普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

幼児編

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…恥ずかしい｡
｢柚～オムツ替えるからな～｣
いちいち報告しないで…｡
黙って替えて…｡
僕はなんとか動かせるようになった腕で顔を隠した｡
｢…足､動かせるか？｣
足はまだ無理｡
あと口も｡
すぐ疲れちゃうの｡
｢また後でトレーニングしような｡夏がやる気満々だったぞ｣
…夏｡
夏がやると痛いからやめて｡
なんでリズムゲームみたいに僕の足をぶんぶん振り回すかな｡
１回吹っ飛んじゃって頭打ったよ｡
｢ほら｡パウダーやんないとかぶれるだろ｡逃げるな｣
逃げる!!
体あんまり動かないけど逃げる!!
｢柚琉様､逃げてはいけませんよ｡はちみつレモンあげませんよ？｣
にゃ！？
それは嫌だ!!
僕の喉の痛みにははちみつレモンが1番効くのに!!
｢はい､捕まえました｣
ににゃ！？
いつの間にか樹くんが僕を羽交い締めにしていた｡
｢樹､さんきゅ｣
｢…ゃ!!｣
｢こらこら｡…これ足動かせるようになったら大変だな｡でもリハビリもやんないとまずいよなぁ｣
｢今はベッドの上で動かす程度でよろしいのでは？｣
｢だな｣
誰も僕の話を聞いてくれなーい!!