作詞してみた

ぼっちヒーロー

黄色の襷掲げながら　ダッシュダッシュまたダッシュ
進み続ける孤独な1人旅　一歩一歩また一歩
誰かの力なんか借りれないし　
誰かの為にもなれないし
己の力で戦うしか無いんだ
この日のために鍛えてきたんだ　桜とか花火の下
この日のために努力したんだ　落ち葉とか雪の上

中継地点　集まる観客
響く号砲　犇く雑踏
「後ろで誰か転んだらしいがそんなの俺には関係ないんだ
　俺1人だけがヒーローであればそれでいいんだ」

独走続けた　走り続けた
シード権を　掴んでいた
勝利を見ていた　高く見ていた
インタビューされる俺の姿
だが奔走していた　難破していた
ゴール地点が　見えなくなった
酔ってしまった　足掻いても無駄だ
いつの間にか背中を追っていた

黄色の襷携えながら　一歩一歩また一歩
足並み乱れ視界が薄れながらも　一歩一歩また一歩
仲間なんか信頼しないし
歓声なんかもはや嘲笑だし
本当に孤独な1人旅になった

誰も立っていない　給水ポイント
近づく観客　笑う残虐
「疲れちゃったが休むわけもいかず一歩が小さくなりつつ
　誰か助けてこんなはずじゃなかったまるで人生だ」

甘く見ていた　自分に酔ってた
襷だけを　掴んでいた
孤独なアンカー　ようやく気づいた
最終区がこんなにつらいとは
仲間たちが繋いだ襷
何があっても繋いでやるんだ
勝利を見ていた　高く見ていた
ゴール地点を　捉えた

この身がどんな目に遭っても
友情だけは繋ぎたい
俺にそんなもんないかも
だがようやく俺も友情がわかりそうだ
孤独な1人旅の終着が見えたんだ

走り続けた　前を見ていた
背中を追って　勝利目指した
甘く見ていた　自分に酔ってた
そんな俺は　脱ぎ捨ててきた
走り続けた　走り続けた
やっと並んだ　顔が見えた
最後の直線　響く歓声
黄色の襷を　仲間に届ける
ゴールテープ　広げる監督
今の俺はどんな顔なんだ
この隣の人と同じだろうか
違ったってどうだっていいんだ
響く号砲　響く歓声
黄色の襷　高く掲げた
届けた友情　見つけた友情


2020 3/14 製作終了