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魅了の力
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「今日は魔王様のお力について学びましょうか」
「あいっ!!」
「魔王様のお力は『魅了』。つまり上手く使えれば周りの者全てを思いのままに操れるんですよ」
「にゅ?あやつる?はしゅば、だっこー」
「はい。かしこまりま…そうではなく!!私共は魅了の力を使われなくとも魔王様に従いますから…」
「どーするの?」
こてんと首を傾げて口に手を当てる。
あざとい。が、計算ではない。ただ素でやっている。
「…試しにこのスライムを使いましょうか」
ハシュバは瓶を開き、水色のプルプルとしたスライムを床に落とした。
「このスライムには基本、言語は通じません。ですのでこのスライムに命令をし、それをこなすことが出来れば今日の授業は終わり、としましょうか」
「がんばる!!」
スライムに触れて、魔王様は固まった。
「魔王様?」
「ぷにぷにだぁ!!えへへ。ぼくにいっぱいぷにぷにさせてねぇ~」
スライムはその体をうにうに動かし、魔王様の膝の上で、でろーんと広がった。
「一応成功…?」
「ぷにぷにぃ…ふにふにぃ…ふにゅぅ…」
「…魔王様?」
「にゃぱぁ…あにゃぁ…?はしゅばがいっぱい…はしゅば…えへへぇ…」
「スライム毒にやられてるじゃないですか…」
ハシュバは魔王様からスライムを引き剥がすと水で包み込んだ。
「しばらく寝ていてください。おやつの時間には起こしてさしあげますから」
「ふぁぁい…」
眠りの魔法を少しだけかけて起きないようにしてからスライムを…踏み潰した。
「魔王様に害なすものはこの世界にはいらないんですよ」
たとえ同族であっても惚れた、尊敬した相手を傷つけようものなら容赦なく処分する。それが…悪魔族代表、魔界第4席ハシュバ・ダージュ・リアートの考え方である。
「あいっ!!」
「魔王様のお力は『魅了』。つまり上手く使えれば周りの者全てを思いのままに操れるんですよ」
「にゅ?あやつる?はしゅば、だっこー」
「はい。かしこまりま…そうではなく!!私共は魅了の力を使われなくとも魔王様に従いますから…」
「どーするの?」
こてんと首を傾げて口に手を当てる。
あざとい。が、計算ではない。ただ素でやっている。
「…試しにこのスライムを使いましょうか」
ハシュバは瓶を開き、水色のプルプルとしたスライムを床に落とした。
「このスライムには基本、言語は通じません。ですのでこのスライムに命令をし、それをこなすことが出来れば今日の授業は終わり、としましょうか」
「がんばる!!」
スライムに触れて、魔王様は固まった。
「魔王様?」
「ぷにぷにだぁ!!えへへ。ぼくにいっぱいぷにぷにさせてねぇ~」
スライムはその体をうにうに動かし、魔王様の膝の上で、でろーんと広がった。
「一応成功…?」
「ぷにぷにぃ…ふにふにぃ…ふにゅぅ…」
「…魔王様?」
「にゃぱぁ…あにゃぁ…?はしゅばがいっぱい…はしゅば…えへへぇ…」
「スライム毒にやられてるじゃないですか…」
ハシュバは魔王様からスライムを引き剥がすと水で包み込んだ。
「しばらく寝ていてください。おやつの時間には起こしてさしあげますから」
「ふぁぁい…」
眠りの魔法を少しだけかけて起きないようにしてからスライムを…踏み潰した。
「魔王様に害なすものはこの世界にはいらないんですよ」
たとえ同族であっても惚れた、尊敬した相手を傷つけようものなら容赦なく処分する。それが…悪魔族代表、魔界第4席ハシュバ・ダージュ・リアートの考え方である。
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