普通の学生だった〜番外編。「吸血鬼」

かーにゅ

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お洋服 1

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柚琉視点

「ままほんとにいいの?」
「えぇ」
ママがね、パソコンでね、好きなの買っていいよって!!
だからね、僕お洋服買ってもらうの!!
ママとお揃い!!
メイドさん達ともお揃いしたいなぁ…。
でもお洋服だと着てくれない…よね。
ゴムとかピンとかのがいいのかなー?
「ままこれいっしょできる?」
「え?…お揃いがいいならここよりも別のサイトを見ましょうか。ここは子供服だけなのよ」
お花いっぱい可愛いのに…ざんねん。
「ほら、ここならママとお揃いで着れるわよ」
「わぁい!!」
僕は指をさすだけ、操作はママがやってくれる。
「これする!!」
「ふふ、いいわよ」
(ちなみに見ていたサイトは母娘で着れる服のサイトである。息子用ではない)
「ままといっしょうれしい!!」
「ママも嬉しいわ。でもこれじゃパパがヤキモチを妬いちゃうかもしれないわね」
「やきもち?」
「えぇ。パパだけ仲間はずれなの!?ってなっちゃうわね」
うーん。
でも…僕ママと一緒がいい…。
「ぱぱもいっしょ…できる?」
「うーん…どうかしら…あの人がレディースを着れるとは思わないし…それだと他の服に変えなきゃいけなくなるわね」
「や!!」
これがいい!!
「じゃあ他のお洋服でお揃いにしましょうね」
「はぁい」
それからパパとのお揃いは黒色のパーカー(教えてもらったの)になった。
えへへ~おそろい嬉しいなぁ。
ママとのお揃いはね、白色のワンピース(これも教えてもらった)なの!!
ふわふわで青色のリボンがついてて可愛かったの~。













「柚、お洋服届いたわよ」
「わぁい!!」
数日後、ママは茶色い箱を抱えてた。
「これままの?」
「こっちの小さいのが柚のね」
「これぱぱ!!…あれ?おなじのろっこあるよ?」
「ふふ、どうせなら家族全員でお揃いにしましょ?」
「じゃあこれがぱぱで…しょーにぃにとなおにぃにのどれ?」
「この2つね。あの2人はもうサイズもほとんど変わらないもの」
「これがなつにぃに!!」
僕のは1番ちっちゃいの。
「みんなでおそろい!!」
「今度はこれ着てお出かけしましょうね」
「うん!!」














着てみたらなんか僕と夏にぃにのだけ違った。
「おみみある…?」
「キッズには耳付きだったのね。見落としていたわ。柚とっても似合ってるわよ」
「…夏は無理…なんで…なんで自前のあるのに偽物まで…」
「…夏、仕方ないんだ。母さんのうっかりは今に始まったことじゃない」
「まだキッズしか着れないもんね」
「なつにぃにといっしょ!!」
「うん…いっしょだね…(柚には似合うけど夏は無理があるって…あとでこれ切り落とそうかな…)」
「いっしょうれしい!!」
「(あ、ダメだこれ切り落としたら泣くやつ…マジか)」
「夏…頑張れ」
「大丈夫だよ。弟のためにお揃いにしてくれたお兄ちゃんに見えるから」
「うん…」
夏にぃにはなんかくらぁいお顔してた。
なんでだろうね~。
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