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8日目
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「今日は奥様の部……屋!?」
「嫌だ!!俺は行かねぇぞ!!」
「俺も嫌だよ!!」
実は奥様の部屋では…かなりの確率で奥様が寝ているのだ。
旦那様に襲われた後の格好で。
しかもそれを見たら奥様付きの侍女(そう呼ばされている)と旦那様に殺された方がマシだと思うほどの説教アンド扱きを受けることになる。
この屋敷で唯一行きたくない場所だ。
いや、旦那様の部屋もダメだ。
「はいは~い。お迎えにあがりましたよ~お・ふ・た・り・さん♪」
「「ぎゃぁぁぁ!!」」
俺達のネクタイを掴んだこの小柄のメイド服を着た男は椿。
といっても本名じゃない。
奥様付きの奴らは芸名のようなものがあるのだ。
小柄で髪も長くて一見女みたいだが…ついてる。
うん、ちゃんとついてる。
初対面で女!?って言ったら触らされたからな。
ふにってした…ふにって。
「柚琉様が来ないうちに片付けますよ~旦那様ったらまた散らかしてくれたので」
「…マジか」
「行きたくねぇ!!」
「ふふふ。なんのためにあなた達2人を指名したと思うんですか?精一杯仕事してくださいね?駄犬」
駄犬って言われた。
…俺まだたわわなメロンがついたおねーさんにも言われたことないのに。
「…ん?柚琉様が来るって?」
「今日、奥様と遊ぶ約束なんですよね~屋上のプールを使うらしいので今大急ぎで準備してて~」
「…俺も上行きたい…柚琉様…」
「さぁ片付けますよ!!」
バンッとドアを開けると主にベッドを中心に荒れていた。
「うっわぁ…泥棒でも入った?」
「違いますっ!!旦那様に襲われそうになって抵抗した奥様が色々投げたんです!!」
…花瓶まで投げたのかよ。
旦那様なら怪我してないだろうけど。
「さ。高いところは任せますのでよろしくお願いしますね」
「え?椿は?」
「私は洗濯がありますから」
あー……。
夏羽様と柚琉様に絶対に見られちゃいけない洗濯物か。
ちょっと樹さん柚琉様達を足止めしてくれないかな~。
「…つかこれ2人だけで出来るか?」
「やんないとまたマナーとフランス語叩き込まれるからやるぞ~」
「…はぁ」
フランス語なんて覚えて何になるんだよ…。
ご飯も食べれねぇよ。
日本人はなぁ!!
日本語が出来ればいいんだよ!!
「…ん?この可愛いぬいぐるみは柚琉様のか」
「なんでベッドの下に…」
「大方隠したんだろうな。…ん?」
なんか紙もあった?
「『母さんと父さんがいつまでも仲良しでありますように。夏、柚』…なんか可愛い」
「…2人の肖像画付きか。これは捨てたらやばいな」
「額縁に入れて飾ろうぜ~」
俺は調子に乗っていた。
「もう!!柚達の手紙を飾ったの誰よ!!」
顔を赤くした奥様が使用人棟へ来た。
「え?あの…奥様?」
「椿っ!!誰なの!?」
「俺ですけど…」
奥様は俺の前まで来るとキッと睨んだ。
「柊二が来ちゃった時に恥ずかしいじゃない!!夏と柚に見られてるみたい!!」
「あぁ…それでベッド下に」
納得した。
うん、これは俺の失態。
使ったら元の場所に、だな。
…これからは何もいじらないようにしよう。
というかこれからは行きたくない。
一生行きたくない。
「嫌だ!!俺は行かねぇぞ!!」
「俺も嫌だよ!!」
実は奥様の部屋では…かなりの確率で奥様が寝ているのだ。
旦那様に襲われた後の格好で。
しかもそれを見たら奥様付きの侍女(そう呼ばされている)と旦那様に殺された方がマシだと思うほどの説教アンド扱きを受けることになる。
この屋敷で唯一行きたくない場所だ。
いや、旦那様の部屋もダメだ。
「はいは~い。お迎えにあがりましたよ~お・ふ・た・り・さん♪」
「「ぎゃぁぁぁ!!」」
俺達のネクタイを掴んだこの小柄のメイド服を着た男は椿。
といっても本名じゃない。
奥様付きの奴らは芸名のようなものがあるのだ。
小柄で髪も長くて一見女みたいだが…ついてる。
うん、ちゃんとついてる。
初対面で女!?って言ったら触らされたからな。
ふにってした…ふにって。
「柚琉様が来ないうちに片付けますよ~旦那様ったらまた散らかしてくれたので」
「…マジか」
「行きたくねぇ!!」
「ふふふ。なんのためにあなた達2人を指名したと思うんですか?精一杯仕事してくださいね?駄犬」
駄犬って言われた。
…俺まだたわわなメロンがついたおねーさんにも言われたことないのに。
「…ん?柚琉様が来るって?」
「今日、奥様と遊ぶ約束なんですよね~屋上のプールを使うらしいので今大急ぎで準備してて~」
「…俺も上行きたい…柚琉様…」
「さぁ片付けますよ!!」
バンッとドアを開けると主にベッドを中心に荒れていた。
「うっわぁ…泥棒でも入った?」
「違いますっ!!旦那様に襲われそうになって抵抗した奥様が色々投げたんです!!」
…花瓶まで投げたのかよ。
旦那様なら怪我してないだろうけど。
「さ。高いところは任せますのでよろしくお願いしますね」
「え?椿は?」
「私は洗濯がありますから」
あー……。
夏羽様と柚琉様に絶対に見られちゃいけない洗濯物か。
ちょっと樹さん柚琉様達を足止めしてくれないかな~。
「…つかこれ2人だけで出来るか?」
「やんないとまたマナーとフランス語叩き込まれるからやるぞ~」
「…はぁ」
フランス語なんて覚えて何になるんだよ…。
ご飯も食べれねぇよ。
日本人はなぁ!!
日本語が出来ればいいんだよ!!
「…ん?この可愛いぬいぐるみは柚琉様のか」
「なんでベッドの下に…」
「大方隠したんだろうな。…ん?」
なんか紙もあった?
「『母さんと父さんがいつまでも仲良しでありますように。夏、柚』…なんか可愛い」
「…2人の肖像画付きか。これは捨てたらやばいな」
「額縁に入れて飾ろうぜ~」
俺は調子に乗っていた。
「もう!!柚達の手紙を飾ったの誰よ!!」
顔を赤くした奥様が使用人棟へ来た。
「え?あの…奥様?」
「椿っ!!誰なの!?」
「俺ですけど…」
奥様は俺の前まで来るとキッと睨んだ。
「柊二が来ちゃった時に恥ずかしいじゃない!!夏と柚に見られてるみたい!!」
「あぁ…それでベッド下に」
納得した。
うん、これは俺の失態。
使ったら元の場所に、だな。
…これからは何もいじらないようにしよう。
というかこれからは行きたくない。
一生行きたくない。
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