教室ごと転移したのに陽キャ様がやる気ないのですが。

かーにゅ

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いれぶん どうしてこうなった。僕そこまで貧弱じゃないんですけど。

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「バルドお兄さん…?」
「駄目だ」

 嫌な予感は当たってしまった。なぜに高校生になってまで抱っこ紐を使われなくちゃいけないんだ。僕は歩けるってば!迷子紐じゃないだけマシ?いやいや、おっきな男性に布で固定されて抱っこされてるちっこい男子高校生。どんなカオスな状況だ!

「まだ僕何も言ってない」
「子供は好奇心でなんにでも近づいてしまうから駄目だ」

 おろしてって言おうとしたのに。ぶーぶー。僕もう年齢明かしたはずだよね?なんで?成人してるよ?成人してるのに抱っこってひどくない?

「何かお菓子でも買っていこうか」
「話そらさないで」

 おろしてほしいんだよ。買い物するならそのあと。確かに家出るときも抱っこだったよ?でもあの時はまだこの布はなかったもん!悪化してるんだよ!

「ほらあそこの店なんてどうだ?」

 バルドお兄さんが指したのは出窓にたくさんのぬいぐるみが並んだところ。だれがぬいぐるみなんて買うか!

「いらない!」

 ぬいぐるみで懐柔とか毎日会う変態さんでもやらなかったぞ!誰が小学生じゃい!はぁはぁしてくんなキモイデブって言ったらさらにはぁはぁ言いだしたから交番に駆け込んでおいた。追っかけてきてたしその後すぐ捕まったはずなのに次の日には別の変態に遭遇するっていうね。しかも全員幼児好き。なに?認めろと?あーでも最後に出会ったラーメン全店無料券を差し出してきた人にはついていこうか迷っちゃったな。行列ができるって話題の店だったのにいったらすぐ出してくれるって言ってたし友達何人でも連れてきていいって。やべ、思い出したらよだれが。

「…前掛けも買おうか」
「いらない!」

 今のは想像しただけ!だって美味しそうだったんだもん!結局その人は近所の人に通報されて無料券渡されたけどそれも取り上げられたし。食べたかったなぁ。

「ぶー僕は赤ちゃんじゃないのに」
「赤子でなくともハルは目を離せんからな」
「どういう意味?」

 僕が危なっかしいとでもいうのか!ゆーちゃんにも言われたよそれ!あ、そうだ。

「バルドお兄さん、僕ゆーちゃんに会いたい」

 ちょっとは教えておかないとオタク以外のクラスメイト全滅だってあり得る。

「ゆーちゃん?あのやけに親しそうだった兄のことか」
「兄じゃなくて幼馴染。ゆーちゃんお金持ちの御曹司だったし若干金銭感覚ずれてるんだよね。僕になんでも買い与えてくるんだもん。全部もらったけど」

 買っちゃったものはしょうがないでしょ?もらわなきゃ捨てるって脅されたし。

「…あいつらならまだ城だろう。客室ならば俺でも入れるはずだ」
「なんでー?」
「保護は城からギルドへと受け継がれるからな。そのための話をしに行くこともある」
「へー」

 この世界は子供に対して優しいな。孤児院の子たちも身綺麗にしてたし教養もあった。異世界改革的なものを期待してたけど多分これはもう先に来た人がやっていったパターン?それとももともとこの国がそんな考えなのか。

「よしじゃあ行こー!」
「そうだな」

 いや頭撫でるんじゃなくておろして。
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