普通の学生だった〜番外編｡「吸血鬼」

ばたんきゅー 2

翔視点

無理矢理寝かしつけた柚をベッドに寝かせた｡
…こうでもしないと熱があっても遊びたがるからな｡
もうすぐ1歳だっていうのにまだまだ赤ん坊のままだ｡
｢…1歳…か｣
柚がこの家に来てもう1年も経つのか｡
柚の誕生日プレゼントは用意した｡
特別に魔王の血も用意した(もう血液は必要ないけどな)｡
｢ふにゅぅ…｣
｢大きくなったな…｣
身長的にはあまり変わっていないけれど言霊を無理矢理魔法陣で塞ぐ必要もなくなった｡
たまに暴走はするけど命に関わるものでは無いし…魔導書は鍵付きの隠し部屋へ｡
俺が仕事で使う時にしか出さないしいいだろう｡
｢…はふ｣
柚の吐く息が少し熱かった｡
…本格的に熱が上がり始めるな…氷嚢を持ってこさせるか｡
｢そこのメイド｡氷嚢を頼…｢こちらに｣…用意がいいな｣
｢柚琉様がお熱を出されるのはいつもの事ですから｣
…何？
ここ最近なら俺は聞いてないぞ？
…昼間に熱を出して冷やしていたら下がったから言わなかった…とか？
｢こちらも｣
柚のお気に入りのぬいぐるみ｡
ベッドにないと思ったらそっちにあったのか｡
｢…俺もそろそろ仕事休むか｣
有休ってあと何日あったっけ？
いや別に有休以外でも休むけど｡
柚が体調崩している時に俺が仕事をするなんて出来ないだろう？
｢休まれるのでしたら柚琉様とお出かけしていただけないでしょうか｣
｢いいぞ｡…柚の希望はあったか？｣
｢スイーツ系は奥様と行かれているようですが動物園や水族館には行っていません｣
｢人族の方では雨続きでしたので…｣
｢…流水か｣
雨に濡れてどうなるか分からないしな…｡
もし火傷でもしてしまったら…｡
｢ですが来週からは晴れ続きだそうです｣
｢そこで連れていくか｡…動物園か…水族館…当日の気温で決めるとするか｡両方チケットを取っておいてくれ｣
｢｢はい｣｣
ぬいぐるみや食べ物を買うだろうからなるべく現金を持っておこう｡
…外に出かけだしてから買い食いが止まらないんだよな…｡
母さんとネットショッピングでも色々買っているようだし…｡




































かーにゅです｡
…皆様に少しお知らせをしようと思います｡
実は昨日倒れてしまいました｡
病院に行ったのですがこれといった原因が見つからず､とりあえず処方された薬を飲んでいる状態です｡
もしまた倒れるようなら更新頻度など落ちてしまうかもしれません｡
現に1つの作品が更新できてませんし…｡
なるべく早く､元気になろうと思うので少しお待ちください｡