普通の学生だった〜番外編。「吸血鬼」

かーにゅ

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ボールプール 1

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柚琉視点

「きゃー!!」
「柚?下は柔らかいといえど床なんだから頭ごちんしたら痛い痛いなっちゃうわよ?」
「ぼーる!!いっぱい!!」
僕はママと一緒にお部屋の中で遊ぶ時用のお部屋に来た。
ボールいっぱいなの!!
前に夏にぃにと遊んだところみたい!!
僕はもぞもぞ動いてボールの下へ入り込んだ。
「あら?柚?どこ行っちゃったの?」
「ばぁ!!」
「あらあら。いたずらっ子ね」
「びっくりちた?」
「えぇ。とっても」
わぁい!!
ママがびっくりしたって!!
ボールにぎにぎするの楽しい!!
「柚はこのお部屋好き?」
「だいすき!!」
「他にも遊ぶお部屋作りましょうね」
「うん!!」
遊ぶのいっぱい!!
「…診察用の鞄持ってきたら…何遊んでるの?熱は?」
「おねつない!!」
「37度だったから様子を見ながら遊ばせることにしたの。ぐずっちゃう方が体調崩しちゃうのよ」
「一応お薬飲もうか」
「やっ」
「お菓子みたいなやつだから」
「やぁなの!!」
またボールの中に隠れた。
お薬嫌いなの!!
美味しくないの!!
「…そこか」
「ふにゃん!!」
しっぽ!!
しっぽやぁ!!
「これ食べてね」
「う?」
お口の中になにか入れられた。
「…かたい」
「お口の中でコロコロしてるんだよ?噛んじゃダメだよ?」
「…うい」
「…なんで座り込んでるの?」
「せんせーのせい」
しっぽやぁなの。
「…先生が柚の尻尾を握ったからよ。柚の弱点なのよ」
「分かりやすい弱点だね…」
「…ふにゅぅ…」
「柚、1回出ましょうか。元気になったらまた遊びましょう?」
「うん!!」
おやつ食べる!!
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