普通の学生だった〜番外編。「吸血鬼」

かーにゅ

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遊園地その後

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メイド視点

「…ねぇあれ何とかした方がいい?」
「見てるだけ…だよね?」
「写真撮り始めたら止める…?」
「消去させなきゃダメでしょ。多分…それなら魔法使っても問題にはならないし」
「そうだね…酷いようなら旦那様か翔様に認識阻害の魔法発動させてもらおう」
私達柚琉様付きメイドはご家族から少し離れたところでアイスを楽しむ……フリをしながら周りの客の様子を伺っていた。
男性も女性も旦那様方に見とれて…。
あ、スマホ取り出した。
「いくよ」
「準備は出来てるよ」
手首の魔道具を発動させ、周辺の小型電子機器(主にスマホ)に写った旦那様方の写真を消した。
旦那様や奥様ならまだいいんです。
あの方々は人族の領地で仕事をすることもありますし。
で・す・が!!
私達の可愛い可愛い柚琉様を撮ることは許しませんよ!?
変質者の手に渡ったら危険ですからね。
おや、旦那様は気づかれたようです。
認識阻害の魔法を展開しましたね。
を。
ということは私達使用人の他にも誰か見ている人がいるのでしょうか?
護衛…でしょうかね。
あの人達は隠れるのがすごくお上手ですから。
「ままだっこ」
「あら、ママが良くなったの?」
「あいしゅ」
「オネダリのためだったのね」
アイス…ですか。
柚琉様ならばイチゴかチョコですかね。
シークレットはやめた方がいいです。
変な味がしましたから…。←さっき食べた。



























「これあげる」
「「ありがとうございます」」
遊園地へ行った翌日、遊園地のキャラのかかれた袋を手渡された。
「あのね、しょうにぃにがね、いっしょのかってくれたの…だからね、きょうね、みんなでいっしょしたい…だめ?」
「…えぇ。やりましょうか。柚琉様の分はどちらに?」
「ここにあるよ」
ドレッサーの前の椅子に柚琉様を座らせ、猫のヘアゴムでサイドの髪を後ろで結った。
この間覚えた編み込みで、ですよ。
柚琉様の頭皮を傷つけぬよういかに優しく、いかに崩れにくくするかが大変でしたけど。
「いっしょうれしい…」
…キャラ付きのヘアゴムってキャラを前にするのすごく難しいですね。
確か髪の周りを通してからキャラに引っ掛けるんでしたっけ。
「できましたよ」
「私達も結んでみました」
私達はシュシュを外して上から付けただけだけど。
「かわいい!!」
「柚琉様のほうが可愛らしいですよ」
「おんなのこのがかわいいの!!」
女の子よりも可愛らしい自覚はおありですか?
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