教室ごと転移したのに陽キャ様がやる気ないのですが。

かーにゅ

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とぅえんてぃすりー なんかつけられた。え?防犯用じゃないの?

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「ハル、歯を磨くぞ」
「はーい」

 僕はソファーに座ってバルドお兄さんを待った。歯磨きはバルドお兄さん担当なんだよ。だって…歯ブラシ使うのにも魔力使うんだもん。なんかね、日常生活で使うものは子供がいたずらしないように大体魔力がないと使えないようになってるんだって。

「今日はどれがいいんだ?」
「黄色のやつ」

 使い切りの歯ブラシを大量に買ってあるのには理由がある。…これね、魔力を込めると歯磨き粉がちょうどいい量だけしみだしてくるの。しかも匂いと味付き。色によって変わるからどれにしようかなって悩んでたらバルドお兄さんが全部買ってくれました。

「ほら、ここに来い」

 バルドお兄さんの膝枕に横になった。筋肉すごいんだよねー長時間このままだと首痛くなりそう。

「相変わらずハルの口は小さいな」
「いはい」
「悪い…まだ力加減がうまくいかないな」

 歯磨きが終わった後僕は無理やり広げられたほっぺをさすった。痛いのここじゃないけど少しでもとれてくれ。

「今日風呂はどうする」
「んー…疲れたしもう寝たい」
「じゃあクリーンだけかけるからな」

 目のしょぼしょぼしてきた僕を抱き上げたバルドお兄さんはそのまま魔法を使った。これ便利だよね。お風呂入らなくてもすっきりするんだもん。ほんとは歯磨きもこれがあるからいらないんだけどなんかやらないといけないような気がして…。歯磨きを毎日するのは獣人の子だけなんだって。牙のお手入れ用って。

「ハル、自分で歩けるか?」
「だいじょうぶ…」

 なんで急に眠くなるようになったのかな。なんか僕だけこの世界に転移してくるときにバッドステータスとかついてない?いつも以上に幼くみられるとかもう体ごと幼児化してるとか。…後者は嫌だ。僕がどれだけ頑張って身長を伸ばしたと思ってるんだ!

「ハル、そっちは壁だぞ」
「ふぁい」

 ごちんと勢いよくおでこを壁にぶつけてしまった。ちょっとだけ眠気覚めた…。

「…ほら」

 結局バルドお兄さんの抱っこで寝室に行くことになってしまった。

「おやすみ、ハル」
「んー…」

 ついつい手が伸びる。…僕抱き着くものがないと寝れないんだよね。治療院では別のベッドから枕を強奪してそれを抱き枕にしてたんだけど…この家には僕とバルドお兄さん用以外の枕がないんだもん。手は彷徨っちゃうんだよ。

 すると今日は伸ばした手に何かが触れた。ふむ、この手触り、柔らかさ…いい!これで安眠できる!

「やれやれ…大人ぶっていてもハルもまだ子供だな」

 そう言って僕を眺めるバルドお兄さん。眠る僕の腕の中には…在りし日のぬいぐるみの店のぬいぐるみがあった。




















「はよぉ…」
「眠かったら寝ててもいいんだぞ。ギルドだって毎日ついてくることだってないんだ」
「んー僕が行きたいだけだから」

 やっと頭がさえてきた。よし!朝ごはん食べて子供用クエストがんばろ!

「ほんとうにこれだけでいいのか?」
「うん、むしろ前より食べる量増えたよ?」

 僕の目の前の皿には丸いパンが2つとウインナー2本、それとコップのリンゴジュース。パンの大きさはだいたい僕の握りこぶしくらい。前は8枚切りの食パンじゃないと1枚食べきれなかったし。たまに食べない日もあったもん。

 反対にバルドお兄さんのお皿には朝から大量のお肉。やっぱり肉体労働とかあるのかな。食べないと動けなくなっちゃうとか。










「ハル、今日はこれをつけよう」
「頼んでたやつ?」
「あぁ。昨日届いてたんだ」

 バルドお兄さんは僕の腰にベルトのようなものを巻いた。そしてそこに小さな巾着袋も付けた。…でもね、それ以上に気になるのがね。

「これ何」

 自分の頭上を指さした。さっきから視界の端でふわふわしてるんだけど。なんかこれ小さい子でよく見るやつなんだけど?

「これがあればハルが人込みに入ってしまったとしてもわかるだろう?」
「確かにそうなんだけど!」

 これだと迷子防止の風船とか子供用カートについてる旗と同じ役目をしてるんですけど!てかこの浮いてるの何?見たことない。

「材料はハルのボールと同じだぞ。中に込めるものが違うだけだ」
「ほえ」

 ボールって…あの買った日以降遊具が楽しすぎて結局一度も遊んでないあのボール?というかどこいったかもわかんなくなったんだよね。困ってないけど。

「さて行くか」

 うん、抱っこするなら僕にこの風船のようなもの付けた意味ある?
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