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ダルマータ国
21. 思い出4
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リルルはアビーの誕生祭の翌日から、なぜかアビー付きの侍女にレベルアップしていた。
実のところ、リルルにとってはこれ以上アビーと関与するつもりはなかった。
警備が厳しかったとか、接点がなかったとか言って、俺が殴り倒されればいい。
それでいいじゃないかと思っていたのに。
「私から話したのよ。侍女の目を盗んで母様の部屋に行くのは、骨が折れていたから、貴方なら問題ないでしょう」
アビーがあっけらかんと言うので、文句の一つでも言うつもりだったが、リルルは言葉を飲み込んだ。
「元々、王城の掃除婦という下女です。王族の侍女など私に務まるとは思えません」
アビーはリルルのよそよそしい態度に、ジトリと睨め付けると、仰々しいほど、ため息を吐く。
「なるほどね、そうきたか」
アビーはわざとらしく咳払いをすると、もっとわざとらしく微笑む。
「誰しも初めは緊張するわ。その点、私はクレームなんか言わないから、初心者にはおススメよ」
アビーはリルルの手をがっしりと握り、心配ないわ、と言わんばかりの笑顔を向けてくる。
(そこじゃない)
「とにかく、これは王女として決めたことなの。あなたに拒否権はないわ」
パワハラ宣言をするアビーにリルルはため息を吐いた。
(こう言うところは世間知らずだな)
「着替えだけはご自身でなさってくださいね」
「え? ええ」
アビーはキョトンとして、黄金の髪を揺らし、首を傾ける。
侍女なのに不思議なことを言うのね、と言わんばかりに目を丸くしていた。
リルルはこれ以上追及されないように、アビーの部屋を出ると、磨き抜かれた廊下を歩いた。
(俺は男だ。これは不敬ではない……はず)
その日の晩、使用人たちと食事をとりながら、リルルは考えていた。
リルルは頃合いを見て、王城から逃げようと決めた。あのゴロツキどもからも逃げて、静かに田舎で暮らそう。
そこで、こんな俺でもできる仕事をして、身の丈にあった日常を送ろうと決めた。
そう思うと、なんだが、それほど否定するものでもないな、と持ち直して、アビーの侍女としての日々を楽しめるかもしれない。
固いパンを頬張り、スープを流し込んだところで、横に座った同僚の女に声をかけられた。
「ちょっと、あんた、王女様の侍女になったんだって。すごいじゃない」
「え? 仕事は変わらないと思いますよ……」
よく見ると、隣の女は昨日、リルルに王女を起こすように命じた女で侍女頭だった。
侍女頭は「違うわよ、ほら、あの王女って……」と末尾を濁して、リルルに察してほしいようにみてくる。
リルルがわからないと言った雰囲気を出すと、女は、大勢の前で話しにくいのか、周囲が別の話題をしていることをさっと確認した後、リルルの耳元を掴むと小さな声で言った。
「宝石の二、三個盗めるわよね、って話よ」
嫌悪だ。腹から煮えくりかえるほどの、怒りが湧き起こり、血液が沸騰しそうなほどだ。
リルルは侍女頭から反射的に仰反るように離れ、侍女頭の手を払い除ける。
リルルは食器をまとめて、そそくさと席を後にしようとすると、侍女頭がリルルの手首を掴む。
「私があんたを推薦したんだから、わからるでしょ」
侍女頭の眼光が鋭く見開き、リルルを睨みつけたが、リルルはそれを無視して、出ていく。
歩くと食器がカチャカチャとなり、ひどく耳障りに感じる。
『私はクレームなんか言わないから』
アビーは自分の宝飾品や衣類が盗まれているのを知っている。
リルルの直感が騒いだのだから間違いない。探索を得意とするリルルにとって、己の直感が外れることはほぼないからだ。
蔑まれても、親には言わず、使用人たちの罪をただ黙って気づかないふりをして、アビーは大バカだ。
そんなアビーより、さらに腹が立つのは、心根の腐ったこの王城の使用人であり、彼らに嫌悪感を抱いている自分だ。同じ穴のムジナだというのに、己の罪は棚にあげている。
身の丈に合った幸せなど、俺ごときが、得られるはずもないのに、馬鹿みたいに空想を抱いた。
来ることのない、未来を考えるなど馬鹿げている。これ以上、あの美しい瞳が涙で濡れることがないよう、あの優しい心がどうか傷つかないですむように、せめて、ここを離れる前に、最後に挨拶だけしよう。そして、男だと真実を言って、随分前にアビーの母の指輪を盗んだことを謝罪しよう、そうすべきだと本能が警鐘を鳴らす。
いつもならリルルの後ろを歩く足音に気がついたはずだ。だが、この時、リルルは平常心ではなかった。
だから、いつもより警戒心を緩めていた。
リルルが王城を去ろうと決めたのは、翌朝のことだった。
アビーの部屋を訪れると、扉を開けると、カーテンが閉まっているからか、部屋の中は真っ暗だった。
「王女様」
リルルがアビーを呼ぶと同時に、リルルの目の前にやわらかい枕が飛んできて、リルルは顔面でそれを受け取め、足元に落ちた。
「嘘つき」
薄暗い部屋の中で、アビーの赤色の瞳がよく見えた。
リルルは落ちた枕をゆっくりと拾いあげると、ポンポンと埃を払う。
「何が?」
「あなたは私の従者なのよ。逃げるなんて許さないから」
リルルに向けて赤い眼光が近づいてくる。
「ひとつ、教えてあげるわ。リュカスの血をひく私は、陽の光があたらないところでは、他者の心が読めるのよ」
リルルの胸ぐらを掴んだアビーはいつもよりも低い声でそう言った。
まさか。いや、あり得なくはない。敢えて見ないふりをする。自分の私物が盗まれても黙っているのは、他者の思惑がわかるからかもしれない。
そうでなければ、この娘は、失ったものをいつまでも探してしまうだろう。
では、俺の心中も察していたのか。
自分のものを盗もうとする俺の心も読んでいたのか?
いや、俺と会う時は、瞳がーー翠色だった。
だが、今更じゃないか。
リルルはアビーにつかまれた襟を正すと、アビーの前に、自分とアビーとの間には埋めることができない溝があるように、投げつけられた枕を差し出し、アビーはその枕を胸元で抱えて、しゃくりあげた。
「なんだ、そこまでわかっているなら、話が早いな」
アビーは、枕をベッドに置くと、キッとリルルを睨みつけ、ティアラをリルルの手に持たせる。
「あげるわよ」
リルルはアビーとは目を合わせようとしない。いや、目を合わすことなどできない。
「世話になったな」
アビーは赤い瞳から大粒の涙をポロポロと流し、ティアラを持つリルルの手にもこぼれ落ちた。
「なんで、お前が泣くんだ?」
アビーは泣きながら、リルルを抱きしめた。リルルの胸でアビーがしゃくり上げる声が聞こえる。
「だって、あなた、ぼろぼろじゃない!」
リルルの腕や指の骨は折れており、肋骨も何本か折れていた。
顔や体にはいくつか痣があり、殴られた後を想像するのは容易かった。
アビーは泣きながら「こんなもの、くれてやれば良いのよ。あなたが怪我するより、全然いい! 命は最も尊いものなんだから。二度とこんなことしないで」リルルの身体を力一杯抱きしめるので、リルルは「痛え」と呟く。
アビーは「ごめんなさい」と手を離すと、「呼んでくるわ」と言って、寝巻きのまま部屋を飛び出し、廊下に「誰か」と叫ぶ。
リルルはその場に倒れ込むように大の字で横になると、ティアラを眼前で眺める。中央に施された石は赤色をしている。
アビーの私物を盗んでくるように言った侍女頭は、リルルにティアラを盗んでくるよう指示したゴロツキの仲間だった。
侍女頭の依頼を無視したリルルは、制裁と称してゴロツキどもに明け方まで殴られた。
ティアラの隠し場所を履けと言われたが答えなかった。実際知らないし、知っていてもどうせ殴られているのだ。答える義理などない。
だから、余計に暴力は過激さを増したが、向こうとしても王女が指名したリルルを屠ると、足がつくのを恐れ、死なない程度にリルルを痛めつけるに留まったのだ。
(そうか……。知っていたか)
「格好がつかなかったか」
アビーはおそらく治癒士を呼んでくるのだろう。
「!」
リルルは、床から、跳ね起きると、事の重大さに気がついた。
(男だってバレるだろ)
実のところ、リルルにとってはこれ以上アビーと関与するつもりはなかった。
警備が厳しかったとか、接点がなかったとか言って、俺が殴り倒されればいい。
それでいいじゃないかと思っていたのに。
「私から話したのよ。侍女の目を盗んで母様の部屋に行くのは、骨が折れていたから、貴方なら問題ないでしょう」
アビーがあっけらかんと言うので、文句の一つでも言うつもりだったが、リルルは言葉を飲み込んだ。
「元々、王城の掃除婦という下女です。王族の侍女など私に務まるとは思えません」
アビーはリルルのよそよそしい態度に、ジトリと睨め付けると、仰々しいほど、ため息を吐く。
「なるほどね、そうきたか」
アビーはわざとらしく咳払いをすると、もっとわざとらしく微笑む。
「誰しも初めは緊張するわ。その点、私はクレームなんか言わないから、初心者にはおススメよ」
アビーはリルルの手をがっしりと握り、心配ないわ、と言わんばかりの笑顔を向けてくる。
(そこじゃない)
「とにかく、これは王女として決めたことなの。あなたに拒否権はないわ」
パワハラ宣言をするアビーにリルルはため息を吐いた。
(こう言うところは世間知らずだな)
「着替えだけはご自身でなさってくださいね」
「え? ええ」
アビーはキョトンとして、黄金の髪を揺らし、首を傾ける。
侍女なのに不思議なことを言うのね、と言わんばかりに目を丸くしていた。
リルルはこれ以上追及されないように、アビーの部屋を出ると、磨き抜かれた廊下を歩いた。
(俺は男だ。これは不敬ではない……はず)
その日の晩、使用人たちと食事をとりながら、リルルは考えていた。
リルルは頃合いを見て、王城から逃げようと決めた。あのゴロツキどもからも逃げて、静かに田舎で暮らそう。
そこで、こんな俺でもできる仕事をして、身の丈にあった日常を送ろうと決めた。
そう思うと、なんだが、それほど否定するものでもないな、と持ち直して、アビーの侍女としての日々を楽しめるかもしれない。
固いパンを頬張り、スープを流し込んだところで、横に座った同僚の女に声をかけられた。
「ちょっと、あんた、王女様の侍女になったんだって。すごいじゃない」
「え? 仕事は変わらないと思いますよ……」
よく見ると、隣の女は昨日、リルルに王女を起こすように命じた女で侍女頭だった。
侍女頭は「違うわよ、ほら、あの王女って……」と末尾を濁して、リルルに察してほしいようにみてくる。
リルルがわからないと言った雰囲気を出すと、女は、大勢の前で話しにくいのか、周囲が別の話題をしていることをさっと確認した後、リルルの耳元を掴むと小さな声で言った。
「宝石の二、三個盗めるわよね、って話よ」
嫌悪だ。腹から煮えくりかえるほどの、怒りが湧き起こり、血液が沸騰しそうなほどだ。
リルルは侍女頭から反射的に仰反るように離れ、侍女頭の手を払い除ける。
リルルは食器をまとめて、そそくさと席を後にしようとすると、侍女頭がリルルの手首を掴む。
「私があんたを推薦したんだから、わからるでしょ」
侍女頭の眼光が鋭く見開き、リルルを睨みつけたが、リルルはそれを無視して、出ていく。
歩くと食器がカチャカチャとなり、ひどく耳障りに感じる。
『私はクレームなんか言わないから』
アビーは自分の宝飾品や衣類が盗まれているのを知っている。
リルルの直感が騒いだのだから間違いない。探索を得意とするリルルにとって、己の直感が外れることはほぼないからだ。
蔑まれても、親には言わず、使用人たちの罪をただ黙って気づかないふりをして、アビーは大バカだ。
そんなアビーより、さらに腹が立つのは、心根の腐ったこの王城の使用人であり、彼らに嫌悪感を抱いている自分だ。同じ穴のムジナだというのに、己の罪は棚にあげている。
身の丈に合った幸せなど、俺ごときが、得られるはずもないのに、馬鹿みたいに空想を抱いた。
来ることのない、未来を考えるなど馬鹿げている。これ以上、あの美しい瞳が涙で濡れることがないよう、あの優しい心がどうか傷つかないですむように、せめて、ここを離れる前に、最後に挨拶だけしよう。そして、男だと真実を言って、随分前にアビーの母の指輪を盗んだことを謝罪しよう、そうすべきだと本能が警鐘を鳴らす。
いつもならリルルの後ろを歩く足音に気がついたはずだ。だが、この時、リルルは平常心ではなかった。
だから、いつもより警戒心を緩めていた。
リルルが王城を去ろうと決めたのは、翌朝のことだった。
アビーの部屋を訪れると、扉を開けると、カーテンが閉まっているからか、部屋の中は真っ暗だった。
「王女様」
リルルがアビーを呼ぶと同時に、リルルの目の前にやわらかい枕が飛んできて、リルルは顔面でそれを受け取め、足元に落ちた。
「嘘つき」
薄暗い部屋の中で、アビーの赤色の瞳がよく見えた。
リルルは落ちた枕をゆっくりと拾いあげると、ポンポンと埃を払う。
「何が?」
「あなたは私の従者なのよ。逃げるなんて許さないから」
リルルに向けて赤い眼光が近づいてくる。
「ひとつ、教えてあげるわ。リュカスの血をひく私は、陽の光があたらないところでは、他者の心が読めるのよ」
リルルの胸ぐらを掴んだアビーはいつもよりも低い声でそう言った。
まさか。いや、あり得なくはない。敢えて見ないふりをする。自分の私物が盗まれても黙っているのは、他者の思惑がわかるからかもしれない。
そうでなければ、この娘は、失ったものをいつまでも探してしまうだろう。
では、俺の心中も察していたのか。
自分のものを盗もうとする俺の心も読んでいたのか?
いや、俺と会う時は、瞳がーー翠色だった。
だが、今更じゃないか。
リルルはアビーにつかまれた襟を正すと、アビーの前に、自分とアビーとの間には埋めることができない溝があるように、投げつけられた枕を差し出し、アビーはその枕を胸元で抱えて、しゃくりあげた。
「なんだ、そこまでわかっているなら、話が早いな」
アビーは、枕をベッドに置くと、キッとリルルを睨みつけ、ティアラをリルルの手に持たせる。
「あげるわよ」
リルルはアビーとは目を合わせようとしない。いや、目を合わすことなどできない。
「世話になったな」
アビーは赤い瞳から大粒の涙をポロポロと流し、ティアラを持つリルルの手にもこぼれ落ちた。
「なんで、お前が泣くんだ?」
アビーは泣きながら、リルルを抱きしめた。リルルの胸でアビーがしゃくり上げる声が聞こえる。
「だって、あなた、ぼろぼろじゃない!」
リルルの腕や指の骨は折れており、肋骨も何本か折れていた。
顔や体にはいくつか痣があり、殴られた後を想像するのは容易かった。
アビーは泣きながら「こんなもの、くれてやれば良いのよ。あなたが怪我するより、全然いい! 命は最も尊いものなんだから。二度とこんなことしないで」リルルの身体を力一杯抱きしめるので、リルルは「痛え」と呟く。
アビーは「ごめんなさい」と手を離すと、「呼んでくるわ」と言って、寝巻きのまま部屋を飛び出し、廊下に「誰か」と叫ぶ。
リルルはその場に倒れ込むように大の字で横になると、ティアラを眼前で眺める。中央に施された石は赤色をしている。
アビーの私物を盗んでくるように言った侍女頭は、リルルにティアラを盗んでくるよう指示したゴロツキの仲間だった。
侍女頭の依頼を無視したリルルは、制裁と称してゴロツキどもに明け方まで殴られた。
ティアラの隠し場所を履けと言われたが答えなかった。実際知らないし、知っていてもどうせ殴られているのだ。答える義理などない。
だから、余計に暴力は過激さを増したが、向こうとしても王女が指名したリルルを屠ると、足がつくのを恐れ、死なない程度にリルルを痛めつけるに留まったのだ。
(そうか……。知っていたか)
「格好がつかなかったか」
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