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ロミオの純情
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ぐったりとしながらバスルームを出ると、九条が待ちくたびれたような顔をして、部屋で待っていた。
「おかえり。九条、帰ってたんだ」
「ああ。鷹司、今日はシャワー、時間かかってたな。次、使うよ」
九条は、やれやれといった表情で立ち上がる。
「待たせてすまなかったな」
と鷹司はそう言ってハッとする。
(九条、お前も時々バスルームで抜いてるな)
言いかけて、鷹司は口を閉じる。
男が一人で性欲処理をするのは当たり前だ。しかも、美雨ちゃんみたいな魅力的な恋人がいれば、尚更、毎日のように性欲が高まっても無理はない。
ふと、コウはどうしているだろうかと気になった。
一年生の寮部屋は三年生のこの部屋のように広くて設備が整っている訳じゃない。
体と体がくっつき合うような狭い部屋で、コウは誰とどんな風に過ごしているんだろうか。
ルームメイトはどんな奴なんだろうか。
『コウ、出すのを手伝ってやるよ』
そう言って敏感なソコを触られたりしてないだろうか。
合気道部の連中が、練習中のコウのキリッと引き締まった小柄な体を、時々物欲しそうに眺めているのに、薄々と感づいてはいた。
そういった表情をしている奴はすぐに自分の前に呼んで、バタンと投げ飛ばしてきたが、
俺はもしかして嫉妬していたのか……?
それにしても、何でさっきから俺はコウの事ばかり考えているんだ。
俺は男になんか興味無い筈だろう。鷹司は自嘲気味に笑って頭を振る。
その時、九条がシャワーから上がってきた。
黒のバスローブを羽織り、ワシャワシャと髪を乾かしているその開いた胸元からは、グリーンフローラルの甘い香がして、如何にも、“水も滴るいい男" といった趣で、友人ながらも、鷹司はつい見惚れる。
「ん?」
鷹司の視線に九条は気がつく。
「いや、ハンサムだよな。お前」
鷹司がそう言うと、九条はソファーに腰掛けている鷹司に、つかつかと歩み寄って、鷹司の綺麗なラインの顎をグイッと取る。
「鷹司、気持ちは有り難いが、俺には美雨という恋人がいるんだ。すまない」
「ち、違う!そういう意味で言ったんじゃない!」
鷹司は顔を赤くして慌てて否定する。
「冗談だよ」
九条は笑いながら、ガタンと近くの椅子に腰掛けて、髪をガシガシとタオルで乾かし続ける。
「鷹司、お前だって相当なハンサムだろ。どんだけ後輩泣かしてきたんだよ」
「別に泣かそうと思って泣かしてきた訳じゃない」
鷹司は黒革のソファーに寄りかかって腕を組み、心外だといった表情をする。
「鷹司、お前さ、好きな子でも出来たの?」
「なんで?」
「なんかこう、" 恋に悩む男 " みたいな顔を、さっきからしてるからさ」
九条はそう言って長い脚を組む。バスローブが少しはだけて、九条の滑らかな肌が目の前に露わになるが、それを見ても鷹司は何とも思わなかった。なのに、さっきは何故、想像の中のコウの肌に欲情をしてしまったのだろうか。
「わかんねぇ。この気持ちが恋かどうか、正直、俺には分からない……」
「慎重に悩むのは良いことだが、気がついた時には手遅れで、誰かのものになってた、なんて事にはなるなよ」
「ああ 」
九条のアドバイスに、鷹司は素直に頷いた。
「おかえり。九条、帰ってたんだ」
「ああ。鷹司、今日はシャワー、時間かかってたな。次、使うよ」
九条は、やれやれといった表情で立ち上がる。
「待たせてすまなかったな」
と鷹司はそう言ってハッとする。
(九条、お前も時々バスルームで抜いてるな)
言いかけて、鷹司は口を閉じる。
男が一人で性欲処理をするのは当たり前だ。しかも、美雨ちゃんみたいな魅力的な恋人がいれば、尚更、毎日のように性欲が高まっても無理はない。
ふと、コウはどうしているだろうかと気になった。
一年生の寮部屋は三年生のこの部屋のように広くて設備が整っている訳じゃない。
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ルームメイトはどんな奴なんだろうか。
『コウ、出すのを手伝ってやるよ』
そう言って敏感なソコを触られたりしてないだろうか。
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そういった表情をしている奴はすぐに自分の前に呼んで、バタンと投げ飛ばしてきたが、
俺はもしかして嫉妬していたのか……?
それにしても、何でさっきから俺はコウの事ばかり考えているんだ。
俺は男になんか興味無い筈だろう。鷹司は自嘲気味に笑って頭を振る。
その時、九条がシャワーから上がってきた。
黒のバスローブを羽織り、ワシャワシャと髪を乾かしているその開いた胸元からは、グリーンフローラルの甘い香がして、如何にも、“水も滴るいい男" といった趣で、友人ながらも、鷹司はつい見惚れる。
「ん?」
鷹司の視線に九条は気がつく。
「いや、ハンサムだよな。お前」
鷹司がそう言うと、九条はソファーに腰掛けている鷹司に、つかつかと歩み寄って、鷹司の綺麗なラインの顎をグイッと取る。
「鷹司、気持ちは有り難いが、俺には美雨という恋人がいるんだ。すまない」
「ち、違う!そういう意味で言ったんじゃない!」
鷹司は顔を赤くして慌てて否定する。
「冗談だよ」
九条は笑いながら、ガタンと近くの椅子に腰掛けて、髪をガシガシとタオルで乾かし続ける。
「鷹司、お前だって相当なハンサムだろ。どんだけ後輩泣かしてきたんだよ」
「別に泣かそうと思って泣かしてきた訳じゃない」
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「鷹司、お前さ、好きな子でも出来たの?」
「なんで?」
「なんかこう、" 恋に悩む男 " みたいな顔を、さっきからしてるからさ」
九条はそう言って長い脚を組む。バスローブが少しはだけて、九条の滑らかな肌が目の前に露わになるが、それを見ても鷹司は何とも思わなかった。なのに、さっきは何故、想像の中のコウの肌に欲情をしてしまったのだろうか。
「わかんねぇ。この気持ちが恋かどうか、正直、俺には分からない……」
「慎重に悩むのは良いことだが、気がついた時には手遅れで、誰かのものになってた、なんて事にはなるなよ」
「ああ 」
九条のアドバイスに、鷹司は素直に頷いた。
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