなかった。
 まずはシュウが、サラが「て」いる状態で手本を実践してみせた。

「どうかな? わかった?」
「何となく……最初に核を見つけるときって、やっぱりさわってみないとダメかな?」

 サラは、生理的な嫌悪感を覚えていた。
 呪われた核に触れた瞬間、ぞくり、と鳥肌が立つような不快感があったのだ。

「もしわかるんだったら、無理に触らなくても大丈夫だよ。それに、この程度の呪いだったら、サラが負けることはなさそうだしね」
「わかった。やってみるね」

 新しく取り出された鎧を手にして、今度はサラが解呪ディスペルこころみ、シュウがそれを見守った。

「うっ」

 サラはつい核に触れてしまい、思わず不快な声を漏らす。

「……慣れてきたら、触らなくてもできるようになるよ。サラの魔力で、その呪いを追い出すイメージでやってみて?」
「うん……あ、これでできた?」
「うん、できてる!」

 エンチャントと同じく、魔力を大盤振る舞いしすぎている嫌いはあるものの、これが初挑戦だというのに完璧だった。

「じゃあ、サラはできる限り確実に、ゆっくり作業を続けてみて」

 アイテムガジェットをトレードモードにして、とりあえず五十個ほど、シュウはサラに呪われた鎧を渡した。
 サラがおそるおそる、そのうちの一つを解呪ディスペルする間に、手慣れたシュウはみるみる数をこなして鎧を積み上げていく。

「この鎧、皆さんで仕上げていただけますか?」

 シュウは、山積みになった鎧もエルフたちに託すことにした。

「承知しました」

 精霊鍛冶のリーダーがシュウの言葉にうなずく。
 鎧に刻まれたユガリス教の紋章と、使用者の家紋らしきものを指差したシュウは、悪戯っぽく笑った。

「この紋章は全部削り落としてください。もう彼らのものではありませんから」

 元の持ち主には悪いが、有効活用させてもらうに当たって、所有権を主張するような印は邪魔なのである。

「了解です」

 エルフたちはシュウの意図を察して、同じくにやりと笑った。

「エンチャントはいかがいたしましょう?」
「それも皆さんにお任せします。これらの鎧は再生したら、皆さんが自由に売ってもいいですし、エルフの戦士たちに分けてもらっても構いません。お任せしますよ」
「そんな、こんな高価なものを!」
「構いませんよ。どうせ戦利品ですし、あのまま放置はできませんでしたからね」

 解呪ディスペルもせずにレオナレルの戦場に残し、万が一人手に渡りでもしたら大事だった。
 そのために、一刻も早く静養したい状況にもかかわらず、シュウたちは破損したものも含め、一つ残らず回収してきたのだ。
 もちろんこの件に関しては、三王家にもきちんと話してある。

「破損したものも、材料として刀工や鎧職人に回してあげてください。こっちも対価は必要ありません」
「……了解しました」

 精霊鍛冶たちはこの後、さらに大忙しになった。
 五百近い剣や鎧、それもかつてユガリス教の聖騎士たちが身につけていた最高級品を再生し、エンチャントするという大仕事が降りかかったのだ。
 シュウとサラは、数日がかりですべての剣と鎧を解呪ディスペルし尽くし、エルフに後事こうじを託して工房を後にしたのだった。


    ◇◆◇


「シュウ、工房主が悲鳴ひめいを上げているぞ」

 ザフィアは、二週間ぶりに顔を合わせたシュウとサラに苦笑しつつ言った。

「だが、感謝する。あれほどの一級品だ。エルフの戦士たちにとって、戦力のかなりの底上げになるだろう」
「そんなに慌てて作業することはないでしょ。エルフはみんな長命なんだから」

 シュウが答える。

「そうなのだが、みんなお前とサラの能力に当てられてしまったみたいでな……同じようになりたいとあせっているのだろう」
「あの人たちだったらいつかできるようになるさ。それより、ザフィアの装備はもう馴染なじんだ?」
「ああ。いい調整だった。感謝する」

 今回は、仲間の装備も半分以上、サラがエンチャントを施したのだが、ザフィアをはじめ一同には好評だった。
 シュウ自身も、色は違えどいつものサムライ装束に戻っている。もちろんサラがエンチャントしてくれたものだ。
 サラにはエンチャントの素質があるようで、シュウにとってまったく新しい防具なのに、すでによく馴染んでいる。

「それはともかく、シュウ、また旅に出るつもりか?」

 ザフィアが改まって話題を変えた。

「あー、うん。シュネが完全に回復したらね」

 シュウはうなずいた。
 レオナレルでの戦いは、シュウやシュネの危機に乱入した黒竜のおかげで、虎口ここうを脱することができた。その黒竜を、シュネは自分の父親だと感じたという。

「そうだとしたら、やっぱり探し出さないといけないし、できるなら元の姿に戻してあげたいね」

 シュウの言葉にザフィアも同意する。

「だが、そうなると一つ困った問題がある」
「問題?」
「ああ。翼竜隊だ。そろそろ、ここに移住して最初に生まれた世代が空を飛ぶ。その指導――つまり連隊行動などを教える必要があるが……」
「そっか。じゃあザフィアは残る?」
「そうは行くまい。俺はシュウの護り手でもある。いいか? 四精霊王の加護を持つ者が四人いるのには訳がある。得意な敵、苦手な敵が属性ごとに異なるからだ」
「それは、確かにそうね」

 サラもザフィアの意見に納得した。

「代わりの人材は育ってるの?」

 シュウの質問にザフィアは顔をくもらせる。

「翼竜に乗り、仲間を率いて戦う、という意味ではな。だが……念話を使えるような者は残念ながら……」
「念話かあ……」

 翼竜は戦力である前に、この世界ではあまりにも希少な「空を飛ぶ最高速の輸送伝達手段」だった。
 当然その機動力は、アイテムガジェットを持ち、無限に近い収納力があるシュウとサラにとっても、非常に有益な存在だった。
 そしてシュウたちが空を旅しているとき、ラドムや竜の巣で指示を受ける人材が欲しい。
 シュウの他に念話が使えるのは、今のところは四精霊王の加護を持つサラ、ザフィア、クリステル、ジルベルと、聖獣の最高位であるシュネ、そして世界樹の眷属けんぞくであるメリエレーヌの加護を受けたアリシアくらいである。
 聖獣であるユキさえ、その幼さゆえか、まだ念話を使いこなすことができなかった。

「カトヤが念話できたらいいのになあ」

 シュウが言うと、ザフィアは首を横に振った。

「最高位の精霊と契約すれば可能だろうが、エルフは精霊との再契約を好まない。いま加護を受けている精霊の霊格が上がるのを待つしかあるまい」
「ユキをかすわけにもいかないしね。となると……」
「アリシアしかいないってことね」

 サラがシュウの言葉を引き取って言った。

「いずれにしても、一度全員で相談するしかないだろうね」

 シュウの結論に、サラとザフィアはうなずく。
 シュウたちが再び冒険に出るに当たって、後顧こうこうれいをなくすために話し合わねばならないのは、カトヤやラルスたちも同様だった。


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