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本章1 ウォータリア編

終わりの始まり38

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剣を構えると破損していた鎧が生き物のようにウネウネと動き出し重厚な黒い鎧の姿へと変わって行く。

バルバロイ
「ハアア!!」

剣を掲げ、天を貫くかと思うくらい空へと投げると大型のトラックかと思われるくらいに巨大化しまるで空中を浮遊するように剣先がこちらに向く、そしてバルバロイさん自身は巨大な盾を前身に構えている。
これは正直一撃でも喰らったらやばいかと思っていると、

トゥシエ
「冗談じゃないわよ!砕けるわ」

「ですよね~」

ヴェール
「私も無理!!」

「となると……」

ヴェール&トゥシエ
「避けなさい!」

普段仲悪いのに息はぴったりなような気がする……

ヴェール&トゥシエ
「何か文句ある?」

「いいえ!」

そうこうしているうちに

バルバロイ
「ハアアア!!」

掛け声とともに剣が俺たちに向かって振り下ろされる、
スピード自体はそこまで早くないが確実に重い一撃が頭上から鉄筋コンクリートが落ちてくるようなそんな感じでやってくる。

「これってダメージ受ける範囲どれくらい?」

ヴェール
「考える前に!」

トゥシエ
「走りなさい!!」

振り下ろされるとおもわれる地点からできる限り横へと全力で走り抜けると、背後ですさまじい衝撃と爆風が吹き荒れる!

「あははは……」

ヴェール
「無理!」

トゥシエ
「死んじゃう」

するとバルバロイさんがこちらに向き直り、

バルバロイ
「我々の目標はイレギュラーの破壊、お前にとって死とは永遠ではないのだから手加減は一切しない……排除する」

トゥシエ
「守ってたら即死よ!攻撃しなさい」

ヴェール
「やられる前にやる」

「それしかないか」

覚悟を決めて手槍を持ち一気に距離を詰める、

「ヴェールさん新技行くよ!神の鉄槌」

ガラスの手槍から白い巨大なハンマーのエフェクトがバルバロイさんの頭上に発生しそのまま振り降ろされると同時に接近攻撃をしかけるが、

バルバロイ
「ぬるい!ウオオオ」

バルバロイさんの構えた盾は厚みをましてまるで冷蔵庫かの如く若干大きくなり二つの攻撃を弾く!

バルバロイ
「お前の攻撃には殺気がない、ただ技を放つだけの意思のないただのコマンド」

そういうと頭上の剣にが幾つもの無数の剣へと別れ始める、

バルバロイ
「教えてやろう攻撃とはこういうものだ!」

空を埋め尽くすような剣の大群が俺を取り囲む!

バルバロイ
「嘆きの雨」

冷たい声でそう言い放つと俺に向かってその剣は降り注ぐ!!!

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