普通の学生だった〜番外編。「吸血鬼」

かーにゅ

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おかえり 2

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柚琉視点

「んにゃ…」
目を開けてみたら…目の前にもふもふがあった。
「もふぅ…」
「くふっ…柚、くすぐったいよ」
「ふぇ…?にぃに…?」
「おはよ。…お熱まだあるね」
お熱…?
僕お熱あるの?
惟くんのおうちでお泊まりしてただけだよ?
よく分かんなかったけどとりあえず逃げようとするもふもふをぎゅーってしておいた。
「…柚、それにぃにのしっぽだからね?もふもふって言ってるけど…いつもみたいにしっぽって呼ばないの?」
しっぽ?
あ…にぃにのしっぽ?
もふもふ…ふにゅぅ。
「…もふもふなら何でもいいのね。どうする?目が覚めたなら…ご飯食べる?」
「…おなかすいたぁ…」
「果物とか…ゼリーとかだったら食べられそう?」
きらきらのゼリー食べる…。
にぃには僕をひっつかせたままベッドの上に腰掛けた。
「…離してくれるとにぃに指示出しに行けるんだけどな」
「やぁや!!」
「…兄さん、うん。そう、柚起きたから。何か食べるもの持ってきてくれない?」
にぃにはお耳に着いたまぁるいキラキラに触って何か話してた。
「にぃになにそれ…?」
「通信用魔道具だよ。これで遠くの人とお話できるの。まだ試作段階だから家の中でしか使えないけどね」
「まど…ぐ?ぼくもほしい!!」
「柚も?…まぁ…使えるだろうけど…すぐ作ってあげるから少しだけ待ってて
ね」
「はぁい」
僕も…僕もキラキラ!!
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