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お泊まり会2日目 2

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メイド視点

「ぉはよ…」
「「おはようございます。柚琉様」」
いつもより前髪の寝癖が酷いですね。
奥様にグリグリしていたんでしょうか。
えぇでも直してみせましょう。
メイドのプライドにかけて。








20分後
「おわったぁ…?」
「「はい」」
寝癖直し、アイロン、などなど持ってきたもの全て使いました。
えぇ。
柚琉様の支度にかけていい時間は30分のみなのです。
着替えも含め30分です。
それ以上は柚琉様がもぞもぞしてしまいますから危険ですので続けられません。
「かぁいい…?」
「えぇ」
「柚琉様はいつでも可愛らしいですよ」
「えへ…」
ですがいつもより元気がないような…。
「昨日夜更かししちゃったのよ」
「どうして…」
「ゲームが楽しくてやめられなかったのよ。惟くんと二人で遊んでいたというのもあるけれど…」
「にゅぅ…」
奥様に抱きつく柚琉様。
果たして理由はそれだけなのでしょうか。
「…ゆずちゃん。お熱はかってみましょうか」
「「え」」
やはり…。











「37.2…ゆずちゃん平熱はどれくらいなの?」
「36.9ですかね…最近は柚琉様が嫌がってしまうのではかれていないことが多いのです」
「…それなら少し冷やして1日休めばすぐ下がりそうね」
「ゆず…熱あるのか?」
「…私気づかなかったわ。柚はいつもあったかいもの」
「「奥様………お屋敷に帰るのを遅らせましょうか」」
「…いいえ。今日帰るわ。病院に行ってからいつもの柚の部屋で休ませましょう」
「「はい」」
保険証などは私達が持っていますし後はこの街の旦那様の別邸からブランケットなどを持ってくるのみですね。
片割れがブランケットを取りに行ったのを確認し、柚琉様の服を緩めた。
部屋着風の物にしておいて正解でした。
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