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第5章
それぞれの心境
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真木忍の部屋に入れば、ちょうど首吊り自殺するところだ。私が声をかければ、急いで縄から首を外し私を見た。
「ど、どうして?」
目を見開いて驚愕している。
私は無言で近づくと、真木忍が立っている椅子を蹴飛ばした。支えがなくなったため、床に落ちた。痛みで顔を歪めていたが、すぐに私の存在を確かめるように触る。
後ろにfreedomがいて、真木忍に向ける、どす黒い雰囲気が伝わるが無視しよう。本人も、それどころではないようだ。
私は、腰を降ろして真木忍に話しかける。
「アンタ、ずいぶん馬鹿なことをしたね。最後は首吊り自殺までしようとして。私の最後の言葉は、聞き入れてもらえてないようだね。まー残念だけど、しかたないね。憎い奴の言葉なんだから」
「憎くない!俺が馬鹿だったんだ!ごめんなさい!!!」
真木忍は、土下座して謝った。
「ここで話すのはなんだし、場所を変えようか。お前の店で話したんだろ」
私は、freedomに話しかける。
「ああ」
相変わらずの雰囲気だな。真木忍はビビってる。
「その雰囲気やめろ。真木忍がビビってる」
「分かったよ」
渋々といった感じで、なんとか抑えてくれた。
私は、真木忍に出かける準備をさせて、freedomの店に全員で向かった。
「どこから話そうか」
「俺も、どこから切り出せばいいか」
私は横に座っているfreedomに、この場はどうするべきかと言う意味で視線を送る。
「俺を見るなよ、お前のことだろ」
「そうだな」
予想はしていたが、freedomに一刀両断された。
真木忍は、私のルールを知っている。
なぜ、生きているか?
部屋に現れたのはなぜか?
そうゆう順番で話せばいいか。
「とりあえず、なぜ生きてるか?から話していこうか」
真木忍は、頷いてこちらを凝視している。
「アンタの婚約者だった梨香を殺す前に、仮死状態になる薬を飲んでた。服の下に防弾対策してたし、血は全部血糊」
「手の込んだことしてる。それに、そんな薬があるのか」
「裏の世界では、手に入れようと思えばできるよ」
「今回使った薬は、稀に死ぬこともある」
「余計なことを言うな」
freedomの言葉に顔色を変えた真木忍。
あーあ。こうなると思ったから言わなかったのに。
余計な手間をかけさせるな。
でも、1つ誤算だったな。薬の効果は24時間と聞いていた。なのに、理由は分からないが、実際は、72時間も仮死状態になってしまった。
目を覚ますと、freedomが側にいて、泣きながら私の名前を呼んだ。そして、生きているかを確かめるように、抱きしめられた。
抱きしめられたときは、困惑した。どうすればいいか分からないからだ。
ただ、そのときも泣いていたことは分かった。私は、freedomを安心させるために、彼の背中に腕を回した。
freedomが落ち着くまで、その状態だったな。
それに、彼が泣いたのを初めて見た。いつもの楽天的なところは微塵もなかったな。
その後も、本調子になるまで世話してくれて、そこまでしてくれるfreedomが新鮮だった。
本調子になった後、お礼を言ったら、いつもの楽天的なfreedomに戻っていた。
まー、何はともあれ、危うく稀の可能性に当たるところだったな。
「稀だから。可能性は低い」
と言ってみたが、真木忍の顔色は悪いまま。
「・・・そんな危険をことを。それに、なんで手の込んだことしたんだ?俺に殺されるのを待ってたんだろ。生き延びてるじゃないか」
怪訝な表情で聞いてくる、真木忍。
「まーそうなんだよね」
「おい、重要なことだから勿体ぶらずに言えよ」
freedomの言う通りだ。
「・・・一言で言えば自分勝手な考え。5年前、アンタが私を殺すまで生き延びろって言われたときは、その日を待ってたよ。ただ待ってる間に、自分のルールで死んだ奴らがいて、ソイツらの死によって助かった人達が増えていくのを見るうちに、まだその光景を見ていきたいなって思った。そうゆう対象がまだ沢山いるからね。それに、私が死んだら悲しい思いする人がいるって気づいたからな」
「悲しい思いをする人は誰だ?」
「それは、誰かは言わない」
本人には伝わったようだ。何も言わないし、顔は見てないけど、横からの雰囲気で伝わる。
「じゃあ、なんで俺のところに来たんだ?」
「隣にいる男から、アンタが生気がない顔をしてたって聞いたし、親子の縁まで切るなんてね。退職するとは思っていた。部屋に閉じこもっているし、インターホン鳴らしたけど出ない。でも、人の気配は感じたよ。自分の行いに悔いて、自殺するんじゃないかと思って部屋に入れば予想は当たったね」
「・・・・・」
返す言葉がないようだ。
「アンタは真面目だからね。お父さんの不正を直接聞くだろう。お父さんの不正は、お兄さんの犯罪隠蔽だけではなく、アンタの功績もでっち上げ。アンタの功績を知るのは、時間の問題だと思った。今回みたいに、お父さんから言われるか、何かのきっかけでバレるだろうと思ったよ。前者の可能性が高いと思ったね。退職だけではなく、両親と絶縁するとはね」
「俺の功績のでっち上げは教えてくれなかったんだな。ちなみに、母は不正はあるのか」
「ここでのアンタは、情報量が多くて受け入れられるか分からない。さっき時間の問題だって言ったでしょ。絶縁した家族のことなんて、今更知ってどうする」
「そうだが・・・」
どこか納得できないようだ。
私は溜め息をついた。
「アンタのお母さんは不正はない」
「・・・そうか」
安堵の表情に変わっていく。絶縁したとはいえ、不正がないと安心するんだな。
『人の感情は論理的にできていない』
この男から、そう言われたな。
絶縁してから、期間が経っているわけではないからな。
これが論理的じゃない1つなのだろう。
「私から言うのは、これくらいかな。アンタは、これからどうするつもり?自殺は、おすすめしないな」
真木忍は黙っていた。
どんな言葉が出るか待っている。freedomも言葉にはしないが気になるようだ。
「俺は、あなたのルールは救世主だと思っている。刑事のときから。できれば、あなたのルールで一緒に働きたい」
真木忍の目は真剣だ。
私が言う前にfreedomが口を開けた。
「ふざけるな!お前は真実を知らなかったとはいえ、彼女を傷つけた!そんな奴が一緒に仕事したい?!俺は認めない!!!」
「俺は確かに、彼女を傷つけた。申し訳ありません。許されないのも当然です。それでも、彼女のルールは尊重しています。だから、俺もその一員になりたいんです」
頭を下げたまま、言い終わった後も頭を上げない。
「それでも・・・」
まだ何か言おうとしたfreedomを手を挙げて制止した。
「頭を上げろ。真木忍」
すると、ゆっくり頭が上がる。
「アンタが尊重しているルールは、結局人殺しだよ。助けられる人はいるが、それは、誰かの死をもって、その結果になるだけ。命を奪う。それは、この世界にいる他の者と同じこと。どれだけ綺麗な言葉を並べても、そのことは変わらない」
「・・・」
「真面目なアンタには耐えられない」
「・・・」
「殺し屋だろうと情報屋だろうと同じ。アンタは人の命を奪うことに耐えられる?」
「俺の求めていた正義は、表の世界では見つけられなかった。だけど、ここにある。俺は、あなたと一緒に正義を貫きたい。他の人から批判されようと。もし、俺が使いものにならなかったり、ルールを破ることがあれば、俺を殺せばいい」
「アンタの思ってるよりも、何倍も、いや何十倍も堪えるぞ。その覚悟はあるか」
「はい!」
真っ直ぐな目で1度もブレることはない。
「アンタ、自分が今まで言ってきた言葉忘れないでよ。それと、もう1つ条件がある。私がルール破りそうになったら、アンタが殺して。次は何も細工しないから、本当に死ぬよ」
「え?!」
「selfish person!何を言っている!」
驚く真木忍に、怒るfreedom。
「今回は生きる理由に、自分のルールを反することはなかった。だけど、この先もし私が、自分のルールを反することがあれば止めてほしい」
「だからって死ななくても、いいじゃねえか!」
「ごめん、いくらfreedomの願いでも聞けない。私は、その考えは変わらないから」
しばらく沈黙が流れた。
「分かりました。もし、あなたがルールに反することをすれば、俺が殺します。その後、自暴自棄になったり、自殺することはしません」
「・・・お前は頑固なところあるからな。何を言っても無理か。ただ、そうゆう結果にならないようにしろ」
「分かったよ」
結果的に2人とも納得してくれた。
自分にも曲げられないものができた。前はこんな考えなくて、なんとなく生きてただけだった。
前より生き生きしてる。気持ちが良いもんだな。
後は真木忍が、どうなるかだな。
「ど、どうして?」
目を見開いて驚愕している。
私は無言で近づくと、真木忍が立っている椅子を蹴飛ばした。支えがなくなったため、床に落ちた。痛みで顔を歪めていたが、すぐに私の存在を確かめるように触る。
後ろにfreedomがいて、真木忍に向ける、どす黒い雰囲気が伝わるが無視しよう。本人も、それどころではないようだ。
私は、腰を降ろして真木忍に話しかける。
「アンタ、ずいぶん馬鹿なことをしたね。最後は首吊り自殺までしようとして。私の最後の言葉は、聞き入れてもらえてないようだね。まー残念だけど、しかたないね。憎い奴の言葉なんだから」
「憎くない!俺が馬鹿だったんだ!ごめんなさい!!!」
真木忍は、土下座して謝った。
「ここで話すのはなんだし、場所を変えようか。お前の店で話したんだろ」
私は、freedomに話しかける。
「ああ」
相変わらずの雰囲気だな。真木忍はビビってる。
「その雰囲気やめろ。真木忍がビビってる」
「分かったよ」
渋々といった感じで、なんとか抑えてくれた。
私は、真木忍に出かける準備をさせて、freedomの店に全員で向かった。
「どこから話そうか」
「俺も、どこから切り出せばいいか」
私は横に座っているfreedomに、この場はどうするべきかと言う意味で視線を送る。
「俺を見るなよ、お前のことだろ」
「そうだな」
予想はしていたが、freedomに一刀両断された。
真木忍は、私のルールを知っている。
なぜ、生きているか?
部屋に現れたのはなぜか?
そうゆう順番で話せばいいか。
「とりあえず、なぜ生きてるか?から話していこうか」
真木忍は、頷いてこちらを凝視している。
「アンタの婚約者だった梨香を殺す前に、仮死状態になる薬を飲んでた。服の下に防弾対策してたし、血は全部血糊」
「手の込んだことしてる。それに、そんな薬があるのか」
「裏の世界では、手に入れようと思えばできるよ」
「今回使った薬は、稀に死ぬこともある」
「余計なことを言うな」
freedomの言葉に顔色を変えた真木忍。
あーあ。こうなると思ったから言わなかったのに。
余計な手間をかけさせるな。
でも、1つ誤算だったな。薬の効果は24時間と聞いていた。なのに、理由は分からないが、実際は、72時間も仮死状態になってしまった。
目を覚ますと、freedomが側にいて、泣きながら私の名前を呼んだ。そして、生きているかを確かめるように、抱きしめられた。
抱きしめられたときは、困惑した。どうすればいいか分からないからだ。
ただ、そのときも泣いていたことは分かった。私は、freedomを安心させるために、彼の背中に腕を回した。
freedomが落ち着くまで、その状態だったな。
それに、彼が泣いたのを初めて見た。いつもの楽天的なところは微塵もなかったな。
その後も、本調子になるまで世話してくれて、そこまでしてくれるfreedomが新鮮だった。
本調子になった後、お礼を言ったら、いつもの楽天的なfreedomに戻っていた。
まー、何はともあれ、危うく稀の可能性に当たるところだったな。
「稀だから。可能性は低い」
と言ってみたが、真木忍の顔色は悪いまま。
「・・・そんな危険をことを。それに、なんで手の込んだことしたんだ?俺に殺されるのを待ってたんだろ。生き延びてるじゃないか」
怪訝な表情で聞いてくる、真木忍。
「まーそうなんだよね」
「おい、重要なことだから勿体ぶらずに言えよ」
freedomの言う通りだ。
「・・・一言で言えば自分勝手な考え。5年前、アンタが私を殺すまで生き延びろって言われたときは、その日を待ってたよ。ただ待ってる間に、自分のルールで死んだ奴らがいて、ソイツらの死によって助かった人達が増えていくのを見るうちに、まだその光景を見ていきたいなって思った。そうゆう対象がまだ沢山いるからね。それに、私が死んだら悲しい思いする人がいるって気づいたからな」
「悲しい思いをする人は誰だ?」
「それは、誰かは言わない」
本人には伝わったようだ。何も言わないし、顔は見てないけど、横からの雰囲気で伝わる。
「じゃあ、なんで俺のところに来たんだ?」
「隣にいる男から、アンタが生気がない顔をしてたって聞いたし、親子の縁まで切るなんてね。退職するとは思っていた。部屋に閉じこもっているし、インターホン鳴らしたけど出ない。でも、人の気配は感じたよ。自分の行いに悔いて、自殺するんじゃないかと思って部屋に入れば予想は当たったね」
「・・・・・」
返す言葉がないようだ。
「アンタは真面目だからね。お父さんの不正を直接聞くだろう。お父さんの不正は、お兄さんの犯罪隠蔽だけではなく、アンタの功績もでっち上げ。アンタの功績を知るのは、時間の問題だと思った。今回みたいに、お父さんから言われるか、何かのきっかけでバレるだろうと思ったよ。前者の可能性が高いと思ったね。退職だけではなく、両親と絶縁するとはね」
「俺の功績のでっち上げは教えてくれなかったんだな。ちなみに、母は不正はあるのか」
「ここでのアンタは、情報量が多くて受け入れられるか分からない。さっき時間の問題だって言ったでしょ。絶縁した家族のことなんて、今更知ってどうする」
「そうだが・・・」
どこか納得できないようだ。
私は溜め息をついた。
「アンタのお母さんは不正はない」
「・・・そうか」
安堵の表情に変わっていく。絶縁したとはいえ、不正がないと安心するんだな。
『人の感情は論理的にできていない』
この男から、そう言われたな。
絶縁してから、期間が経っているわけではないからな。
これが論理的じゃない1つなのだろう。
「私から言うのは、これくらいかな。アンタは、これからどうするつもり?自殺は、おすすめしないな」
真木忍は黙っていた。
どんな言葉が出るか待っている。freedomも言葉にはしないが気になるようだ。
「俺は、あなたのルールは救世主だと思っている。刑事のときから。できれば、あなたのルールで一緒に働きたい」
真木忍の目は真剣だ。
私が言う前にfreedomが口を開けた。
「ふざけるな!お前は真実を知らなかったとはいえ、彼女を傷つけた!そんな奴が一緒に仕事したい?!俺は認めない!!!」
「俺は確かに、彼女を傷つけた。申し訳ありません。許されないのも当然です。それでも、彼女のルールは尊重しています。だから、俺もその一員になりたいんです」
頭を下げたまま、言い終わった後も頭を上げない。
「それでも・・・」
まだ何か言おうとしたfreedomを手を挙げて制止した。
「頭を上げろ。真木忍」
すると、ゆっくり頭が上がる。
「アンタが尊重しているルールは、結局人殺しだよ。助けられる人はいるが、それは、誰かの死をもって、その結果になるだけ。命を奪う。それは、この世界にいる他の者と同じこと。どれだけ綺麗な言葉を並べても、そのことは変わらない」
「・・・」
「真面目なアンタには耐えられない」
「・・・」
「殺し屋だろうと情報屋だろうと同じ。アンタは人の命を奪うことに耐えられる?」
「俺の求めていた正義は、表の世界では見つけられなかった。だけど、ここにある。俺は、あなたと一緒に正義を貫きたい。他の人から批判されようと。もし、俺が使いものにならなかったり、ルールを破ることがあれば、俺を殺せばいい」
「アンタの思ってるよりも、何倍も、いや何十倍も堪えるぞ。その覚悟はあるか」
「はい!」
真っ直ぐな目で1度もブレることはない。
「アンタ、自分が今まで言ってきた言葉忘れないでよ。それと、もう1つ条件がある。私がルール破りそうになったら、アンタが殺して。次は何も細工しないから、本当に死ぬよ」
「え?!」
「selfish person!何を言っている!」
驚く真木忍に、怒るfreedom。
「今回は生きる理由に、自分のルールを反することはなかった。だけど、この先もし私が、自分のルールを反することがあれば止めてほしい」
「だからって死ななくても、いいじゃねえか!」
「ごめん、いくらfreedomの願いでも聞けない。私は、その考えは変わらないから」
しばらく沈黙が流れた。
「分かりました。もし、あなたがルールに反することをすれば、俺が殺します。その後、自暴自棄になったり、自殺することはしません」
「・・・お前は頑固なところあるからな。何を言っても無理か。ただ、そうゆう結果にならないようにしろ」
「分かったよ」
結果的に2人とも納得してくれた。
自分にも曲げられないものができた。前はこんな考えなくて、なんとなく生きてただけだった。
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