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なおにぃにとおねんねお風呂 

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直人視点

「ぷぴっ…ぷぅ…」
「…よく寝ていられるね」
今お風呂入って頭洗われてるのに。
残念ながら僕が洗ってるわけじゃないんだ。
僕は湯船の中で柚を支えて、メイドに洗わせてるんだ。
柚は全く起きる気配もないけど。
「軽食の用意は必要ありませんでしたかね」
「かもね。このまま明日まで眠り続けるかな?…だとしたら朝早く目覚めちゃうかも…ごめん。今日早く上がっていいから明日いつもより少し早くこの部屋にいてくれる?」
「「かしこまりました」」
「ごめんね」
ねんね好きな子がいるからね。
…専属の子達にはこうやって始業終業時間がズレちゃうから後でお金としてお詫びを渡してるんだよね。
柚は寝る時間もバラバラだから(遅くなることは無いけど)。
「すぴぃ…くしゅん!!」
「え?…寒かった?お湯もう少し温度上げようか」
右手から熱波を出し、左手でお湯の温度を確かめながら1度ほど上げた。
「ぷっ…ふにゅぅ…」
「ふふ。寝言を言っちゃう癖は抜けないね」
「そうですね」
「藤沢家としてはダメだけど柚は柚だもんね。お家の中でならいくらでも寝させてあげるし外で寝ちゃっても誰にも文句は言わせないからね」
それだけの力があるから。
僕と兄さんは魔界の異端児であった母さんと父さんの息子だよ?
夏だって父さんが見込みがあるから連れてきた。
柚は…単に可愛くて欲しくなっちゃっただけだけど後からとんでもない能力がついてきた。
「…柚はちゃんとコントロール出来るようになれば誰にも負けない子になるね」
「可愛くて強いだなんて本当に魔界最強になってしまうかもしれませんね」
「最強はダメだよ。魔王に担ぎあげられちゃうから。適度に強くなろうね。…いや弱くてもいいか。僕達がずーっと守ってあげるからね」
「ぷぃ…」
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