9 / 15
企業PRとお笑い構造:嘘と理不尽のエンタメ化
しおりを挟む企業の採用広告における「アットホームな職場」「社員同士が仲良し」などの常套句は、現実とはかけ離れていることが多い。だが、それでも多くの若者がその言葉を信じ、企業に引き込まれていく。そこには一種の“演出”があり、お笑い的な構造が見え隠れしている。
お笑いの「ボケ」とは、常識から逸脱した言動をわざと演じ、観客に“違和感”を提示するものだ。だが、企業の中でこのボケを行うのは経営者自身であることが多い。例えば、
「お金を払ってるんだから多少の嫌がらせくらい我慢しろ」
「文句を言うより働け、みんな我慢してるんだから」
「補助金は入ったけど社員の給与は変わりません」
こうした発言や状況はまるでツッコミ不在の不条理コントのように機能し、理不尽が“当たり前”として定着していく。誰もツッコめない空気、笑えない理不尽。それは「笑い」ではなく、強者が演じる理不尽の演出だ。
ゆとり批判も“ネタ”にされた
かつて「ゆとり世代」は、社会人としての適応力が低い、協調性がない、忍耐力がない──などと叩かれた。だが、その批判の多くは一方的で、都合の悪い現実を若者に転嫁するスケープゴート戦略に過ぎなかった。
ゆとり世代の「常識の違い」や「反応の鈍さ」は、ある種“ボケ”として扱われ、「最近の若者は…」という定番の“ネタ”に組み込まれていったのだ。そして、そのネタがテレビでもSNSでも拡散されることで、社会全体にゆとり=使えないという空気が植え付けられた。
経営者こそ、お笑い構造の最大の演者かもしれない
冷静に考えてみよう。社会の多くの不条理や格差構造は、笑いでは済まされない深刻な問題である。しかし、その根底にあるのは**「違和感が放置される」構造だ。お笑いとは本来、違和感を提示し、ツッコミによってそれを修正・緩和する構造だが、現代社会においては“ボケっぱなし”の権力者**が多すぎる。
つまり、経営者や権力層の中には「お笑い構造に毒された者」たちが存在し、理不尽を面白がる感覚=娯楽化してしまっている可能性がある。そしてそれは、現代の労働現場、学校、家庭──あらゆる場所に形を変えて感染している。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる