普通の学生だった〜番外編。「吸血鬼」

かーにゅ

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葛藤 2

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夏視点

惟くんとゲームをしながらも意識は後ろで眠っている柚に向けていた。
メイド達が世話をしているし夏のしっぽも握らせているから大丈夫だとは思うんだけど…。
「あー!!え、ちょなんで初心者なのに!!」
「柚とたまに遊んでたからね」
「なんでゆず相手にこんなに強くなれるんだよ…」
気づかれないように手を抜くって難しいんだよ?
柚は自分が教えたいみたいで疲れきった翔兄さんが加減間違えて買っちゃった時すっごい拗ねてたもん。
「夏羽様、柚琉様は…」
「いいよ。このまま寝かせておいて」
「しかし…」
「布団敷いてるだけだと思ってるかもしれないけどその布団衝撃吸収とかの魔法が何重にもかけられてるからベッドと変わらないよ。母さんがかけたから安心して」
「奥様が…それなら安心ですね」
うん、メイド達の母さんに対する絶対的信頼はなんだろう。
逆に執事だと父さんに対してなんだよね。
うちの親ふたりは同性の心を掴むのに優れてるのかな?
「ん…むぅ…」
よく眠ってるのにしっぽは離してくれない。
時々牙を立ててるから痛い…。
「…あとで母さんに治癒かけてもらお…」
「ん?夏さんどこか怪我してんの?」
「現在進行形で柚に噛まれてるから。…あー…吸ってるし…もう寝ながら飲むのは危ないって言ってるのに」
「噛む?吸う?…やっぱゆずって魔族なんだな」
「まぁ見た目以外は魔族らしくないよね」
普通なら魔族と人族って関わりあいを持とうとしないし。
父さんと母さんが特殊なんだよ。
そんな特殊な2人に育てられたから翔兄さんや直人兄さんも積極的に関わろうとしてるの。
「…羽としっぽって隠さねぇの?夏さんうちに来る時隠してるよな?」
「柚は魔法使えないからね。夏は人にかけられるほど上手くないし尚且つ柚が嫌がるから」
「ゆずが?…俺の友達に言われた時すっごい泣いてたのに?」
「柚にとって羽としっぽはなんなんだろうね。とっても大事なもの、としか教えてくれないんだよ」
「へー」
…なんとなく理由はわかるけどね。
多分…吸血鬼と淫魔って見た目的にそう変わらないから父さんや母さんと羽が同じだ!って喜んでるんだと思う。
あのふたりなら柚に言われれば普段隠してるけど喜んで見せそうだし。
「…あ、死んだ。なんで話しながら…くっそ」
「それさっきも言ってたよ?言ったでしょ?夏はにぃにだから」
柚のかっこいいにぃにだからね。
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