日本を駄目にしたお笑い

お話の世界

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偏見を拡散するための装置としてのお笑い

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―笑いが差別を無害化し、正当化する仕組み―

お笑いの悪質な側面は、「差別や偏見」を“笑える形”で流通させる点にある。
単なる差別的発言は炎上するが、笑いとして表現されると、なぜか許されてしまう。


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● 偏見を正当化する「テンプレート化」

お笑いの中で特定の属性が何度も繰り返しネタにされると、
それがあたかも**“真実の特徴”のように受け取られてしまう**。

「関西人はうるさい」

「理系はコミュ障」

「高学歴は空気が読めない」

「オタクはキモい」

「ゆとりは使えない」


こうした偏見を、「ネタ」という形で繰り返し刷り込むことで、
“冗談”というフィルターを通しながら、実質的には差別を常識化している。


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● 頭のいい人間をバカにする構図

知的な人、論理的な人、冷静に物事を分析する人に対して、

「頭でっかち」

「つまらない」

「社会で使えない」


などのレッテルを貼ることで、知性に対する社会的評価を下げていく。
これは、現実の支配層にとっては都合がいい構図とも言える。

バカを笑うのではなく、賢い者を笑いものにすることで、
社会全体の知的水準を引き下げ、従順な“空気”を形成するのだ。


---

● 新しいもの・技術への偏見も生まれやすい

たとえばチャットGPTやAI技術に対する扱いもそうだ。
「どうせ嘘ばかり」「バカなAI」「信用できない」などの表現が
お笑いのテンプレとして語られると、偏見が正当化される。

実際には事実かどうか関係ない。
笑いの中では「正しさ」よりも「ウケるかどうか」が基準になるからだ。
だからこそ、真実を笑いで覆い隠すことが容易になる。


---

● 笑いは「ネガティブ」を正当化する装置でもある

心理学的にも、ネガティブな言葉を多く聞くことで、
その対象への評価は実際に下がっていく。
お笑い番組で特定の属性を何度もネガティブに扱えば、
視聴者は知らず知らずのうちに、そのイメージに染まっていく。


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● 結論:お笑いは“社会的洗脳”の温床にもなる

お笑いは単なる娯楽ではなく、
社会の偏見、差別、操作、抑圧の一部になりうる。

「冗談だよ」

「笑って済ませよう」

「そこまでマジになるな」


そう言ってすべての責任を回避しながら、
偏見を刷り込み、差別を常識化していく。

だからこそ、お笑いは強力な“洗脳ツール”にもなり得るのだ。
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