普通の学生だった〜番外編｡「吸血鬼」

お出かけ…なのに 1

柚琉視点

｢柚､今度の金曜日にお出かけしましょうか｣
｢おでかけ!!｣
｢柚また女の子の格好して行くのか？｣
｢ままといっしょ!!｣
おでかけ!!
どんなのがいいかな？
お外寒いかな？
寒かったらふわふわのマフラーがいるよね｡
うさちゃんがついてるの｡
うさちゃんのお洋服もお靴もお帽子もあるんだよ｡
｢今度はこんな季節だし温かいものがいいわよね｡チーズフォンデュなんてどうかしら｣
｢ちーずふぉんでゅ？｣
｢チョコフォンデュはやった事あるでしょう？あれのチョコがチーズになっているのよ｣
｢やるー!!｣
ちょこふぉんでゅは1週間に1回だけって｡
…いっぱいチョコ準備するの時間がかかるんだって｡
｢楽しみね｣
｢…そうやって俺らをおいて行くんだよな…俺らが最後に柚と出かけたのいつだっけ…｣


















































そして金曜日…
｢おはよっ!!｣
｢おはようございます｡柚琉様…｣
｢おでかけなの!!はやくおきがえ!!｣
｢…はい｣
うさちゃんにするの!!
ふわふわもこもこなの!!
ぴっぴって鳴るうさちゃんくっく!!
うさちゃんぬいぐるみリュック!!
｢うさちゃんのかみどめする!!｣
｢…あの｣
｢はやく!!おでかけなの!!｣
｢はい…｣


















｢ふぇっ…｣
｢ごめんなさいね…お外雨なの…｣
｢あめしゃんめんめー!!｣
｢柚｡結露がついているかもしれないから窓からは離れましょう｣
｢うー!!｣
あめしゃんめんめなのー!!
僕はお出かけしたいの!!
お出かけー!!