教室ごと転移したのに陽キャ様がやる気ないのですが。

かーにゅ

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とぅえんてぃわん なんでもいいからせめて使うお金に糸目をつけてください

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「ハルを守る…か。結界は必須として、他には位置をさらに正確に伝えるものが必要だな。魔法を使われないとも限らないし…反射もつけるか」
「バルドお兄さん?」
「ん?まだ腹が埋まってなかったか?なんでも頼んでいいぞ」
「いやそうじゃなくて」

 ここどこ?カフェ?なんでこんなところにいるの?あれ?魔道具作りに行くんじゃないの?てかいくつ機能つけるの?絶対高くなる奴だよね?

「俺は大事な話があるから静かにな」
「うん。それは分かってるんだけど、なんでここにいるの?」
「相手側からの指定でな。なんでもここのパンケーキというお菓子が食べたいらしい。代金はそれを奢るだけで構わないと」
「ねぇバルドお兄さん僕もそれ食べたい」

 料理名は特に変わらないことは知ってるから僕の想像するものと同じなはず。だとしたらすごく食べたい。僕は辛党でもあり甘党でもあるんだよ。

「いいぞ。先に頼んでおくか?」
「その人に悪いから一緒に頼む。ジュース頼んでもいい?」
「ハルが飲めるのはこのあたりだな。甘いのがいいか酸っぱいのがいいかどちらがいい?」
「この間飲んだジュース」
「わかった」

 文字の読めない僕は注文はバルドお兄さん任せ。写真がないんだもん。文字覚えるまでは許してね。あ、このメニューでも文字の勉強できる?

「バルドお兄さんこれなんて読むの?」
「ブラックベリーのパフェだな」
「ブラックベリーのパフェ…」

 どれがブラックベリーでどれがパフェなんだ。英語すらほとんど理解できてない僕には難しいかな。言語チート欲しかったな。翻訳魔法とかないの?あったところで僕には使えないけど。

 くぅぅぅぅ。

 メニューを眺めていたらお腹が鳴ってしまった。いかんせん文字を覚えようとするとそのメニューを想像してしまう…。

「…リンゴジュースとブラックベリーのパフェ、それと紅茶を頼む。銘柄は任せる」
「かしこまりました」
「え?いいの?」
「あぁ。腹をすかせたままではいかんだろう?」

 お腹空いて鳴ったわけじゃないんだけど。多分お腹が頑張って消化しようとしてるだけだと思う。

「お待たせしました」

 全然待ってないです。この世界には調理時間というものがないの?あ、そっか。アイテムボックスがあるから時間経過は気にしなくていいんだ。作り置きをしておいて注文が入ったらそれを出せばいい。

「…ブラックベリーなのに黒くない」

 むしろ白い。なんで?

「なんで黒いと思ったんだ?」
「他の国の言葉でブラックっていうのは黒って意味なの。だから黒いベリーかなって」
「…ハル。文字を書くことよりもそんなことを先に覚えたのか」
「あーうん。そういうことになるね」
 
 バルドお兄さんにとっては不思議だろうなーでも日本語を書いたところで伝わるはずないし。これが僕の国の言葉言っても実際には口での会話では出来ちゃってるから同じ発音をする別の言語が存在することになっちゃうし。

「食べてみろ。驚くと思うぞ」
「あむっ」

 スプーンで口に入れてみると…ナニコレ。溶けた?口からすぐになくなったんだけど。あ、でもベリーの香りは残ってる。においは普通のいちごっぽい?でも味は…わかんなかったな。なんかアイスに近いのかな?冷たくはなかったけど。

「消えた」
「ブラックベリーはある一定の温度を超えると溶けるんだ。ハルのように子供の高い体温ではすぐになくなるな」
「じゃあ大人だと違うの?」
「あぁ。数秒は残る」

 え、じゃあ僕は大人になるまでブラックベリーの本当の味を知らないってこと?てか僕子供体温だっけ?平熱36.8だけど…これって高いの?

「がっかりするな。先にジュースを飲めばハルでも数秒は残せるようになる」
「ほんと!?」

 早速リンゴジュースを飲んでから食べてみることに。てか気づかなかった。リンゴジュースはリンゴジュースのままなんだ。ブラックベリーみたいに見た目だけ違うのかな。

「あまずっぱい」
「それが癖になると大人には人気なんだ。子供は不思議がるがな」

 そりゃ子供にとっては一瞬すぎて味なんてわかんないもん。僕が子供目線ってのもやだけど。
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