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本章1 ウォータリア編

籠の鳥34

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ファミィ
「やっとつきました」

そこにはやや古ぼけてはいるものの巨木の上に立派な木で出来たまるでおとぎ話にでてきそうな一軒家が立っていた。

ゲンゾウ
「金持ちも道楽は違うの~」

ヨッジー
「すげーな」

あゆな
「すごいーの」

「中は大丈夫なんですか?」

ファミィ
「ええ、たぶん維持魔法をかけているので」

ウィズ
「維持魔法?」

ファミィ
「簡単に言うと空間の時を止めるといったらいいのかしら」

「へ~」

ファミィさんがなにやら呪文のようなものを唱えるとガチャという音が聞こえた。

ファミィ
「もう、ここに来ることはないとおもってたのに」

そう言って扉のノブを回すと扉が開いた。
外見の古ぼけた感じと違ってよく掃除された綺麗な内観であった。
赤い絨毯に白い階段これがツリーハウスなのかと疑うばかりの驚き、

「これが隠れ家ですか…」

ファミィ
「ええ、ちょっとばかし手抜きをしましたが お恥ずかしい」

ウィズ
「これと比べたら家なんて犬小屋になっちゃいます」

ゲンゾウ
「比べたらだめじゃ」

ファミィ
「とりあえず皆様はあちらの客間に、兵士たちはあちらの休憩室を使ってくださいな
私はとりあえず使えそうなものを探してみます」

するとヨッジーが袖を引っ張る

ヨッジー
「そろそろ時間的にもアレだし一度ログアウトするか」

「そうだな」

ウィズ
「ですね」

「ファミィさんありがとうございます、俺たちも少し休んで散策しますのでまた明朝集合まで自由行動で良いですか?」

ファミィ
「構いません」

「あと、ちょっと探索等もしたいのであゆなとダイマオをお願いして良いですか?」

ファミィ
「わかりました」

あゆな
「どこかいっちゃうの?」

ウィズ
「だいじょうぶです、すぐもどりますから」

「ダイマオ!みんなを頼むな」

ダイマオ
「うん……」

 そしてその日はそれで解散となった、
みんな休息を取ったり今後の話をしたりしている中俺たちは一旦ログアウトすることにした。

その日の夜 無心に素振りをする少年が

ダイマオ
「俺は・・・・・・・」

そして それを遠くから見つめる
「いいね、君のような気持ちは僕には痛いほどわかるよ」
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