17 / 27
春陽宵月
しおりを挟む
前殿に上がり英麟が出座すると、使者から栄国の王からの親書が読み上げられ、また、こちらからの返書も読み上げられる。
それから使者からもたされてきた貢ぎ物の目録が読み上げられて、前殿での面会は終わる。
次いで、清涼殿のある庭で皇帝直々の接待となる。
煩わしいことこの上なかったが、皇帝として朝貢の使者を歓待するのも大切な役目だ。
朝貢といってもその国は恵国の奴隷になったわけではない。
恵国を主人と仰ぐ、忠実な臣下となったのだ。
主人としては度量の大きさを示さなければならない。
清涼殿そば、桃の花が咲き誇る庭園で宴を張る。
山海の珍味を豪勢に大皿に盛りつけ、たくさんの女官たちのもてなしに、使者たちは相好を崩す。
英麟も形ばかりの笑みを浮かべながら、主人として世話をする。
少し応対したあとは後は気ままにさせればいい、それまでの我慢と思い相手をする。
宴もたけなわとなったところで、しずしずと一人の女性が客人たちの前に現れた。
鸞果《らんか》だった。
(どうしてここにいるんだ)
英麟は何も聞いてはいなかった。
当人は柔らかな笑みを使者たちに投げかけると、早速、箏をかき鳴らす。
柔らかな春風のような、溌剌とした曲を蒼天に響かせた。
誰もが目を閉じ、うっとりと聞き惚れる。
酒を口にしてはいない女官たちも、音調に酔いしれたかのように英麟には見えてならない。
そのなかで一人、英麟ばかりが素面だった。
こんなもの――そう心の中で思ってしまう。
弾き終わると、
「おお、これは見事見事っ」
客人たちがやんややんやと手を叩いてはしゃいだ。
「さすがは皇帝陛下の女官殿ですなァ。このような外見の美しさだけなく、再演までいらっしゃるなんて」
「御粗末様でございます」
鸞果の仕草や物言いは如才ない。
腕は悪くはないが良くもない。
譜面を真面目になぞっているだけだ、宴に出すには問題ない程度。
別に英麟はうまい下手に興味はない。
もう一度聞きたいと思わせる曲が、聞きたいだけなのだ。
英麟は蒼花を褒めそやす使者たちや女官たちへ深い苛立ちを覚えてしまう。
「御使者方、今の音曲に決して負けず劣らずの箏の名手をもう一人、紹介したい」
「ほう、それは是非っ」
「晶蒼花をここへっ」
英麟は女官たちに呼ばわった。
もちろん、その場の女官たちの表情は強張る。
しかしその静かなゆがみを正す声が響く。
「ええ。蒼花様の箏の腕前は、皇帝陛下のお心を攫ってしまうほどですから」
鸞果が微笑みを絶やさず、うなずいたのだ。
※
「蒼花様! 蒼花様っ!!」
蔡両は部屋にとびこむように入ってくる。かなり慌てて駆けてきたらしく、すぐには口がきけなかった。
「蔡両、また何かあったの!?」
先頃、謀反があったばかりで、蒼花の心はざわついてしまう。
「い、いえ。違います……。実は陛下からのお遣いがお見えになられ、是非、庭で箏を一曲、弾いて欲しいとのお達しでございます」
「……ほ、本当に?」
耳を疑った。
「はい。確かでございます。今、陛下が栄国の使者をもてなしの最中でして」
「陛下が、そう仰ったのね」
「はっ」
夢のようだった。
ここに閉じ込められて数ヶ月――。
「……蒼花様?」
「何でもないわ。それなら、昔、遣っていた箏がのこっていればそれを。皇太后様より賜ったとても大切なものなの」
「はっ、すぐにお探しいたします」
あの騒動のあとだ。
もしかしたら皇太后様のものと一緒に壊されてしまったかもしれない。
そんな不安を抱きながら、女官たちから身体を洗われ、新しい衣がもってこられた。
上衣には鮮やかな金糸の刺繍の入った襦に半臀を重ね、下裳には白地にいくつもの目の覚めるような深紅の牡丹を散らした裙。また肩には若草色の披帛をかける。
また身体や襦裙には香がたきしめられ、柑橘系の甘い香りが鼻をくすぐっていた。
髪は香油をつかってゆるやかに巻き上げられ、瑪瑙の玉が下がった簪が挿された。
また化粧もおこたりなかった。
神経質なくらい眉を整えられ、口紅を塗られ、花びらの形を模したよう鈿もほどこされた。
久しぶりに、宮中の一から十まで厳しい儀礼にさらされたような気がした。
しばらくすると、箏があったと蔡両が伝えてきた。
「どこにあったの」
自分で望みながら、あるはずがないと半ば思っていただけに、驚きが口を突いて出た。
「皇帝陛下がお持ちのようでして」
「陛下が? ……そう、分かりました。ではすぐに参ります……」
蔡両に先導され、数人の女官たちと共に目的の場所へ向かう。
久しぶりの四方を区切られていない開けた世界。
視界を隔てる灰色の壁がないだけで胸が震えた。
木々の緑は鮮やかで、空はどこまでも広々として、みずみずしい青さが眩しいほど。
今が盛りとばかりに咲き誇る花のむせかえるほどの香りが、温かな春風に乗って流れてくる。
何より日光の暖かさが懐かしかった。
石室に差し込む日射しはまるで空気中で様々に漉されでもしたように明るくはあっても、暖かさはほとんど感じられなかったから。
やがて宴が張られた場所が見えてくる。
(陛下)
多くの女官に囲まれる中、毎夜、現れる英麟の姿に鼓動が騒いだ。
「蒼花様」
と、普通の女官とは違う、桃色が鮮やかな襦裙姿の少女がそそと近づいて来た。
戸惑う蒼花を前に、無垢な笑顔をみせる。
「お初におめにかかります。羌士忠の妹、鸞果でございます」
「鸞果……様?」
「今は陛下のお側に仕えさせていただいております」
鸞果は蒼花の立場を知っているのか。いや、知っているだろう。
それに彼女がやってきたのは、英麟の寵愛を得る為だ。
いわば蒼花は好敵手のはずなのに、鸞果は拍子抜けするほど毒気のない笑みを浮かべるのだ。
それにつられ、蒼花も笑みで応じた。
「あなたの箏の調べ、是非、楽しませていただきます。さあ、どうぞ」
鸞果に案内され、英麟や使者たちの前に進み出る。
「蒼花。お前を召したのは朕だ。がっかりさせるなよ」
「畏まってございます」
深々と拝礼する。
蔡両の手によって、皇太后より拝領せし箏がもってこられる。
どこも壊れてはいなかった。
こみあげるものがあったが、宴の空気を壊すわけにはいかないと唇をかすかに噛んで、こらえた。
「曲は任せる」
「……はい」
箏を実際、弾くのが石室に閉じ込められて以来だったが、箏を弾く真似事は折を見て、続けてきたから指は動く。
あとはどう聴衆にぴったりの調べを紡げるか。
蒼花はまず、ちらと客人たちを見た。
彼らはこの場所英麟がいるためか、酒は控えめで、ほとんど素面。
蒼花は、『春陽宵月』という曲だ。
宴にはよく奏でられる曲だが、これは宴のはじまりにはややのんびりしすぎる。
蒼花は音を確かめるように、そっと指先で弾く。
(……あれ?)
その響きにかすかな違和感を覚えた。何かがずれている……そんな気がした。
「どうした?」
英麟が聞いてくる。
「あ、い、いえ……」
英麟が召し出してくれたのだ。
ここで英麟に恥をかかせるわけにはいかない。
譜面よりもやや全体の音をやや低く心なし早くかき鳴らした。
音を低くすれば曲全体に重量感をもたせられ、音の余韻を強めに響かせることで印象を強くできる。それでいて曲の流れを早くし酒宴の盛り上がりの手助けをする。
原曲通りだと曲調は軽いのに、終始、緩やかなために宴の始めにしてはあまりに軽すぎて、盛り上がりに欠ける。
そして、曲が終わるとかすかな沈黙が下りる。
蒼花がゆっくりと面をあげると、使者たちは笑みを浮かべ手を叩いていた。
どうやら音の違和感に気づいているのは、蒼花だけのようで安堵する。
「これまで宴の席ではあまり聞いたことがない曲ですが、見事な腕前ですな。さすがは陛下がおすすめする方だ」
「まったくまったく。この曲はなんと言うんですか……?」
「春陽宵月でございます」
「はて……。その曲は聞いたことがあるが……」
「みなさまの宴の具合に会わせて、私なりに工夫を凝らしたのでございます」
「ほぉう。いやいや、素晴らしいっ」
客人たちに褒められながら蒼花は何より英麟を気にしていた。
作り笑いのなかでも目は常に英麟を窺う。
皇帝は表情一つ替えず。
「喜んで頂けてようござりました。さあ、酒を飲まれ、箸をとられよ。――蒼花、もっとお前の見事な腕前を披露せよ」
英麟が微笑をたたえながら言った。
「はいっ!」
自然、口元が綻んだ。
顔が作り笑顔ではない、本当の喜びで華やぐ。
目の前の人が自分を石室に閉じ込め、日夜辱める張本人だというのに。
英麟から笑みを一つ、投げかけられただけでのぼせてしまいそうになる。
自分に嘘はつけない。
(私はこの人を……本当に)
好きなのだ。
蒼花は、想い人のために箏をつま弾いた。
それから使者からもたされてきた貢ぎ物の目録が読み上げられて、前殿での面会は終わる。
次いで、清涼殿のある庭で皇帝直々の接待となる。
煩わしいことこの上なかったが、皇帝として朝貢の使者を歓待するのも大切な役目だ。
朝貢といってもその国は恵国の奴隷になったわけではない。
恵国を主人と仰ぐ、忠実な臣下となったのだ。
主人としては度量の大きさを示さなければならない。
清涼殿そば、桃の花が咲き誇る庭園で宴を張る。
山海の珍味を豪勢に大皿に盛りつけ、たくさんの女官たちのもてなしに、使者たちは相好を崩す。
英麟も形ばかりの笑みを浮かべながら、主人として世話をする。
少し応対したあとは後は気ままにさせればいい、それまでの我慢と思い相手をする。
宴もたけなわとなったところで、しずしずと一人の女性が客人たちの前に現れた。
鸞果《らんか》だった。
(どうしてここにいるんだ)
英麟は何も聞いてはいなかった。
当人は柔らかな笑みを使者たちに投げかけると、早速、箏をかき鳴らす。
柔らかな春風のような、溌剌とした曲を蒼天に響かせた。
誰もが目を閉じ、うっとりと聞き惚れる。
酒を口にしてはいない女官たちも、音調に酔いしれたかのように英麟には見えてならない。
そのなかで一人、英麟ばかりが素面だった。
こんなもの――そう心の中で思ってしまう。
弾き終わると、
「おお、これは見事見事っ」
客人たちがやんややんやと手を叩いてはしゃいだ。
「さすがは皇帝陛下の女官殿ですなァ。このような外見の美しさだけなく、再演までいらっしゃるなんて」
「御粗末様でございます」
鸞果の仕草や物言いは如才ない。
腕は悪くはないが良くもない。
譜面を真面目になぞっているだけだ、宴に出すには問題ない程度。
別に英麟はうまい下手に興味はない。
もう一度聞きたいと思わせる曲が、聞きたいだけなのだ。
英麟は蒼花を褒めそやす使者たちや女官たちへ深い苛立ちを覚えてしまう。
「御使者方、今の音曲に決して負けず劣らずの箏の名手をもう一人、紹介したい」
「ほう、それは是非っ」
「晶蒼花をここへっ」
英麟は女官たちに呼ばわった。
もちろん、その場の女官たちの表情は強張る。
しかしその静かなゆがみを正す声が響く。
「ええ。蒼花様の箏の腕前は、皇帝陛下のお心を攫ってしまうほどですから」
鸞果が微笑みを絶やさず、うなずいたのだ。
※
「蒼花様! 蒼花様っ!!」
蔡両は部屋にとびこむように入ってくる。かなり慌てて駆けてきたらしく、すぐには口がきけなかった。
「蔡両、また何かあったの!?」
先頃、謀反があったばかりで、蒼花の心はざわついてしまう。
「い、いえ。違います……。実は陛下からのお遣いがお見えになられ、是非、庭で箏を一曲、弾いて欲しいとのお達しでございます」
「……ほ、本当に?」
耳を疑った。
「はい。確かでございます。今、陛下が栄国の使者をもてなしの最中でして」
「陛下が、そう仰ったのね」
「はっ」
夢のようだった。
ここに閉じ込められて数ヶ月――。
「……蒼花様?」
「何でもないわ。それなら、昔、遣っていた箏がのこっていればそれを。皇太后様より賜ったとても大切なものなの」
「はっ、すぐにお探しいたします」
あの騒動のあとだ。
もしかしたら皇太后様のものと一緒に壊されてしまったかもしれない。
そんな不安を抱きながら、女官たちから身体を洗われ、新しい衣がもってこられた。
上衣には鮮やかな金糸の刺繍の入った襦に半臀を重ね、下裳には白地にいくつもの目の覚めるような深紅の牡丹を散らした裙。また肩には若草色の披帛をかける。
また身体や襦裙には香がたきしめられ、柑橘系の甘い香りが鼻をくすぐっていた。
髪は香油をつかってゆるやかに巻き上げられ、瑪瑙の玉が下がった簪が挿された。
また化粧もおこたりなかった。
神経質なくらい眉を整えられ、口紅を塗られ、花びらの形を模したよう鈿もほどこされた。
久しぶりに、宮中の一から十まで厳しい儀礼にさらされたような気がした。
しばらくすると、箏があったと蔡両が伝えてきた。
「どこにあったの」
自分で望みながら、あるはずがないと半ば思っていただけに、驚きが口を突いて出た。
「皇帝陛下がお持ちのようでして」
「陛下が? ……そう、分かりました。ではすぐに参ります……」
蔡両に先導され、数人の女官たちと共に目的の場所へ向かう。
久しぶりの四方を区切られていない開けた世界。
視界を隔てる灰色の壁がないだけで胸が震えた。
木々の緑は鮮やかで、空はどこまでも広々として、みずみずしい青さが眩しいほど。
今が盛りとばかりに咲き誇る花のむせかえるほどの香りが、温かな春風に乗って流れてくる。
何より日光の暖かさが懐かしかった。
石室に差し込む日射しはまるで空気中で様々に漉されでもしたように明るくはあっても、暖かさはほとんど感じられなかったから。
やがて宴が張られた場所が見えてくる。
(陛下)
多くの女官に囲まれる中、毎夜、現れる英麟の姿に鼓動が騒いだ。
「蒼花様」
と、普通の女官とは違う、桃色が鮮やかな襦裙姿の少女がそそと近づいて来た。
戸惑う蒼花を前に、無垢な笑顔をみせる。
「お初におめにかかります。羌士忠の妹、鸞果でございます」
「鸞果……様?」
「今は陛下のお側に仕えさせていただいております」
鸞果は蒼花の立場を知っているのか。いや、知っているだろう。
それに彼女がやってきたのは、英麟の寵愛を得る為だ。
いわば蒼花は好敵手のはずなのに、鸞果は拍子抜けするほど毒気のない笑みを浮かべるのだ。
それにつられ、蒼花も笑みで応じた。
「あなたの箏の調べ、是非、楽しませていただきます。さあ、どうぞ」
鸞果に案内され、英麟や使者たちの前に進み出る。
「蒼花。お前を召したのは朕だ。がっかりさせるなよ」
「畏まってございます」
深々と拝礼する。
蔡両の手によって、皇太后より拝領せし箏がもってこられる。
どこも壊れてはいなかった。
こみあげるものがあったが、宴の空気を壊すわけにはいかないと唇をかすかに噛んで、こらえた。
「曲は任せる」
「……はい」
箏を実際、弾くのが石室に閉じ込められて以来だったが、箏を弾く真似事は折を見て、続けてきたから指は動く。
あとはどう聴衆にぴったりの調べを紡げるか。
蒼花はまず、ちらと客人たちを見た。
彼らはこの場所英麟がいるためか、酒は控えめで、ほとんど素面。
蒼花は、『春陽宵月』という曲だ。
宴にはよく奏でられる曲だが、これは宴のはじまりにはややのんびりしすぎる。
蒼花は音を確かめるように、そっと指先で弾く。
(……あれ?)
その響きにかすかな違和感を覚えた。何かがずれている……そんな気がした。
「どうした?」
英麟が聞いてくる。
「あ、い、いえ……」
英麟が召し出してくれたのだ。
ここで英麟に恥をかかせるわけにはいかない。
譜面よりもやや全体の音をやや低く心なし早くかき鳴らした。
音を低くすれば曲全体に重量感をもたせられ、音の余韻を強めに響かせることで印象を強くできる。それでいて曲の流れを早くし酒宴の盛り上がりの手助けをする。
原曲通りだと曲調は軽いのに、終始、緩やかなために宴の始めにしてはあまりに軽すぎて、盛り上がりに欠ける。
そして、曲が終わるとかすかな沈黙が下りる。
蒼花がゆっくりと面をあげると、使者たちは笑みを浮かべ手を叩いていた。
どうやら音の違和感に気づいているのは、蒼花だけのようで安堵する。
「これまで宴の席ではあまり聞いたことがない曲ですが、見事な腕前ですな。さすがは陛下がおすすめする方だ」
「まったくまったく。この曲はなんと言うんですか……?」
「春陽宵月でございます」
「はて……。その曲は聞いたことがあるが……」
「みなさまの宴の具合に会わせて、私なりに工夫を凝らしたのでございます」
「ほぉう。いやいや、素晴らしいっ」
客人たちに褒められながら蒼花は何より英麟を気にしていた。
作り笑いのなかでも目は常に英麟を窺う。
皇帝は表情一つ替えず。
「喜んで頂けてようござりました。さあ、酒を飲まれ、箸をとられよ。――蒼花、もっとお前の見事な腕前を披露せよ」
英麟が微笑をたたえながら言った。
「はいっ!」
自然、口元が綻んだ。
顔が作り笑顔ではない、本当の喜びで華やぐ。
目の前の人が自分を石室に閉じ込め、日夜辱める張本人だというのに。
英麟から笑みを一つ、投げかけられただけでのぼせてしまいそうになる。
自分に嘘はつけない。
(私はこの人を……本当に)
好きなのだ。
蒼花は、想い人のために箏をつま弾いた。
5
あなたにおすすめの小説
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる(イケメンエリートシリーズ第四弾)
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
そのイケメンエリート軍団のキャップ的存在
唯一の既婚者、中山トオルの意外なお話
中山加恋(20歳)
二十歳でトオルの妻になる
何不自由ない新婚生活だが若さゆえ好奇心旺盛
中山トオル(32歳)
17歳の加恋に一目ぼれ
加恋の二十歳の誕生日に強引に結婚する
加恋を愛し過ぎるあまりたまに壊れる
会社では群を抜くほどの超エリートが、
愛してやまない加恋ちゃんに
振り回されたり落ち込まされたり…
そんなイケメンエリートの
ちょっと切なくて笑えるお話
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない
彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。
酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。
「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」
そんなことを、言い出した。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる