アンデットモンスターを蘇生したら姫騎士に!?

DAI!!

文字の大きさ
93 / 608
第4章 空気の震えが音と成りて

85:蘇った子2

しおりを挟む
赤ちゃん
「ボエー!」

先生
 「はいはい、分かった、分かったから刃の部分は触ったらだめじゃ、はぁ~」

 「イタタ髪は引っ張らないで…はぁ~」

 すっかり玩具にされている俺と先生…

アクア
 「あの~替わりましょうか?」

アクアさんが御守をしようとするが…

赤ちゃん
「ボエー!ボエー!」

 アクアさんがあやすとすごい声で泣きわめく…

アクア
「ううう…なぜ私じゃダメなのですか」

端っこで落ち込むアクアさん…

アネゴ
「これも経験よ、頑張りなさいフフフフ」

赤ん坊に攻撃されない範囲を保ちつつ笑うアネゴ。

「とにかく、近くの街でこの子の情報を イタタ 髪抜けるって!」

 もうグダグダになりながら敵はアネゴとアクアさん(ほとんどアネゴ)
 が倒してくれて山を進むと途中に村を発見!

 「よし!ここで休みながら情報を」

アクア
 「わかりました!」

先生
 「うむ!早く母親を見つけねば!」

 村を手分けして探そうとしたとき…

 ぐ~~~~

 「ボエー!ボエー!」

  すごい腹の音と、鳴き声!

 「ええ?ご飯か?えっと子供って何を」

 キョロキョロしていると…

アクア
「主…こっちチラチラ見て…無理なものは無理です!」

 こらー!何を勘違いしているこの姫騎士!

アネゴ
 「サイテイ」

 棒読みで否定しないでアネゴ!

先生
 「何を混乱している!バカたれ鳥の子供なのだからペースト状の肉とかミミズとかじゃ!」

 「そうですよね!アクアさんアネゴ!勘違いしたら困るよ!」

じーーーー

アクアさんアネゴその視線止めて!

アネゴ
 「そういうことにして置きましょう、情報収集は私とアクアさんでやるからご両親は食事探しを」

先生&俺
 「誰が!両親だ」
 「誰が!両親じゃ!」

 ハモッた!

アネゴ
「まあ、意気ピッタリだ事、ふふふ」

アネゴが面白そうに笑っている。

アクア
「ですね!」

アクアさんもそれに続く。

先生&俺
「はあ~」

溜息までハモッた…
その後、俺と先生は近くの食堂に入り店主に事の次第を話すと、
有り合わせで子供用の肉のパテを作ってくれた。

店主
「それは災難だったね…色んな意味で」

 良い声の店長だな…

「ええ…」

先生
 「まったくじゃ」

店主
 「しかし、この辺りで子供を亡くしたなんて話は聞いたことないからな~上の街かな」

 「上ですか…」

先生
 「ああ、今上はいろいろ大変だからな…」

赤ちゃん
 「ボエー!ボエー!」

赤ちゃんが泣きだした。

店主
「しかし…こう言っちゃなんだけど可哀そうな子だな」

 「?」

 俺が店長の言葉にきょとんっとしていると…

店主
「俺らの種族の優劣は声なんだ、その声がこれだと…親が引き取るか…最悪なケースだが変な話引取り手がいるか…」

 「声か…」

赤ちゃん
 「ぼえー!」

う~ん、お世辞にも良いとは言えない…

店主
「すまんな、俺にはなんの力にもなってやれないが、少し成長させたら変わるかもしれしな」

 「成長ですか」

店主
 「うむ、俺等の種族は最初の内はレベルが上がるにつれて心身が共に成長する、だからレベルを上げてやれば…」

先生
 「ふむ~」

 「いや~でも勝手に成長させるは…」

すると店主が…

店主
「まあ、言いたいことはわかるが俺達の基準は声なのだ、今のままじゃ~きっと君たちはわからないとは思うが我々にとってはとても重要視されることなのだよ」

声が悪いと要らない子扱いされるっていうのか?それはどうなんだろうと思いつつ
自分の価値観だけで判断するのもダメかと葛藤はあるが…

「そうですか…」

店主
 「うむ、あと一時的な託児施設は教会がしているから相談してみると良い」

 「はい、ありがとうございます」


俺は残った離乳食を瓶に入れてもらいお金を払ってその場を後にした。

「先生どう思います?」

先生
 「なんじゃ、この子の事か?」

 「はい」

 「ふむ、この世は全てが己の価値観では測れない…」

 「そうですけど」

 「まあ話は最後まで聞け」

 「はい」

 「だが自分の正しいと思うことまで曲げていては己の意味がない、だからこそ接点をみつけてそれをいかに自分に近づけるか考えるんじゃ」

 「…」

先生
「まあ、この子がこのままじゃ悲劇の結末を迎える可能性があるなら最低限まで儂らが育ててやろう、それがこの子の為じゃ…それに干物になってたくらいじゃから両親に会えるかもわからんかの」

 「はい…」

先生
 「納得はしなくても良いが、現実を見るんじゃ」

 「…」

その後もいろいろ情報を聞いたが内容は声良くない子の酷い扱いの話だけでこの子の両親の話は1つもなかった。
数時間後アクアさん達と合流したけどやはりアクアさん達も何も情報が無かった。


アネゴ
「声が人の優劣になる世界ね~」

アネゴが赤ちゃんを見て呟く…

アクア
「それがこの種族の考え方なんですね」

アクアさんがその呟きに続く。

先生
「うむ、ホントであればこの子をこのまま返したいとこだが、店主の言い分だとこのままではあまり良い結果が生まれそうにない」

 「…」

先生
 「そこで、不本意ではあると思うがこの子の為にある程度成長させて改善する可能性にかけてみようとおもうのじゃ」

 先生がみんなを説得する。

先生
「当面 託児所があるここを拠点にして成長させようと思うのじゃ」

アクア
「それでこの子のお母さんは納得してくれるのでしょうか」

 アクアさんが反論する。

先生
「ダイン、この村の人に聞いた情報を」

 「はい…、今は少なくなったらしいですが昔は声の悪い子は忌み嫌われることがあるという話を聞いたんだ」

アクア
 「そんな!」

アネゴ
 「うむ~そこまでなのね」

アクアさんとアネゴが驚きの声を上げる。

アクア
「それは正しく無いです!」

 アクアさんが叫ぶ!

アネゴ
「アクアさん きっとコレがこの種族の価値観なのよ…それが正しいかどうかは彼らが決める事よ…納得はできないけど」

アネゴが静かに呟く。

アクア
「でも!」

先生
 「アクアの気持ちも解る…だが現実は違うんじゃ」

アクア
 「…」

先生
 「だから儂等はこの子為に出来ることをしてやろう」

アクア
 「…」

 納得できない言葉を含みながらアクアさんが頷いた。
正直俺も同じ気持ちだ…だが村人の話を聞けば聞くほど俺の思いは否定されていく…
ここは割り切ってでもこの子のレベル上げをしないと行けないのだろうか…

 こうして不本意なレベル上げが始まった。
しおりを挟む
感想 245

あなたにおすすめの小説

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。 ──────── 自筆です。

もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜

きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。 遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。 作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓―― 今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!? ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。 癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー

びーぜろ
ファンタジー
ブラック企業『アメイジング・コーポレーション㈱』で働く経理部員、高橋翔23歳。 理不尽に会社をクビになってしまった翔だが、慎ましい生活を送れば一年位なら何とかなるかと、以前よりハマっていたフルダイブ型VRMMO『Different World』にダイブした。 今日は待ちに待った大規模イベント情報解禁日。その日から高橋翔の世界が一変する。 ゲーム世界と現実を好きに行き来出来る主人公が織り成す『ハイパーざまぁ!ストーリー。』 計画的に?無自覚に?怒涛の『ざまぁw!』がここに有る! この物語はフィクションです。 ※ノベルピア様にて3話先行配信しておりましたが、昨日、突然ログインできなくなってしまったため、ノベルピア様での配信を中止しております。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

クラス召喚されて助かりました、逃げます!

水野(仮)
ファンタジー
クラスでちょっとした騒動が起きていた時にその場に居た全員が異世界へ召喚されたみたいです。

処理中です...