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とぅえんてぃ 帰還あーんどお説教に見せかけたただの溺愛会
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「ほら、これでも食っとけ」
「ありがと」
僕の目の前に出されたのはパンと揚げ物とサラダが同じお皿に盛られた料理。ごまかすのはやめようか。いわゆるお子様ランチである。いいけど。美味しそうだし…洗い物減るもんね。
「…おいし」
「俺の作るもんが不味いわけないだろ」
「僕…あそこまで迷うとは思ってなかった。ここまでならバルドお兄さんと一緒に来たしひとりでもいけるかなって思って…」
「この辺はギルドがあるってのもあって他よりも人が多いからな。毎日のように警備団のところにも子供が届けられる」
警備団?子供が届けられる?交番のようなもの?それとも迷子センター?
「うぇ…これニンジン…」
衣で隠されたニンジン。嫌い…なんだけど。絶対食べないとダメ?いつもの裏技使うのなし?
「食えよ?」
「…はい」
ちぇ…甘いのだったら僕だって喜んで食べるのにさ。グラッセだっけ?あれなら甘くておいしくて僕でも食べれるんだよね。でも前にママが食べてた野菜スティックは無理。思いっきり生だった。
「…え、おいしい…なんで?」
「なんでってシェフの腕がいいからに決まってんだろ。なんだ?ハルキは嫌いなものがあったら今までどうしてたんだ?」
「こうやって…」
ニンジンのフライをフォークで刺すと目の前に差し出した。
「あーん、ってやるとパパが食べてくれた」
「…甘すぎんだろ。なんだそれ」
「お兄さんはかからないのか…じゃあ僕全部食べないといけないじゃん。どうせ他にも僕の嫌いなもの入れてるんでしょ。言っておくけどね、僕ピーマンだけは何しても食べないから」
「ほぅ?」
「においも味も全部嫌い。ピーマンが接していたものも食べたくない」
「…そこまで嫌ってる奴は初めてだな。攻略が難しそうだ」
攻略って!僕はゲームかなにか!?
「ハル!」
僕がご飯も食べ終わって食後のデザートを楽しんでいるとバルドお兄さんが勢いよくドアを開けて入ってきた。そして2階席に僕たちがいることを見つけると大股歩きでこちらへ来た。
「良かった…キアが保護したのか?」
「まあそういうことになるな」
「ハル…どうして外に出たんだ。あの部屋が気に入らなかったか?友達と仲良くできなかったのか?」
「お腹空いたから」
「…は?」
は?って言われた!人間の本能で求めるもののひとつだよ!?生きるために大事なことだよ!?
「バルドお兄さん迎えに来るって言ってたのに時間になっても来ないしお腹空いて待てなかったから酒場までならひとりで行けるかなって」
「行けるかなみたいな憶測で実践するんじゃない!何かあってからでは遅いんだぞ!」
「変質者なら毎日のように会ってたし」
「おい、どういうことだ?」
あれ、酒場のお兄さんまで食いついてきた。どうして?
「…学校帰りとか友達と遊んできた帰りとかおじさんと一緒にいいとこ行こうかって言われることよくあったし初めて誘拐されたの3歳のときだよ?」
「どうやって誘拐されていった」
「あっちでお母さんが呼んでるよって言われて周り見たけど本当にママいなくてついていったら車に乗せられて連れてかれた」
「くるま…は分からないがハルに危機感がほとんどないことは分かった。叱ろうと思ったがこれは叱っても意味がないな」
え、それはどういう意味で?僕別に危機感はあるよ?だからいつも防犯ブザーだって手の届くところにつけてたしいつでも走れるように走りやすい靴履いてたし逃げるときに邪魔にならないようにカバンは肩掛けかリュックにしてたよ?
「…ハルにつけるものを増やそう。今回は他ギルドのギルドマスターが気づかなければ俺がたどり着くのも遅れるところだった」
「あ、それってどうやって伝わっていったの?」
僕それ知りたい。どうやって遠いところにいたバルドお兄さんに伝わったの?スマホみたいなものがあるの?
「これだ」
バルドお兄さんの袖を少しめくったところについていたブレスレット。1つだけ石がついてるだけのシンプルなもの。
「子が設定した建物から外に出るとこの石が光るようになるんだ。その光の色でどのくらい離れたかもわかるようになっている」
「へー」
このカード結構ハイテクなものだったんだー見た目ただのカードなのに。
「新しく作ったらどうだ?」
「そうだな。既製品ではハルを守れる気がしない」
あれ?まだ僕にお金使う気でいる?
「ありがと」
僕の目の前に出されたのはパンと揚げ物とサラダが同じお皿に盛られた料理。ごまかすのはやめようか。いわゆるお子様ランチである。いいけど。美味しそうだし…洗い物減るもんね。
「…おいし」
「俺の作るもんが不味いわけないだろ」
「僕…あそこまで迷うとは思ってなかった。ここまでならバルドお兄さんと一緒に来たしひとりでもいけるかなって思って…」
「この辺はギルドがあるってのもあって他よりも人が多いからな。毎日のように警備団のところにも子供が届けられる」
警備団?子供が届けられる?交番のようなもの?それとも迷子センター?
「うぇ…これニンジン…」
衣で隠されたニンジン。嫌い…なんだけど。絶対食べないとダメ?いつもの裏技使うのなし?
「食えよ?」
「…はい」
ちぇ…甘いのだったら僕だって喜んで食べるのにさ。グラッセだっけ?あれなら甘くておいしくて僕でも食べれるんだよね。でも前にママが食べてた野菜スティックは無理。思いっきり生だった。
「…え、おいしい…なんで?」
「なんでってシェフの腕がいいからに決まってんだろ。なんだ?ハルキは嫌いなものがあったら今までどうしてたんだ?」
「こうやって…」
ニンジンのフライをフォークで刺すと目の前に差し出した。
「あーん、ってやるとパパが食べてくれた」
「…甘すぎんだろ。なんだそれ」
「お兄さんはかからないのか…じゃあ僕全部食べないといけないじゃん。どうせ他にも僕の嫌いなもの入れてるんでしょ。言っておくけどね、僕ピーマンだけは何しても食べないから」
「ほぅ?」
「においも味も全部嫌い。ピーマンが接していたものも食べたくない」
「…そこまで嫌ってる奴は初めてだな。攻略が難しそうだ」
攻略って!僕はゲームかなにか!?
「ハル!」
僕がご飯も食べ終わって食後のデザートを楽しんでいるとバルドお兄さんが勢いよくドアを開けて入ってきた。そして2階席に僕たちがいることを見つけると大股歩きでこちらへ来た。
「良かった…キアが保護したのか?」
「まあそういうことになるな」
「ハル…どうして外に出たんだ。あの部屋が気に入らなかったか?友達と仲良くできなかったのか?」
「お腹空いたから」
「…は?」
は?って言われた!人間の本能で求めるもののひとつだよ!?生きるために大事なことだよ!?
「バルドお兄さん迎えに来るって言ってたのに時間になっても来ないしお腹空いて待てなかったから酒場までならひとりで行けるかなって」
「行けるかなみたいな憶測で実践するんじゃない!何かあってからでは遅いんだぞ!」
「変質者なら毎日のように会ってたし」
「おい、どういうことだ?」
あれ、酒場のお兄さんまで食いついてきた。どうして?
「…学校帰りとか友達と遊んできた帰りとかおじさんと一緒にいいとこ行こうかって言われることよくあったし初めて誘拐されたの3歳のときだよ?」
「どうやって誘拐されていった」
「あっちでお母さんが呼んでるよって言われて周り見たけど本当にママいなくてついていったら車に乗せられて連れてかれた」
「くるま…は分からないがハルに危機感がほとんどないことは分かった。叱ろうと思ったがこれは叱っても意味がないな」
え、それはどういう意味で?僕別に危機感はあるよ?だからいつも防犯ブザーだって手の届くところにつけてたしいつでも走れるように走りやすい靴履いてたし逃げるときに邪魔にならないようにカバンは肩掛けかリュックにしてたよ?
「…ハルにつけるものを増やそう。今回は他ギルドのギルドマスターが気づかなければ俺がたどり着くのも遅れるところだった」
「あ、それってどうやって伝わっていったの?」
僕それ知りたい。どうやって遠いところにいたバルドお兄さんに伝わったの?スマホみたいなものがあるの?
「これだ」
バルドお兄さんの袖を少しめくったところについていたブレスレット。1つだけ石がついてるだけのシンプルなもの。
「子が設定した建物から外に出るとこの石が光るようになるんだ。その光の色でどのくらい離れたかもわかるようになっている」
「へー」
このカード結構ハイテクなものだったんだー見た目ただのカードなのに。
「新しく作ったらどうだ?」
「そうだな。既製品ではハルを守れる気がしない」
あれ?まだ僕にお金使う気でいる?
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