教室ごと転移したのに陽キャ様がやる気ないのですが。

かーにゅ

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しっくすてぃーつー 過保護エスカレーター、終点はありません

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「バルドお兄さん」
「なんだ?」
「おろしてくれない?」

 家に帰ってきたのにバルドお兄さんは僕を離さなかった。抱っこ紐を駆使して僕をお腹側だったり背中側にくっつけて家事したり仕事したり。

 え、何?僕そんなに心配なの?離したくないほどに?赤ちゃんじゃないよ、僕。

「駄目だ。今日の件で気づいたんだがハルを一人にするより俺のそばに置いておいた方がいい」
「いや一人にならないからおろして?」

 一人にってことは目の届く範囲にいればいいんだよね?この家二部屋しかないんだから違う部屋に行かない限り大丈夫でしょ?

「今日ごはんなにー?僕朝ご飯食べてないからお腹空いたー」
「今日はスープとパンだ」
「え、それだけ?お肉は?お肉」

 背負われていた背中から抜け出してバルドお兄さんの肩に座って顔を覗き込んだ。

「さっき倒れたばかりだろう?何があるかわからないから今日は軽めにしておこう」
「気絶しただけだよ!?熱出したわけじゃないんだからごはん食べれるよ!?」
「駄目だ」

 なんか今日バルドお兄さんが頑固!なんで!?いや僕が倒れたのが原因だろうけど。過保護なバルドお兄さんだもん。養い子が倒れたなんていったらそりゃ過保護に磨きがかかるよね。

 座っていた肩から降ろされてきちんと背中に戻された。さっきより紐きつくなったんだけど。

「スープも野菜スープだし…それやだって言ったじゃん。僕お肉のやつがよかったー」
「ルチアに助言されたんだ。そのほかにも色々と教わった」
「何を!?」

 子育て方法じゃないよね!?僕もう子育てされる年じゃないんだけど。

「あとハル」
「んー?」
「…その目のことは聞いてもいいのか?」
「あ」

 僕は慌てて目を隠した。

「ごめん!気持ち悪いよね!」
「いや…綺麗な色だとは思うが昨日までの色と違うだろう?どうしたんだ?」
「えーっとね」

 僕はごはんを食べながら話した。僕の目は生まれつきこの色だということ。あとついでに髪の色のことも。異世界には目の色を変えるレンズがあること。僕がコンタクトレンズをしてまでこの色を隠した理由は言わなかった。だって…いじめられてたとか言ったらバルドお兄さん怒りそうだし。

「…そうか。隠さなくてもいいんだぞ?」
「今はコンタクトの液あるし使える限りは使ってたいかな。髪の方は色落ちしても染める方法ないんだよね?」
「あぁ、魔法で少し変える程度だがそれも1日も持たん」
「そっか」

 最近鏡見ると根本のとこ色落ちしてたからそろそろ潮時かなとは思ってたんだよね。いい機会だし話せてよかった。

「その液?はもうないのか?」
「服のポッケに入ってた分しかないの。鞄があれば多分そっちに2回分くらいは」
「ハルのここに来た時の荷物だな?王城にあるだろうから明日にでも取りに行こう」
「ん、ありがと」

 その後戸棚からチキン出そうとして怒られました。

 お腹すいちゃうよー(´・ω・`)
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