280 / 345
繰り返し 2
しおりを挟む
雫視点
「ままぁ…やだぁ…」
「柚…お熱辛いんでしょう?お薬飲まなきゃ治らないのよ」
「ままがなおしてぇ…」
「ごめんなさいね…ママ病気は治せないの」
「ふぇぇん…」
寝る前の薬を飲みたくないとイヤイヤする柚に水の入ったコップを持たせた。
「お薬飲んだらママとねんね出来るわよ?」
「…うやぁ…」
「怖いの来てもないないしてあげるわ。ほら眠たいんでしょう?」
早く飲ませて寝かせないと…ここから熱が上がってきてしまうのよね。
入院し始めてから3日目…ずっと変わらないの。
「ほら、ちゃんとゼリーに混ぜたから。カミカミしちゃダメよ?ごっくんするのよ?」
「ふぁい…」
眠たくて目を擦り始めた柚の口にゼリーを流し込み、飲み込んだのを確認してから水も飲ませた。
「さ、ねんねしましょうね」
ベッドの上の机を片付けて柚を抱っこしてからベッドに入った。
「ぼくおうちかえるぅ…」
「急に帰りたくなっちゃったの?」
「にぃにぃ…」
「…治ればおうちに帰れるわよ」
医師の話によれば熱が下がれば帰れるそうだもの。
あまりに高い熱が続くようならどこかに障害が出るかもって…。
私それは治したことないのよ。
私に治せるかしら…。
「柚、おやすみなさい」
「…ふにゃ」
もうおやすみも言えなくなってたわ。
夜の間中冷やし続けていれば少しは良くなるかしら?
「ままぁ…やだぁ…」
「柚…お熱辛いんでしょう?お薬飲まなきゃ治らないのよ」
「ままがなおしてぇ…」
「ごめんなさいね…ママ病気は治せないの」
「ふぇぇん…」
寝る前の薬を飲みたくないとイヤイヤする柚に水の入ったコップを持たせた。
「お薬飲んだらママとねんね出来るわよ?」
「…うやぁ…」
「怖いの来てもないないしてあげるわ。ほら眠たいんでしょう?」
早く飲ませて寝かせないと…ここから熱が上がってきてしまうのよね。
入院し始めてから3日目…ずっと変わらないの。
「ほら、ちゃんとゼリーに混ぜたから。カミカミしちゃダメよ?ごっくんするのよ?」
「ふぁい…」
眠たくて目を擦り始めた柚の口にゼリーを流し込み、飲み込んだのを確認してから水も飲ませた。
「さ、ねんねしましょうね」
ベッドの上の机を片付けて柚を抱っこしてからベッドに入った。
「ぼくおうちかえるぅ…」
「急に帰りたくなっちゃったの?」
「にぃにぃ…」
「…治ればおうちに帰れるわよ」
医師の話によれば熱が下がれば帰れるそうだもの。
あまりに高い熱が続くようならどこかに障害が出るかもって…。
私それは治したことないのよ。
私に治せるかしら…。
「柚、おやすみなさい」
「…ふにゃ」
もうおやすみも言えなくなってたわ。
夜の間中冷やし続けていれば少しは良くなるかしら?
0
あなたにおすすめの小説
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
一日だけの魔法
うりぼう
BL
一日だけの魔法をかけた。
彼が自分を好きになってくれる魔法。
禁忌とされている、たった一日しか持たない魔法。
彼は魔法にかかり、自分に夢中になってくれた。
俺の名を呼び、俺に微笑みかけ、俺だけを好きだと言ってくれる。
嬉しいはずなのに、これを望んでいたはずなのに……
※いきなり始まりいきなり終わる
※エセファンタジー
※エセ魔法
※二重人格もどき
※細かいツッコミはなしで
ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる