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選択編
柚の死亡ルート 1
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柚3歳
柚視点
迷った。
トイレ行こうとしただけなのに。
「うぅ…くりゃい…」
ぺたぺた歩く。
お部屋の場所もわかんなくなったし…。
その時、僕の心臓が鈍く痛んだ。
「いっ…」
その場に倒れ、丸くなっても痛みは収まらない。
僕どうしたの?
また死んじゃうの?
やだ…嫌だ…。
ねぇ神様見てるんでしょ?
助けて…。
柊二視点
柚がいなくなった。
「柚!!どこだ!!柚!!」
曲がり角を曲がったところで何かにつまづきそうになった。
「柚!!」
それは倒れた柚で抱き起こして心臓が止まるかと思った。
「…翔!!直人!!救急車!!」
『は!?』
『わ、わかった!!』
柚を抱いてリビングへと向かう。
心臓の鼓動がいつもより弱い。
「柚…もうちょっと…もうちょっとだけ頑張って」
病院に運ばれ、しばらく入院することとなった。
「椎名…柚は?」
「心臓発作。…今は安定してる。発作は初めてだっけ」
「…心臓悪いのは分かってたけど今までそんなことなくて…誰も気にしてなかったから」
「いつもの迷子でしょ?…本格的にGPSとか考えた方がいいよ。今回みたいに1人の時に発作が起こらないとも限らないし」
「あぁ…」
従者を付けるのも…早めた方が良さそうだな。
「とりあえずそばにいてやれ。起きた時誰もいないじゃ不安だろ」
「でも柚がいるのはICUじゃ…?」
「前に入院した時パニック起こしただろうが。今の状態で暴れるのはかなり危ないからな。特例として認めるから」
椎名と共に柚の元へ向かう。
様々な管に繋がれ、痛々しい。
「…遊びたい盛りなのにな」
「こんなのがないと生きていけないのか…」
「…手術早めるか?」
「そうしたいところだけど…柚は体力ないし」
「あー…今じゃ耐えらんないか」
眠ったままの柚の髪をかきあげる。
「…せめて夜ぐらいはちゃんと寝かせてあげたかったのに」
「…あ」
椎名は何かに気づいて焦りだした。
「どうした?」
「…いや…柚琉くん入院すること嫌いだろ…?…今目が覚めたらほんと暴れそうな気がして…やべ」
「そうなったら僕が止めるから」
…というか暴れる体力もないと思うけと。
「運動は激しいのはしてないんだよな?」
「…いつも通り夏とかけっこして遊んでるだけだよ。それも1分も走ってない」
「うん。待って?ほんとに3歳児?」
「…運動させるなって言ったのは椎名だろ」
「いや…さすがに1分は走っていいと思うけど…」
普段通り…なるべく普段通りに。
…子供達…夏が怖がらないように。
柚視点
迷った。
トイレ行こうとしただけなのに。
「うぅ…くりゃい…」
ぺたぺた歩く。
お部屋の場所もわかんなくなったし…。
その時、僕の心臓が鈍く痛んだ。
「いっ…」
その場に倒れ、丸くなっても痛みは収まらない。
僕どうしたの?
また死んじゃうの?
やだ…嫌だ…。
ねぇ神様見てるんでしょ?
助けて…。
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「柚!!どこだ!!柚!!」
曲がり角を曲がったところで何かにつまづきそうになった。
「柚!!」
それは倒れた柚で抱き起こして心臓が止まるかと思った。
「…翔!!直人!!救急車!!」
『は!?』
『わ、わかった!!』
柚を抱いてリビングへと向かう。
心臓の鼓動がいつもより弱い。
「柚…もうちょっと…もうちょっとだけ頑張って」
病院に運ばれ、しばらく入院することとなった。
「椎名…柚は?」
「心臓発作。…今は安定してる。発作は初めてだっけ」
「…心臓悪いのは分かってたけど今までそんなことなくて…誰も気にしてなかったから」
「いつもの迷子でしょ?…本格的にGPSとか考えた方がいいよ。今回みたいに1人の時に発作が起こらないとも限らないし」
「あぁ…」
従者を付けるのも…早めた方が良さそうだな。
「とりあえずそばにいてやれ。起きた時誰もいないじゃ不安だろ」
「でも柚がいるのはICUじゃ…?」
「前に入院した時パニック起こしただろうが。今の状態で暴れるのはかなり危ないからな。特例として認めるから」
椎名と共に柚の元へ向かう。
様々な管に繋がれ、痛々しい。
「…遊びたい盛りなのにな」
「こんなのがないと生きていけないのか…」
「…手術早めるか?」
「そうしたいところだけど…柚は体力ないし」
「あー…今じゃ耐えらんないか」
眠ったままの柚の髪をかきあげる。
「…せめて夜ぐらいはちゃんと寝かせてあげたかったのに」
「…あ」
椎名は何かに気づいて焦りだした。
「どうした?」
「…いや…柚琉くん入院すること嫌いだろ…?…今目が覚めたらほんと暴れそうな気がして…やべ」
「そうなったら僕が止めるから」
…というか暴れる体力もないと思うけと。
「運動は激しいのはしてないんだよな?」
「…いつも通り夏とかけっこして遊んでるだけだよ。それも1分も走ってない」
「うん。待って?ほんとに3歳児?」
「…運動させるなって言ったのは椎名だろ」
「いや…さすがに1分は走っていいと思うけど…」
普段通り…なるべく普段通りに。
…子供達…夏が怖がらないように。
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