普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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中学生編

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「柚~?…全く…どこに隠れちゃったのやら」
うぅ…見つかりたくないよぉ。
病院連れていかれちゃう…。
「…前から言っておいたはずなのになぁ。柚~痛いことしないから出ておいで~」
痛いことしないって言って前に採血したもんっ!!
もうその言葉は信じない!!
僕は小さくまるまった。
…僕の隠れてるとこ?
階段下の収納の中にしまわれていたタンスの中の洋服の下。
てへっ。
僕も学習してるんだよっ♪
「…病院行くならお菓子買ってあげるよ?」
お菓子は作ってくれるもん。
「ただいま~あれ?父さん?柚は?今日から入院するからって学校休んだんでしょ?」
「そうなんだけどね…逃げられちゃった」
「柚が?柚いい子だよ?」
…夏の中での僕はいい子なんだ。
「ん~じゃあ夏が柚探そうか?」
「探せるの?」
…あ、やばい。
「分かるよ~だって夏、柚の匂い覚えてるもん」
「じゃあ任せようかな?」
「はぁい」
夏はすぐに階段下収納のタンスを開けた。
「えへ。柚みっけ!!」
「…むぅ!!夏が見つけなかったら僕は入院しなくてもよくなったのに!!」
「はいはい。病院行こうね。もうかなり遅刻してるんだから」
「にゅー!!」
僕は父さんに抱えられて車に乗せられた。
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