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蒼天想君
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蔡両の働きで冷たい石室も、段々と人間の住み処らしくなりはじめていた。
まず蝋燭と燭台が置かれ、小説や詩集の類いも置かれるようになった。
身体を拭く際も、温めたお湯を注いだ盥と、柔らかな布が渡され、女官たちは遠ざけられた。
それどころか蒼花に対する失態がないか、女官たちのほうに目を光らせるほど。
その点は良いが、蒼花が英麟を元の優しい人に戻すようなきっかけはなかなか掴めない。
なにしろ芳皇太后は亡くなる一年前から限られた人間しか部屋には呼ばず、女官や宦官たちは徹底的に遠ざけられ、そうかと思えば昨日まで出入りしていた人間が死を命じられた……そんな出来事ばかりだった。
蒼花は遠ざけられても尚、何度も面会を求めたが叶わなかった。
皇太后は英麟の頭の上から次々と臣下を粛正していった。
出世に貪欲な宦官たちですら余計な火の粉をかぶるまいと、黙々と命じるがままに従うだけだった。
一緒にいたのは四年あまり。その僅かな歳月でその人の全てを知ることはできない。
そんなことはわかりきっている。
それも相手は恵国の頂きに立つ貴人。
蒼花の浅はかな考えで、心の内など分かるはずもない。
(私は、命を助けていただいたご恩に何のお返しもできないの……?)
己の無力さばかりが先に立つ。
床に散り舞う桃の花を見つめる。
すると、ある記憶が浮かび上がった。
それは、羌美人が亡くなって数ヶ月ほど経った時。
芳皇太后が寝る間を惜しんで執務に励んでいる姿をとても見てはいられず、半ば強引に桃の花の咲き乱れる――そう、今、目の前で散らばる花弁よりもずっと、たくさんの花が降り積もり、鮮やかな敷布のようになっていた時だ。
清々しいくらい晴れ渡った空の下で見る皇太后の顔はやや窶れて見えた。
「皇太后様。何をそのようにこらえているのですか……」
そんな言葉が、意識もせず口からこぼれた。
蒼花にしてみれば本当に何気ない文句だったが、芳皇太后はやや眉を持ち上げた。
「こらえる?」
「皇太后様は何かを胸の中に沈めておられているようです。見ていて、とても……その、心配になってしまいます」
そう言えたのは、蒼花が商家での奴隷生活を送り、人の顔色を窺うことに馴れていたためだ。時分でも良くないと思いながら、それが身についてしまっている。
「妾を心配かえ?」
「も、申し訳ございません……ご無礼を……っ!」
蒼花が慌ててひれ伏すと、頭の上から笑い声が落ちてきた。
顔をあげなさい、という呼びかけにおそるおそるそうすれば、そこには、それまでの暗い色を振り払うような微笑をたたえた皇太后の姿があった。
「そうか。だったら、お前の箏の音で私の胸のうちを伝えてもらおうか……いつか」
「私の箏の音、でございますか?」
「そう。音にはその人の心を移す鏡と言います。お前の箏の音が美しいのは、お前の心がそれだけ綺麗だということですよ」
「「もったいないお言葉にございます。……皇太后様、いつかと言わず、今からでも……」
「いえ、いつか……でいいのです」
物憂げな眼差しで蒼天を見つめる。
それが、まともに芳皇太后様と話すことのできた最後だった。
※
英麟は清涼殿へ羌士忠を招いた。
今日はめずらしい夏日で少し動いただけでも汗ばむ。
池を渡る風はひんやりと涼しく心地よかった。
清涼殿のそばには人工池をもうけており、夏の離宮として遣われる。
羌士忠を宮廷へ招じ入れて以来、時を見計らってはこうして時間を共にし、母について話しているのだ。
卓を囲み、女官たちの淹れたお茶を飲む。
羌士忠は羌美人の弟の子。実際、羌美人と会ったことはないが、それでも病で既に亡くなった父親から叔母のことはよく聞かされていたという。
それを聞くのが、蒼花の逢瀬についでの今の楽しみだった。
羌士忠の話してくれる母は、皇帝の妃嬪になる以前――地方領主の娘時代だった。
「叔母上は、小さな頃からとてもお転婆であったと父はかねがね言っていました。祖父母も手をやいて、好き勝手にさせざるをえなかった、と。そうしたら近くの農村にいた馬にまたがって、三里向こうの村中を駆け回って、役所が盗賊と間違えたとか」
「そうなのか。朕が知っている母とはまったく別人だ」
英麟は笑った。
英麟の記憶にある母親はすでに多くの女官に傅かれ、顎をそびやかした貴人で、歩くといえば春の花見くらいなものだった。
「京師からのお遣いが参られ、いざ後宮に上がられた時も、きっと皇子を生んでみせるわ、そう言ったそうです」
「そうなのか」
唯一の男子をもうけた母は「あなたは皇帝なのですよ」とそういうのが口癖だった。
「父が生きていれば、もっとたくさんのことを陛下にお伝えできたと思うと、残念でなりません……」
「叔父は、流行病だったか……。お前を捜すのにかなり手間がかかってしまった。本当はもっと早くに……」
「陛下から招かれるなど身に余る光栄で最初は信じられませんでした」
「お前が話してくれることだけでも朕は満足だ。――それに、つい最近、報告が届いたが、もうじき母上の陵墓ができあがると言う。そのときは共に参ろうぞ」
「是非。――ところで陛下」
「ん?」
「お側のお世話をする女官を一人、ご紹介したいのでございまするが」
「女官……?」
「ええ」
羌士忠が手振りで合図をすると、居並ぶ女官の一人が一歩、前に出る。
「妹の鸞果《らんか》でございます。今年で十六になります」
「お初にお目にかかります」
恭しく叩頭し、鸞果は顔をあげる。
まだあどけない顔立ちで声もどこか舌足らず。化粧をしているようだが、それでも幼さは隠せてはいない。
「どうぞ、陛下のお側に」
「士忠。余計なことはするな、朕は……」
「陛下は箏が大変、お好きだと聞きました。鸞果は様々な芸事に長じております。そのなかには箏もあります。どうか、お聞きください」
ここで袖を翻して控えさせるのには躊躇われ、その間に羌士忠の手はずで、箏が運ばれてくる」
(……箏が好き、か)
それは違う。
蒼花の弾く箏が、好きなのだ。
だから蒼花が二胡を弾けば二胡が、月琴ならば月琴が、好きになっただろう。
「陛下、何かご所望の曲はございますでしょうか」
鸞果が上目遣いで尋ねてくる。
「……何でも良い。得意な曲を」
「畏まりました」
羌鸞果が早速、ゆったりとした指使いで箏をかき鳴らしはじめる。
英麟は頬杖を突きながら、形ばかり耳を貸す。
(やはり、蒼花が特別なのか)
鸞果は一心に手元ばかりを見ている。蒼花は英麟の顔をちらりと見ながら弾く。
楽譜が頭の中にありながら、それを微妙に変化させながらも曲全体の雰囲気を壊さない。
女官たちは鸞果の箏の腕前にうっとりと聞き入っている。
その気持ちが理解できないわけではない。
しかし英麟にとっては退屈なだけだ。
ただ、士忠の手前、つまらない素振りだけはしないよう気をつける。
曲があるところにさしかかった頃だ。
音曲が不意に弾んだ。
(この曲……)
似たような曲を聴いたことがあるような気がした。
(蒼花の……?)
いや、違う、とすぐに断じた。あれとはほど遠い。しかし一瞬だが、音調がかみ合った。
頭のなかではすでに、蒼花の曲――そう、いつか、望みはないのかと聞いた時、この曲を聴いて欲しいと言った時の……。
「へ、陛下、ご無礼いたしました」
はっと我に返る。
「ど、どうした」
「指が狂ってしまいました……」
鸞果は今の失態で罰せられるのを恐れるようにひたすら平伏した。
「陛下……?」
羌士忠が驚いた声を出す。
「どうした?」
「……涙が」
「涙……?」
手をそっと目元にやる。滂沱というのではもちろんないが、目尻を濡らす程度には涙がにじんでいた。
「す、すまない」
蒼花は恥ずかしさに立ち上がる。その場の全員が叩頭する。ますます気まずさが、深まった。
「……鸞果」
「はい……っ」
「今の曲は、何か」
「蒼天想君……という恋の詩をもとにした、片思いの気持ちを表した曲にございます。遠くの戦地に向かった恋人へ僅かな音でも構わないから届いて欲しい、満月の夜にしっとりと女性がかき鳴らすというもの」
「……そう、か。分かった。手元が狂いはしたが、見事だったぞ」
「あ、ありがとうございます……っ!」
鸞果は顔を輝かせる。
しかし英麟はそんな鸞果の顔など見ないほど、上の空だった。
頭の中では今でもはっきり蒼花の曲がなり続けていた。
あとを追いかけてくる侍中や宦官たちを遠ざけ、無数にある部屋の一つに入る。
(記憶違い……いや、そんんはずはない。蒼花の曲を忘れるはずが、ない)
では、あの時に聞いた曲も恋の歌なのか。
片思いの気持ちを表した曲、と鸞果は言っていた。
(蒼花は、俺のことを……? だから、あの時、俺に曲を聴けと言ったのか?)
ではなぜ、犯した時、あんなにも嫌がるのか。
想う相手とまぐわうのだ。なにを嫌がることがあるだろう……。
まず蝋燭と燭台が置かれ、小説や詩集の類いも置かれるようになった。
身体を拭く際も、温めたお湯を注いだ盥と、柔らかな布が渡され、女官たちは遠ざけられた。
それどころか蒼花に対する失態がないか、女官たちのほうに目を光らせるほど。
その点は良いが、蒼花が英麟を元の優しい人に戻すようなきっかけはなかなか掴めない。
なにしろ芳皇太后は亡くなる一年前から限られた人間しか部屋には呼ばず、女官や宦官たちは徹底的に遠ざけられ、そうかと思えば昨日まで出入りしていた人間が死を命じられた……そんな出来事ばかりだった。
蒼花は遠ざけられても尚、何度も面会を求めたが叶わなかった。
皇太后は英麟の頭の上から次々と臣下を粛正していった。
出世に貪欲な宦官たちですら余計な火の粉をかぶるまいと、黙々と命じるがままに従うだけだった。
一緒にいたのは四年あまり。その僅かな歳月でその人の全てを知ることはできない。
そんなことはわかりきっている。
それも相手は恵国の頂きに立つ貴人。
蒼花の浅はかな考えで、心の内など分かるはずもない。
(私は、命を助けていただいたご恩に何のお返しもできないの……?)
己の無力さばかりが先に立つ。
床に散り舞う桃の花を見つめる。
すると、ある記憶が浮かび上がった。
それは、羌美人が亡くなって数ヶ月ほど経った時。
芳皇太后が寝る間を惜しんで執務に励んでいる姿をとても見てはいられず、半ば強引に桃の花の咲き乱れる――そう、今、目の前で散らばる花弁よりもずっと、たくさんの花が降り積もり、鮮やかな敷布のようになっていた時だ。
清々しいくらい晴れ渡った空の下で見る皇太后の顔はやや窶れて見えた。
「皇太后様。何をそのようにこらえているのですか……」
そんな言葉が、意識もせず口からこぼれた。
蒼花にしてみれば本当に何気ない文句だったが、芳皇太后はやや眉を持ち上げた。
「こらえる?」
「皇太后様は何かを胸の中に沈めておられているようです。見ていて、とても……その、心配になってしまいます」
そう言えたのは、蒼花が商家での奴隷生活を送り、人の顔色を窺うことに馴れていたためだ。時分でも良くないと思いながら、それが身についてしまっている。
「妾を心配かえ?」
「も、申し訳ございません……ご無礼を……っ!」
蒼花が慌ててひれ伏すと、頭の上から笑い声が落ちてきた。
顔をあげなさい、という呼びかけにおそるおそるそうすれば、そこには、それまでの暗い色を振り払うような微笑をたたえた皇太后の姿があった。
「そうか。だったら、お前の箏の音で私の胸のうちを伝えてもらおうか……いつか」
「私の箏の音、でございますか?」
「そう。音にはその人の心を移す鏡と言います。お前の箏の音が美しいのは、お前の心がそれだけ綺麗だということですよ」
「「もったいないお言葉にございます。……皇太后様、いつかと言わず、今からでも……」
「いえ、いつか……でいいのです」
物憂げな眼差しで蒼天を見つめる。
それが、まともに芳皇太后様と話すことのできた最後だった。
※
英麟は清涼殿へ羌士忠を招いた。
今日はめずらしい夏日で少し動いただけでも汗ばむ。
池を渡る風はひんやりと涼しく心地よかった。
清涼殿のそばには人工池をもうけており、夏の離宮として遣われる。
羌士忠を宮廷へ招じ入れて以来、時を見計らってはこうして時間を共にし、母について話しているのだ。
卓を囲み、女官たちの淹れたお茶を飲む。
羌士忠は羌美人の弟の子。実際、羌美人と会ったことはないが、それでも病で既に亡くなった父親から叔母のことはよく聞かされていたという。
それを聞くのが、蒼花の逢瀬についでの今の楽しみだった。
羌士忠の話してくれる母は、皇帝の妃嬪になる以前――地方領主の娘時代だった。
「叔母上は、小さな頃からとてもお転婆であったと父はかねがね言っていました。祖父母も手をやいて、好き勝手にさせざるをえなかった、と。そうしたら近くの農村にいた馬にまたがって、三里向こうの村中を駆け回って、役所が盗賊と間違えたとか」
「そうなのか。朕が知っている母とはまったく別人だ」
英麟は笑った。
英麟の記憶にある母親はすでに多くの女官に傅かれ、顎をそびやかした貴人で、歩くといえば春の花見くらいなものだった。
「京師からのお遣いが参られ、いざ後宮に上がられた時も、きっと皇子を生んでみせるわ、そう言ったそうです」
「そうなのか」
唯一の男子をもうけた母は「あなたは皇帝なのですよ」とそういうのが口癖だった。
「父が生きていれば、もっとたくさんのことを陛下にお伝えできたと思うと、残念でなりません……」
「叔父は、流行病だったか……。お前を捜すのにかなり手間がかかってしまった。本当はもっと早くに……」
「陛下から招かれるなど身に余る光栄で最初は信じられませんでした」
「お前が話してくれることだけでも朕は満足だ。――それに、つい最近、報告が届いたが、もうじき母上の陵墓ができあがると言う。そのときは共に参ろうぞ」
「是非。――ところで陛下」
「ん?」
「お側のお世話をする女官を一人、ご紹介したいのでございまするが」
「女官……?」
「ええ」
羌士忠が手振りで合図をすると、居並ぶ女官の一人が一歩、前に出る。
「妹の鸞果《らんか》でございます。今年で十六になります」
「お初にお目にかかります」
恭しく叩頭し、鸞果は顔をあげる。
まだあどけない顔立ちで声もどこか舌足らず。化粧をしているようだが、それでも幼さは隠せてはいない。
「どうぞ、陛下のお側に」
「士忠。余計なことはするな、朕は……」
「陛下は箏が大変、お好きだと聞きました。鸞果は様々な芸事に長じております。そのなかには箏もあります。どうか、お聞きください」
ここで袖を翻して控えさせるのには躊躇われ、その間に羌士忠の手はずで、箏が運ばれてくる」
(……箏が好き、か)
それは違う。
蒼花の弾く箏が、好きなのだ。
だから蒼花が二胡を弾けば二胡が、月琴ならば月琴が、好きになっただろう。
「陛下、何かご所望の曲はございますでしょうか」
鸞果が上目遣いで尋ねてくる。
「……何でも良い。得意な曲を」
「畏まりました」
羌鸞果が早速、ゆったりとした指使いで箏をかき鳴らしはじめる。
英麟は頬杖を突きながら、形ばかり耳を貸す。
(やはり、蒼花が特別なのか)
鸞果は一心に手元ばかりを見ている。蒼花は英麟の顔をちらりと見ながら弾く。
楽譜が頭の中にありながら、それを微妙に変化させながらも曲全体の雰囲気を壊さない。
女官たちは鸞果の箏の腕前にうっとりと聞き入っている。
その気持ちが理解できないわけではない。
しかし英麟にとっては退屈なだけだ。
ただ、士忠の手前、つまらない素振りだけはしないよう気をつける。
曲があるところにさしかかった頃だ。
音曲が不意に弾んだ。
(この曲……)
似たような曲を聴いたことがあるような気がした。
(蒼花の……?)
いや、違う、とすぐに断じた。あれとはほど遠い。しかし一瞬だが、音調がかみ合った。
頭のなかではすでに、蒼花の曲――そう、いつか、望みはないのかと聞いた時、この曲を聴いて欲しいと言った時の……。
「へ、陛下、ご無礼いたしました」
はっと我に返る。
「ど、どうした」
「指が狂ってしまいました……」
鸞果は今の失態で罰せられるのを恐れるようにひたすら平伏した。
「陛下……?」
羌士忠が驚いた声を出す。
「どうした?」
「……涙が」
「涙……?」
手をそっと目元にやる。滂沱というのではもちろんないが、目尻を濡らす程度には涙がにじんでいた。
「す、すまない」
蒼花は恥ずかしさに立ち上がる。その場の全員が叩頭する。ますます気まずさが、深まった。
「……鸞果」
「はい……っ」
「今の曲は、何か」
「蒼天想君……という恋の詩をもとにした、片思いの気持ちを表した曲にございます。遠くの戦地に向かった恋人へ僅かな音でも構わないから届いて欲しい、満月の夜にしっとりと女性がかき鳴らすというもの」
「……そう、か。分かった。手元が狂いはしたが、見事だったぞ」
「あ、ありがとうございます……っ!」
鸞果は顔を輝かせる。
しかし英麟はそんな鸞果の顔など見ないほど、上の空だった。
頭の中では今でもはっきり蒼花の曲がなり続けていた。
あとを追いかけてくる侍中や宦官たちを遠ざけ、無数にある部屋の一つに入る。
(記憶違い……いや、そんんはずはない。蒼花の曲を忘れるはずが、ない)
では、あの時に聞いた曲も恋の歌なのか。
片思いの気持ちを表した曲、と鸞果は言っていた。
(蒼花は、俺のことを……? だから、あの時、俺に曲を聴けと言ったのか?)
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